熱狂/ステージ

「熱狂(ステージ)」

メディアが多様になった今現在でも、その昔、2分間の魂と揶揄された状況はまだ受け継がれてる。
以前は単一と言っていいほど、メディアは少なく、自分たちの活動に目が注がれ、自分たちの曲に耳を傾けてくれるようにするには、ライブを充実させることが成功につながっていくということだったんだろうと思う。
聞き手にとっても、気になるミュージシャンが自分の街に来てくれるという嬉しさは得も言われぬことだし、気にいれば更に、、、ということになる。
それは以前はもちろんだけど、今でも変わらぬ局面はあると思う。

甲斐バンドはライブバンドだったということは言うまでもない。
自分たちを見つめ、自分たちの曲に興味を持つものを一人でも増やすということはライブを儒実させ、各地を回っていくということが最も重要だった。
ステージは自分たちの場所、ステージ以外は観客の場所と区別して、それぞれが充実させにはステージを充実させて客席を熱狂させることがその活動の第一義でならなければならなかった。
良いステージだった、良い観客だったと相互に思わせることは大事なことで、それをつなぎとめるのは曲と演奏だし、ステージから発せられる効果的なコメントだった。

ライブを身上とするバンドが、それまでの変遷を言葉にし、想いを曲にすることは滅多にないことだけど、それだけに当時の想いが身に沁みてくる。
この曲に現された心情は、いつの時代になっても変わらないでいて欲しかった、、、