「裏切りの街角」
1975年の夏頃、休みの日に不意に見たTV番組でこの曲を歌っていた姿を見たのが、初めての甲斐バンド体験だったことを思い出す。
ヤングミュージックショーだったかどうか番組名は定かじゃないけど、まだ歌謡曲が多く披露され意識されていた時代。
この曲とそれを演奏し、歌う甲斐バンドは一味違っていた。
まだロックなどと言うことは分からなかったけど、歌謡曲でもなく流行り始めたフォークでもない。
浮いたところがなく、イントロ自体に演歌の匂いを感じ、初めてなのに食い入るようにTVを見て聞いていた。
これが甲斐バンド初のヒットとなったけれど、後年、甲斐バンドを聴くようになり、辿るようにこの曲にたどり着いてみると、甲斐よしひろバンドが甲斐バンドになった曲だと気づくまでに時間はかからなかった。
雨雨にけむる街並みを 息をきらして駆けつづけた
つきささる吐息をはいて 駅への道駆け続けた
わかってたよ俺らじゃだめさ でも二人生きてきたんだ
ときれた電話は生きてゆく 悲しさに泣く君の声
しとしと五月雨 わだかまり 君さえいてくれたならば
走る車は泥にたたかれ 見上げた時街が泣いていた
とぎれとぎれに靴音が 駅の階段に響いてる
楽しく過ぎてゆく人ごみ キップを握った君がいた
わかったよどこでも行けばいい 俺らをふりきって汽車の中
おもわず叩くガラス窓 君は震え顔をそむけた
しとしと五月雨 またひとつ ネオンが夜にとけてく
たよりない心傷つけて 裏切りの街角過ぎてきた
しとしと五月雨 プラットホームを 今思い出がしみだす
発車のベル叫び声の中 あの人が見えなくなった
(作詞作曲:甲斐よしひろ)
1975年の夏頃、休みの日に不意に見たTV番組でこの曲を歌っていた姿を見たのが、初めての甲斐バンド体験だったことを思い出す。
ヤングミュージックショーだったかどうか番組名は定かじゃないけど、まだ歌謡曲が多く披露され意識されていた時代。
この曲とそれを演奏し、歌う甲斐バンドは一味違っていた。
まだロックなどと言うことは分からなかったけど、歌謡曲でもなく流行り始めたフォークでもない。
浮いたところがなく、イントロ自体に演歌の匂いを感じ、初めてなのに食い入るようにTVを見て聞いていた。
これが甲斐バンド初のヒットとなったけれど、後年、甲斐バンドを聴くようになり、辿るようにこの曲にたどり着いてみると、甲斐よしひろバンドが甲斐バンドになった曲だと気づくまでに時間はかからなかった。
雨雨にけむる街並みを 息をきらして駆けつづけた
つきささる吐息をはいて 駅への道駆け続けた
わかってたよ俺らじゃだめさ でも二人生きてきたんだ
ときれた電話は生きてゆく 悲しさに泣く君の声
しとしと五月雨 わだかまり 君さえいてくれたならば
走る車は泥にたたかれ 見上げた時街が泣いていた
とぎれとぎれに靴音が 駅の階段に響いてる
楽しく過ぎてゆく人ごみ キップを握った君がいた
わかったよどこでも行けばいい 俺らをふりきって汽車の中
おもわず叩くガラス窓 君は震え顔をそむけた
しとしと五月雨 またひとつ ネオンが夜にとけてく
たよりない心傷つけて 裏切りの街角過ぎてきた
しとしと五月雨 プラットホームを 今思い出がしみだす
発車のベル叫び声の中 あの人が見えなくなった
(作詞作曲:甲斐よしひろ)