「JOUJOUKA」

「25時の追跡」も大森さんの曲だと思うけど、大森さんのギターの音色に聞き耳を立てていると、やっぱりこの曲になってしまう。

牧歌的というか郷愁を誘う様なこの旋律は、いかにも大森さんが好みそうなものだなと感じてる。
バンドの成長はそのまま大森さんのギターにも生きていた。
甲斐の意向に沿ったようなしっかりしたロックナンバーの根幹を占めつつ、しかし大森さんの人となりを勝手に思う時、こういう旋律になるんだろう。

人間っていつのまにか、自分が出てきたところに帰っていく帰巣本能がある。
大森さんのギターには、そういうものさえ感じてしまう。

だからと言って郷愁とか哀愁だけではなく、しっかり高揚感もあるし、メリハリが効いてる。
こういうところがバンドの肝であり、屋台骨を支え続けていたんだろうな。