野獣 -A WILD BEAST-

「野獣 -A WILD BEAST-」

この曲にはいろんなバージョンがあった。
ショートバージョン、ロングバージョン、アナザーバージョン。
覚えてるだけでも3つかな。
正直って、この曲がリアルで出た頃はバンドにのめり込んでたから、シングルも買ったけど、当時から違和感があった。
曲調も詞を読んでみても、何を言いたくて、何をアピールしたかったのがつかめなかった。

ライブで聞いてみても、ライブの流れとしてこの曲だけが浮いてたし、ハードボイルド感はその要素が作り手にあったとしても行きついたところがこの曲であっては、もはや流れで作ってしまった感が感じられる。
ボブ・クリアマウンテンのmixだったから聞くこともできたけど、そうでなければ結構無惨な曲だったかもしれない。

バンド解散後「ポイズン80」に収録されていたけど、この曲のアナザーバージョンはその中でも印象は若干異なってた。
この曲のモチーフはボクシングだけど、ボクシングというのはスポーツというより格闘技と言った方がいい。
けれど、ストレートな格闘技ではなく、勝負の挑むときの心持や試合におけるそれは紆余曲折がかなりあるはず。
当時は格闘技の代表のようなものだったけれど、そこにこの曲とマッチしない印象があるようにも思える。

何故、この曲に様々なバージョンがあって、ジャケットにも趣向を凝らすほど力を入れていたのか。
思い違いしかなかったという他ないかな。
野獣 -A WILD BEAST-①