嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

LOVE

たわごと~アルバム『LOVE JACK』4

LOVE JACK

アルバム『LOVE JACK』

甲斐が長くバンドを続け、ソロになって、、、という流れの次にハードロックバンドを作ることは予想できた人なんかいないだろうな。
だって、流れがまるで違うもの。
ファーストアルバム『幻惑されて』が出てきた時は呆気にとられて何とも言いようがなかった。
甲斐にはこういう一面があるんだなという驚き。
これがどう展開していくのかという観点からは、セカンドアルバムは大事だったかもしれなかった。
同じような流れは期待してなかったけれど、展開されるだろうという思いは楽しみでもあった。
アルバム『LOVE JACK』は、思ってた展開は、シングルとなった「ラブ ジャック」だけだったけど、アルバムというよりは一曲自体の出来はかなり良かった。

もっと速くてキレのいいビート感を期待してたところはあった。
ベーシストがこのアルバムだけKAIFIVEに参加してた影響からか、キレは鋭さを増していたような気がする。
ただ、バンドに戻り始めてる感じがどこかにあった。
ここは賛否両論なんだろうけど、KAIFIVEというバンド自体の独自性をはっきりさせるビート感を明確にしてほしかった。
これはサードアルバムではっきりしてくるんだけど、それでも甲斐の独特の匂いはしてたことが嬉しかった気もした。






たわごと~I LOVE YOU VERY MUCH(I.L.Y.V.M)5

I LOVE YOU VERY MUCH(I.L.Y.V.M)

「I LOVE YOU VERY MUCH(I.L.Y.V.M)」

当初はどうも″VERY MUCH”というところが引っかかって仕方がなかった。
この曲にインパクトでも求めていたんだろうか。
もっと、別の表現もあっただろうに、、、

そういうことは置いといても、曲としては難しい曲でロックナンバーとしてのインパクトが強かった。
甲斐得意のミディアムナンバーで基本はバラードの曲かと思いきや、サビの部分や詞をよく読んでいくと、共感めいてグッとくるものが多い。
これをバラードナンバーと呼んでいいのだろうか、という想いは昔も今もあるね。

深い情愛が世紀末感と相まって、強弱、抑揚が深いメロディとアレンジは甲斐ならでは、ではなかったんだろうか。

こういう曲を効かせていくことが大事だったんで、バンドはなくなっても曲は残るというのはソロでも生きていた感じで、それが強いものとなったのはこの曲の影響だった。
いい曲を書いてくれた、、、今ではほんとそう思うよ。






たわごと~キラー・ストリート5

「キラー・ストリート」

多分、後期の甲斐バンドで最もハードボイルド感を感じたのがこの曲だった。
シングル「フェアリー(完全犯罪)」のB面に収められていたけど、その時のアレンジはニールトドーフスマン。
これを最初に聞いた時は歌詞は別として、特にどうということもなかったけど、アルバム『LOVE minus ZERO』に収められていた方を聴いて、俄然グッとくるものがあった。
無駄な要素が全て取り払われて、新たなエキスを抛りkんで見たところ、シングルとは別の曲になったように聞こえたんだ。
スリルとサスペンスが顕著となり、キレが良く、しかも力強いこの曲の印象は、ハードボイルドの行きついた先が「冷血(コールド・ブラッド)」とは別の境地を開いたような感じだった。

甲斐バンドの匂いがプンプンする曲で、バンドらしいとは思うけど、アルバムに収められた方の演奏はほとんどバンドの演奏はなかったらしい。
バンドの演奏力のなさが甲斐のストレスだったらしいとは、最近になって甲斐自身が言ったことだけど、甲斐自身も歌を歌うことについてはうまくはなかったので、どっちもどっちという感じだな。
演奏にしてもボーカルにしても独特な味があったのが魅力だったけど、そうしたストレスみたいなことは出来れば知りたくなかった。
ただ、この曲を聴いた時、それまでになかったドラムのパンチ力を感じて、逆にそれが違和感だった。
その違和感の謎が今になって解けたけど、知ってしまったら何とも言えない違和感がまた出てきてしまった。
この曲のライブ演奏がもう一つだったのも、そうした要素からくるものだったんだろう。

でも曲の出来としてはいい感じが顕著で、ここも到達点の一つだったんだろう。






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