嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

甲斐バンド

たわごと~オクトーバー・ムーン5

「オクトーバー・ムーン」

この曲も提供曲のカバーだった。

甲斐という人は甲斐バンド向けの曲、自分自身への曲、そして提供曲と状況を変えて曲の色合いを思った以上に変えている。
この曲のリアル当時ではやっぱり甲斐バンドのイメージが強かったためか、この曲の持っていた色合いや特徴は想像できなかった。
提供するその先の匂いを大事にしたんだろうが、確かにバンド向けの曲ではなかった。
バンドでニューヨーク3部作を作っていた終盤、甲斐がソロでアルバムを作っていたことはよく噂されていた。
この曲を大事にしようとするのだったら、提供曲ではなく自分だけに向けての曲であってほしかった。

単にこういう世界を演じる言葉が選べるんだというものと、そのいくつも七辺られた言葉のニュアンスと色合いを高揚させるためのアレンジ能力がこんなにも高かったのかという感じが強く感じられたことを覚えてる。
少なくとも甲斐バンドの変遷を踏まえてきた者にとっては、想像できなかった世界が作られていた。
バンドの成長という階段は、甲斐個人にとっても同じだったようで、カバーアルバム『翼あるもの』からは想像できない位に飛躍していた能力と可能性が感じられた。

アルバム『Repeat&Fade』からはアレンジャーはそれまでのボブ・クリアマウンテンから変わってたけど、正にそれもタイムリーなことだった。
名曲は詞、メロディ、テンポとアレンジがしっかり絡み合って初めて出てくるものだし、歌いこなしも重要な要素。
この曲はその全てがハマっていた。

ライブでは聞いたこともないし、取りあげられた話もきいたことがない。
でも、曲の魅力を大事にするなら取りあげないでいて欲しい。
この曲が出た1986年の頃の味わいは、あの時だけのものだから。






たわごと~ハート4

「ハート」

この曲は高樹澪への提供曲『ハート~降っても晴れても~』だった曲をセルフカバーしたもの。
でも、リアルでバンドと向き合ってた頃は、そんなことも知らなかった。
けど、知らなかったことが幸いしたように、一郎プロジェクトでこれでもかと言うくらい一郎の世界に浸っていた間隔が、いい意味で肩透かしを食らったような気分になれた。
ニューヨーク3部作は皆色合いが違う。
最後で都市型甲斐バンドを見せられ、上り詰めた感があったその先に来る曲としても同じような感覚があった。
なんだ、まだやれるじゃないかという錯覚にも似たこの感覚は、この曲がセルフカバーであったことを知らなかったが故にという気がしてる。

しかし、天使(エンジェル)がリメイクだったことに端を発し、この曲がセルフカバーであったことはすぐに分かっていくことになるけれど、それでも初めて聴いた時のその感覚は変わらなかった。

曲の中の歌詞に、「いっちょうらの愛」とか「いっちょうらの涙」というフレーズが出てきたのが印象的で、軽くカツンと来るような詞が多いのもこの曲の特徴で、甲斐がソロを演じる上で肩の力が抜けて小気味いい感じがあった。
 
なんだか、甲斐プロジェクトも面白そうと思ったのは、当然のようにこの曲が入り口となっていた。





たわごと~悪魔と踊れ4

「悪魔と踊れ」

アルバム『Repeat&Fade』は4枚の12インチシングルの集合だから、各プロジェクトには各メンバーの特色が生かされた特徴がある。
見事に2面性を出していた甲斐プロジェクト、流れが見事だった大森プロジェクト、展開力が見事だった松藤プロジェクト。
力加減の強弱と展開に特徴があった一郎プロジェクトは、4曲のトータルの展開法としては最も気に入っていた。
何か知らない気付いてなかった要素に押されて行くようで、でも次の曲へと持って行く手法がお気に入りだった。

それは4曲の最後が、この曲だったからで、末広がり的な感じが持てていた。
タイトル自体にギョッとするような感じはあるけれど、曲自体はいい気分にさせてくれる要素が満載だった。
この曲は一郎プロジェクトの最後を飾ったけど、この曲の持つ意味は次の甲斐プロジェクトにきちんとした繋ぎを見せていたのがミソだった。






