嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

SLEEPYCITY

あの頃~SLEEPY CITY4

「SLEEPY CITY」

古いダンスでノック・アウト スタイルでいきゃあ 50's
水辺で踊るさ マッシュ・ポテト Take The A'train, In The Mood

華麗なクイーンが 今夜の相手 あの店で 一緒に過ごそうぜ

SLEEPY CITY 例のカフェを通り抜け
SLEEPY CITY 朝まで朝まで踊ろうぜ

とんだトラブルに巻きこまれ ツキにも金にも見放され
スラムの小鳩よ無一文 チャタヌガ・チュー・チュー いきなMood
スネに傷もつ危険な奴等 みんなhighになり騒ごうぜ

SLEEPY CITY 例のカフェを通り抜け
SLEEPY CITY 今夜は朝まで踊り明かそう

SLEEPY CITY 馴染みのカフェを通り抜け
SLEEPY CITY 今夜は朝まで踊り明かそう

恋人は気ままな牝犬 アゴで俺らをふりまわす
この胸のローソクの炎 燃え尽きる夜まで泣かされる
真夜中のビートたれこめる中 死体の俺らでも見つけるさ

SLEEPY CITY 例の巣家で待ち合せ
SLEEPY CITY 強烈にお前が今欲しいのさ

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

言い回しはいいだろうけど、この曲は歌詞が問題じゃない。
ビートにそれらしい言葉を乗せ、スピード感を出し、リズムを刻むというような曲だろう。
これも1983年当時の新しい一面で、従来のイメージとは違った一面を見せられ、少なからず驚いた。元々「HERO」で表現されたように疾走感はあった。
それがスピード感にか変わることで表舞台に躍り出た感があった。

1983年当時重宝された曲で、バンドの新しい、そしてバンドらしい一面を見せられた気分だった。





和製ロック~その584


曲を作りライブを行う甲斐と、パーソナリティでのしゃべりをする甲斐を思うと、この人には2面性があったのではないかと思う。
人の性格なんて一面だけじゃないことがほとんどだけど、表立っての性格が一方から他方へと想像ができないところがあった。
今ではそれも当然と言わんばかりどころか、以前のステージ上の姿ではない方が表に出てしまい、これがあの甲斐かと思わせることがほとんどになってしまった。
しかし、以前の二面性はステージ上の表情とは異なる表情を見せるパーソナリティとしての姿が本来の姿に近かったかもしれない。
ステージ上の姿は敢えて作られたものかもしれず、その奥底には音楽活動を行う上で肝になっていたかもしれない。
曲や活動に纏わること、それをしゃべる甲斐が好きでもあった。
世の中の流れがどうであれ、曲を精一杯書いて演奏することに注力していたその姿の裏側には世間の姿が透かして見えそうな気もした。

活動が一段上に上がり、ウリにしていたハードボイルド路線は踏襲したままで曲の世界観に物語性が出てきたニューヨークmix時代。
それまでの世界観を昇華させようとしたような「SLEEPY CITY」。
激しいテンポでダンスなんてもんじゃなかったけど、こういう曲をやりたい衝動があったんじゃなかったのかな。
『虜/TORIKO』から『GOLD/黄金』の流れの中で珍しくテンポアップした激しい曲だった。
そこには甲斐の本来の姿があったのかもしれない。






スタジオとライブ~SLEEPY CITY4


この曲は甲斐バンド時代に出ていてよかったなあ、と思った曲。
ポップでスピーディなテンポが持ち味だから、演奏する方も歌う方もそれなりの身軽さとタフさが求められる。
音感もそうだし、曲としてのアレンジの問題もあるだろうけど、ある程度若い時でないとこの曲の持ち味は実践できないだろうな。

テンポもいいし、スピーディでもあるんだけど、展開上の移り変わりと切り返しの良さを感じるんだよな。
甲斐バンド時代にこういうタイプの曲が出てくるなんて夢にも思わなかったけど、出てきてみてビックリ。
よく甲斐バンドのまた別の魅力を一つ見せつけられたような気分になったもんだ。





もう一つの主役~SLEEPY CITY4

「SLEEPY CITY」

アルバム収録に比べてシングルの方は、アレンジ音が抑え気味だった。
この曲が収録されたアルバム『GOLD』はニューヨーク三部作の二作目であり、本格ロックに向けての過渡期という言い方をされていたけど、この時の曲たちは重要だった。

曲のアレンジについては、これで良しというものがなく、迷いながらアレンジされていたことと曲で表現された世界が恋愛のドロドロ感を意識していたこともあって、情緒的というよりはアンダーな感じが強く、誤解されていたところもあった。
甲斐バンドが明るくなったという言い方は、この曲がキーだったように思える。
あの甲斐がこんな曲もかけるんだという想いと、テンポとアレンジが実によくて、リアルな時期よくライブで取り上げられていたけど、この曲はどうライブでアレンジされるのかは当時興味があった。

甲斐が好み、ライブでの演奏を思うと結構重かった曲だったような感じがする。





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