嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

目線を上げろ

たわごと~アルバム『目線を上げろ』3

目線を上げろ

アルバム『目線を上げろ』

大森さんが亡くなってから初めての甲斐バンド名義のこのアルバムは。アーティスト・クレジットは「甲斐バンド sometimes KAI YOSHIHIRO」になっていた。
アルバム『夏の轍』以来8年ぶりだったこともあって、この当時はそれなりに期待してた。

このアルバムが発表された時代は、世間が下を向きそうな事件が多発し、それに反比例するような取り組みだったけど、1曲1曲は曲の世界にハマりそうで、それなりに満足感があった。
ただ、このアルバムをベースとした曲のライブ演奏から出る要素もあり、演出もそうだったけど、甲斐バンドである必要はなかった感じがした。
『夏の轍』までの甲斐バンドとこのアルバムの甲斐バンドは別物、そんな感じが強かった。
だからsometimes KAI YOSHIHIROなんだろうけど。

オリジナルあり、セルフカバー、カバーありと様々な構成となったものの、斬新さは感じられず。
期待感とは距離感があったアルバムで、甲斐のアクの強さの方向性の違いと大森さんがいなくなってしまったことは甲斐バンドはもうできないということを強く意識させられた。
目線を上げろ①



たわごと~TOKYO銀河4

「TOKYO銀河」

黒人歌手が演歌を歌うということは、それだけでとっても興味深いことでもあった。
そのジェロに提供されていたのがこの曲で、甲斐がソロでカバーし直したものだった。

特にジェロがどうのという事ではないけど、カバーし直したという意識を全部抜いた上で聞いてみたかった。


東京といっても信じられない位の人と世界があり、それを銀河になぞらえた曲をバラード調で書き上げたこと自体は非常によかったと思うし、曲調もいいものだった。

提供すべき曲をはき違えてる甲斐の姿がここにもあったという気がして仕方のない曲でもあった。


たわごと~立川ドライヴ4

「立川ドライヴ」

「蘭丸」こと元「THE STREET SLIDERS」のメンバーだった土屋公平への提供曲だったこの曲。
特に他の人への曲提供についてはどうもこうも思わないけど、この曲もまた甲斐バンドによく似合ういい曲だった。

甲斐がソロになり、長く付き合うことになるわけだけど、公平のギターワークがえらく甲斐を捕えてしまい、ここというときはKAIFIVEであってもソロであっても傍にいた存在だった。
公平の歌いっぷりはまるで知らず、ひたすらギターワークしか体感してないけど、この曲のどこに公平を生かすものがあたのかわからない。
何故か故・大森さんが住んでいた傍の街・立川の川辺が舞台となったらしいけれど、意外と何の脈略もなかったかもしれない。

今現在の甲斐バンドは、1986年以前に囲ったライブになってしまっているけど、こういう曲ももっと取り上げてその範囲を広めてほしいと思う。
これも甲斐の立派な財産なのだから。


たわごと~胸いっぱいの愛 20083

「胸いっぱいの愛 2008 」

甲斐バンドの『GOLD/黄金』に収録されていた原曲は、とにかくいい曲で聞いた瞬間に甲斐もこういう曲が欠けてこれだけのアレンジができるんだと思ってた。
名曲ではないけど、いい曲の代表曲だったかもしれない。
ただ、ライブバンドだった甲斐バンドがライブ演奏がうまくいかなかった曲でもあった。

その曲をセルフカバーしたことに意味はなかった。
せっかくの曲がとっ散らかってしまい、いい味が失われていた。
歌い方自体にやっぱり甲斐の衰えを感じてしまい、カバーでの失敗例の一つとなってしまったのは残念至極だった。


たわごと~浮気なスー4

「浮気なスー」

特にこの曲をソロプロジェクトでやる必要はなかった。

ポップな感じとユニークな感じが相半ばするような曲は、バンドでもソロでもあった。
この曲はカバー、しかも海外の芯がソングライターの曲が原曲であったことは全く知らなかった。
バンドでもこの曲のカバーはしっかり出来ただろうに。

その昔、日本のアーティストの作った曲のメロディ感じる部分がある。
しかし、悪戯に真摯にならず、ポップな味を出していたのは甲斐ならではのことだったんだろう。




たわごと~冬の理由4

「冬の理由」

曲自体はよく書けているし、甲斐らしい詞の紡ぎ方と曲調も思った以上に高低差があっていい曲だと思った。
甲斐バンド終期からソロ第1期の頃、特にこの曲のようによく書けているような曲があった。

ただこの曲はこの当時の甲斐では歌いこなせなかった。
齢を追うとともにキーが上がってると甲斐は言ってたけど、それはそうだと思うけど、音域が狭くなり高い声は壁にさえぎられるようになり、テインは十分に声が出ない。
本当に歌がうまい人ではない人の特徴でもある。

若い頃の甲斐だったらどうだったかな、とは今でも思う。


たわごと~世界で一番あまいメロディー4

「世界で一番あまいメロディー」

この曲、思い違いだったのか、曲自体は随分前にできていたような気がしてた。
メロディは完全に甲斐のものだけど、詞は松藤だとも思ってた。
それが作詞作曲は甲斐だし、この『目線を上げろ』で収録されていた。

よく読んでみると詞の紡ぎ方が甲斐らしいと思う。
とっても作り手の気持ちが分りそうな曲だし、そういうシチュエーションがあってこういう詞が書けたんだなと感じる。
光景が見えそうでいい曲だと思うし、ただ、衆力するアルバムを間違えていたような気がする。
甲斐バンドでないソロプロジェクトで取り組んでもちっとも不思議ではなかった。


たわごと~朝まで待てない4

「朝まで待てない」

遠い昔に、聞いたことがあるような感覚があったこの曲。
当初はこういうロック色の強い曲を聞きたかったという想いがあって、やっと巡り合えたと思っていた。
当然オリジナルだと思っていたら、実はカバーだったというこの曲。
よくよく聞いてみれば、、、、という事だったけど、甲斐らしい実にいいアレンジだった。

懐かしさと期待とが同居した曲だったと思うけど、こういう曲をオリジナルで作ってもらいたいもんだと思うね。



たわごと~目線を上げて3

「目線を上げて」

サビの部分はいいのだけれど、そこまで持っていく導入部分の歌詞が気に障って仕方がなかった。

こういう曲を書くのはこの当時の時代を羽根井させたのだろうけど、この曲の導入部分に関しては甲斐の悪い癖みたいなものが出てる。

よくロックとかいうけど、勘違いしてることは以前から感じてた。
それが詞として出てしまったのは残念だったけど、サビの部分はそれとは正反対だたので、難とか曲としてのバランスが取れた感じの曲だった。


たわごと~ラン・フリー(スワン・ダンスを君と)5


「ラン・フリー(スワン・ダンスを君と)」

とにかくいい曲だった。
詞はもちろん、アレンジも歌いっぷりも。
こんないい曲を何故アイドルグループなんかに提供したんだろう。

「世界フィギュアスケート2007」のテーマソングだったけど、それはアイドルグループの曲として。
「輝き」や「光」がテーマだったらしいけど、スケーティングの中の氷のしぶきによる光みたいなイメージがあった。
そしてそれは甲斐がアレンジして自ら歌ってた方が光って魅力あるものだった。
久しぶりに甲斐バンドの甲斐らしい眩い感じの曲だったし、こういう曲を待ってた感があった。

ハードボイルド感も甲斐にはよく似合うと思う。

けれど。希望という名の輝きや光も、この曲を書く甲斐の気があふれていたようで、シングル化してもいい位だった曲だった。



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