たわごと~Run To Zero4

「Run To Zero」

一郎プロジェクトの中では、「ジェシー(摩天楼パッション)」もよかったけど、自分の中ではこの曲が最も琴線に触れていた。
リアルで知った時も、今もこの曲の旋律が頭の中に残ってる。

一郎はバンド終期でようやくバンドに参入となったためと、一郎ソロをほとんど知らなかったために妙に違和感があった。
バンドの持つビート感というかニュアンスというか、どこか違うというものではなく、はっきり異なっていたことへの抵抗感だった。
それを踏まえてもバンドに参入させたのはある意味、冒険だったかもしれない。
結果として成功だったと思うけどね。

成功だったというのはバンド解散までは分らなかった。
でも、違和感を感じていたことが妙に自然で、この曲は特にバンドの持つニュアンスと一郎の持っていたニュアンスが近寄っていたのかもしれない。
後にアルバム『Repeat&Fade』のコンプリート版が出て、この曲のボーカルを甲斐が取ったけど、圧倒的に一郎ボーカルの方がよかった。
多分、甲斐の持つアクと一郎の持つアクが違っていて、それこそどっちをとっても良かったけど、好みの問題だけだったのかもしれないな。





たわごと~ジェシー(摩天楼パッション)4

ジェシー(摩天楼パッション)

「ジェシー(摩天楼パッション)」

この曲の曲調は、バンドに合わせたのかなと思ってた、
甲斐がボーカルを取ってたせいもあるんだけど、バンドと一郎は違うもので一線を画さないといけないなんて思うところもあった。
当時はそんなことを感じることもなく楽しんでいたけれど、2001年以降バンドが解散と再結成を繰り返し過ぎる中で、亡くなってしまった大森さんの次に違い次元で一風吹き込んでくれる人だと思ってた。

地の一郎なんて知る人は少ないだろう。
垣間見える材料からすると、こういう曲が書けるんだと思いつつ、でも一郎自身が歌ってはいけないニュアンスがあった。
バンドのメンバーとしてこの曲を書いたのだから、やっぱりバンドのエッセンスを出さないといけなかったのかな。
いい曲だとはリアルでも今でも思うよ。

でも、いい曲は田中一郎にとって、自分はこんなプレイヤーなんだとアピールできていた方がよかったんじゃないのかと思う。
もっと、ストロングでもっと横滑りするような曲だったら、ボーカルを一郎がとっても一郎足り得たのかもしれない。





たわごと~Funky New Year3

「Funky New Year」

田中一郎というプレーヤーをほとんど知らなかったことに気づくまで時間がかかった気がする。
少なくともアルバム『Repeat&Fade』の頃はそんなもので、元ARBのプレーヤーということも効いたことがある程度だった。
甲斐バンドのスタジオミュージシャンと言うことも後で知ったことで、甲斐バンドの新たなメンバーが加わったことで喜んでいた。
どうも正式メンバーとなるのはライブ「BIG GIG」後の甲斐とのやり取りで決まったようだけど、同じ業界にいてスタジオ収録時に参加し、しかも幼馴染のようでもあったことからこの二人の波長が合わないはずもなかっただろうな。

バンドという色眼鏡を通して田中一郎を見ていたと思われるから、「悪夢」ではイメージ通りであったものの、この曲では結構その色合いの違いに驚かされた。
この曲が一郎ということではないにしろ、少なくとも地に近いものが出て、そこがバンドの地とは異なるものがあったんだろうと思う。

その違いに興味が注がれたこともあったけど、気になったのはバンド解散までという途方もない短い時間だった。





たわごと~メガロポリス・ノクターン4

メガロポリスノクターン

「メガロポリス・ノクターン」

何かしらのTV番組の主題歌として取り上げられたことからシングルカットされたこの曲。
当初12インチシングルで発売され、とかくお気に入りのシングルだった。

この12インチシングルの時もアルバム『Repeat&Fade』の時も、そしてバンド解散ツアー″Party”の時も、分かっていたはずなのに、バンドの解散を現実のものとして受け入れられず、折からの沸き立つ雰囲気にのまれて武道館5日間連続公演終了後もポカンとしていた、、、
まだこの当時社会人1年目で、仕事にしても仕事外のことにしても必死でいた若い時期だったから、特に解散ツアー″Party”の沸き立つ雰囲気に乗せられていて、また近くバンドをやるんじゃないかという錯覚に囚われていた。

