100万$ナイト

「100万$ナイト」

都会のストリート状での当時の若者たちは収まり切れない想いをぶちまけ、大人たちはそれを規制しなければ、、、という想いが繰り広げられていた。
規制すればいいと言うものではないけど、規制しないと世の中のルールはレールに乗らない時代の始まりの頃だったような気がする。
「100万$ナイト」の舞台は大都会の、しかもビルとストリートの上だった。
ここに零れ落ちる想いと涙が、様々な要素を巻き込んでいた。

この曲は、希代の名曲かもしれない。
それまでの甲斐バンドのライブは戦闘的スタイルか、もしくはしっかり決め切れないもので終焉を迎えさせていた。
もっと強烈に独特の世界に巻き込んで終わってもいい、でもそんな曲がないといった感じで出てきたこの曲。
甲斐バンドの限らず、ライブという意味とその終焉という意味では、この曲以上の曲に出会ったことがない。
そういう曲に巡り合えたことは幸運だったかもしれない。
甲斐バンドは知らなくても、この曲を知ってから甲斐バンドの名を知った人も結構いたりしてた。
ギリギリと悲哀に満ちた感情で、曲の世界に捩じるこむようなこの曲は、相当独特だったし、まさしくこの曲に触れただけでその世界にどっぷりはまり込んで、歌い上げる甲斐を見つめるしかなかった。
パーカッションで奏でられるイントロが如何にも印象的で、単純なようで奥深さを感じる。
こういう世界の繰り広げ方も甲斐は出来てるんだという見方もあったかもしれない、
けど、その表現は見事だったと言わざるを得ない。

甲斐バンドライブと言えば照明が代名詞の一つだけど、この曲はそういう意味では代表曲なんだろうな。
ミラーボールが初めて使われた曲はこの曲ではなかったけど、似合う、そしてミラーボールと共に独特の世界を作り上げられたのは、「100万$ナイト」以外にはなかった。
箱根ライブや花園ラグビー場での野外ライブではオーラスの曲となり、BIGGIGでは久しぶりに演奏されていた。
天井を意識しないと壮大な感じがするこの曲は、その持ち味を生かせる場所がそこにあったということかもしれない。