それが不意にお気に入りの12インチシングル「メガロポリス・ノクターン」のジャケットを見つつ、曲の旋律に感じ入りながら、虚無感と日哀感みたいなものを感じたことは忘れない。
やっと、バンド解散がどこかで分かってきたという感じだったんだろう。

松藤ボーカルではなく、甲斐ボーカルのこの曲にそれを感じて、今でも思い出すことがある。
きっとあれは自分なりに次のステージへ移行していきっかけだったんだろうな。





たわごと~レイニー・ドライヴ5

レイニードライヴ

「レイニー・ドライヴ」

バンドの最後のシングルとなるはずだったこの曲。
アルバム『Repeat&Fade』では松藤プロジェクトの1曲として収録されているが、シングルでは甲斐がボーカルを取っている。
この曲は作曲が松藤だけど、彼のメロディ操作というところには一目置きつつ、この曲をシングル化するには甲斐がボーカルを取る方が自然な流れだった。
個人的な思考と好みでどちらの歌った「レイニー・ドライヴ」がいいのかと議論されているところがあるけれど、松藤にしても甲斐にしても、味わいがまるで違う。
個人的には甲斐が歌った方が好みだった。

この曲が出た時点では解散が目の前だったけど、バンドが解散し終えたわけでもなく、バンドとしての形態を保ったままの状態であったので、バンドの色合いを出した方が味わいがあった。
バンドを感じていたいのなら甲斐ボーカルで良かった。

バンド解散と知った時、この曲がシングルで出てきた時は結構意外だった記憶がある。
バンド解散の時、真夏の花火のようにパーッと、、、という言葉があったものだから、最後のシングルはロック色の強い曲が出てくるものと勝手にイメージしていた。
そこにこの曲だったからね。
でも、なんとも味わいとムードを感じて、意外ではあったけどこの曲はお気に入りの曲となるのに時間はかからなかった。





たわごと~サタニック・ウーマン3

「サタニック・ウーマン」

松藤プロジェクトの中でも、この曲は曲自体の出来については最も気に入っていた。
軽くダンサブルだし、抑揚が効いていてポップな感じが軽快なリズムを生んでる。

こういう曲調は確かにバンドではやれなかっただろうと思う。
けど、バンドのテリトリーに入った松藤でなければやれなかったのも確か。
バンドから出た松藤では絶対に出来なかった曲だと思う。

曲自体は良いと言ったのは、テンポと旋律がいいという意味で、そこが素地になってるんだけど、こういう曲になってしまうととにかくボーカルの物足りなさが顕著となる。
声量もなく音域も一人狭い松藤が歌える曲ではなかった。
唄いこなせていないことがはっきりしてて、だけどこの曲を歌えるメンバーがバンドの中にはいなかった。
こういう曲こそ、提供曲とならなかったんだろうか。






たわごと~O’l Night Long Cruising3

「O’l Night Long Cruising」

甲斐バンドには少なからず不満があった。
ドラム、、、そのパワー不足だったかな。
仕方のない処でもあるね。
ドラムをたたいていたのは松藤だったけど、元々ドラマーじゃなかったし。
ただ、パワー不足は否めないにしても、リズム感は独特のものがあって絶妙だった。
名曲「きんぽうげ」は、松藤のリズム感無くしてあり得なかったと思うしね。

松藤は甲斐バンドあってのドラマーだったけど、その逆は真ではなかった。
松藤がいい意味でのリズム感に特化した場合の曲がこの曲だったんじゃないだろうか。
この曲で演じられているリズム感は松藤独特のもので、甲斐にはできなかったこと。
こういう曲に松藤の特徴が良く出ていて、アルバム『Repeat&Fade』の松藤プロジェクトの中では最も似合っていたと思ってる。





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