嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

無法者の愛

あの頃~無法者の愛4

「無法者の愛」

バンド時代の曲をソロになってセルフカバーするとは思わなかった。
アルバム『虜/TORIKO』は当時当然レコードだったけど、A面とB面の色がまるで異なっていたことは以前書いた。
その中でもこの曲はまたもう一つ異色だった。
そう、アルバムの中でも浮いていた曲とでも言えばいいんだろうか。
言ってみればバンドのグルーブ感では表現しきれなかった曲で、バンド向きではなかったような気がしてたあの頃。
歌詞は同じだったけど、アレンジを変えるだけで」ここまでイメージが変わってしまうことに当時は驚いていたことを思い出す。
ボブクリアマウンテンもこの曲を消化しきれず、それでアレンジした曲を甲斐は納得していたのかはなはだ疑問だった。
ここで起用していたJASON CORSAROのアレンジがピタリとあてはまり、この曲のうねりがきちんと出ていた気がしてた。
演奏的にも技術と力、そしてテンポがもう一つ、上でなければいけなかっただろうと思う。

Please 今さらもう何を言っても お前の心変えられないのか
Please 嵐の中の難破船 それが俺 流されそうだぜ

DESPERADO’S 無法者の この愛を お前は笑うのか
DESPERADO’S 偽りだと この愛を 俺は泣きたいのに

Please 足を洗おうと やってはきたさ 今度は本気 悲しいくらいに
Please だけど潮時と 氷のように冷たく言い放つお前

DESPERADO’S 無法者の この愛を お前は笑うのか
DESPERADO’S 偽りだと この愛を 俺は泣きたいのに、、、
DESPERADO’S 風は激しく 打ちのめされ 消えちまいそう
DESPERADO’S 雨にまきこまれ この世から俺 消え入りそうさ
DESPERADO’S 偽りだと この愛を お前は笑うかい
DESPERADO’S

(作詞作曲:甲斐よしひろ)



あの頃~無法者の愛3

「無法者の愛」

Please 今さらもう何を言っても お前の心変えられないのか
Please 嵐の中の難破船 それが俺 流されそうだぜ

DESPERADO’S 無法者の この愛を お前は笑うのか
DESPERADO’S 偽りだと この愛を 俺は泣きたいのに

Please 足を洗おうと やってはきたさ 今度は本気 悲しいくらいに
Please だけど潮時と 氷のように冷たく言い放つお前

DESPERADO’S 無法者の この愛を お前は笑うのか
DESPERADO’S 偽りだと この愛を 俺は泣きたいのに、、、
DESPERADO’S 風は激しく 打ちのめされ 消えちまいそう
DESPERADO’S 雨にまきこまれ この世から俺 消え入りそうさ
DESPERADO’S 偽りだと この愛を お前は笑うかい
DESPERADO’S

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

アウトローを作った時、アウトローは無法者なのか、漂流者なのか、それとも漂泊者なのか決まらずにいたところ、何時とはなしに漂泊者に落ち着いたという話を1981年だったか1982年だった聞いた覚えがある。
アウトローに漂泊者があてがわれたのは大正解だったと今更ながら思うのだけれど、この時候補だった一つの無法者はアウトローと最もイメージが離れた言葉だった。
それが2年以上の時が経って改めて、それをモチーフに曲が作られたような気がしたけど、この時はハードボイルド路線を走っていた甲斐やバンドのイメージとは程遠い曲になってしまっていた。
アルバム『虜/TORIKO』のA面とB面の境にあった繋ぎのようで、最もバンドが走るハードボイルドというイメージには似合わない曲となってしまっていた。
後に甲斐がソロになった時、リメイクされていたけどやっぱりアレンジがよくなかった曲だったと思う。





レコードジャケット~無法者の愛3

無法者の愛

「無法者の愛」

この曲よりも前に、「アウトロー/漂泊者」が制作されたとき、アウトローはすぐに曲のタイトルときまったものの、日本語・漢字をあてがうとき、漂泊者か無法者かと迷いがあったらしい。
いつの間にか漂泊者に落ち着いたらしいが、もう一つの候補であった無法者がここで曲となっていた。
そう言うこともあったせいか、こだわりがあったかもしれず、「無法者の愛」はアルバム『虜/TORIKO』の専横シングルとなり、ビデオも制作されていた。

当時はアルバムといってもレコードの時代で、A面とB面があって、アルバムを制作する時、A面から最後まで通した世界を作り上げることと、A面とB面の趣を変えて表現することがあった。
甲斐バンドの場合、後者の方が圧倒的に多かったけど、アルバム『虜/TORIKO』にはA面とB面の間にはエアポケットがあった。
それがこの曲なわけだけど、A面の曲が一つずつ異なって張りのある世界が書かれていたものに対し、B面はどちらかというとこだわりから来たダークという面があった。
その狭間にハマるわけでもなく、アレンジ自体も異色的で、この曲自体アルバム『虜/TORIKO』に収録されていたのが不思議だった。
言ってみれば、甲斐が作ろうとしたアルバム『虜/TORIKO』とアルバム『GOLD/黄金』の中間に位置していたような曲だったと思う。

そうして思ってみた場合、レコードジャケットは全くそうしたこととは無縁だったけど、偏に甲斐という人は先行シングルを出す視点がずれてるなと思う。



たわごと~無法者の愛5

「無法者の愛」

バンド時代のアルバム『虜/TORIKO』は、当時の感覚で言えばLPレコードであったため、A面とB面があり、それぞれが異なる世界を作っていた。
特にB面はその感覚に馴染むまで聞き込まなければいけなかったけど、でもいろんな経験を踏んで様々な考えは浮かんでは消えていく中でその感覚に馴染んでいった。
このアルバムの2つの世界観は、意外と興味深いものだったけれど、シングル化されたりPVが作られたりしたけど違和感が残る曲があった。
それは「無法者の愛」。

この曲だけが異色であり、アルバム全体からしてもどこか浮いていてアレンジには不満に近いものがあった。


当時ソロになっても甲斐はセルフカバーには正式に取り組んで製作することがなかった。
だから、予想もしなかったけれど、アルバム『エゴイスト』の中にこの曲を見つけた時同名異曲なのかとさえ思った。

アルバム『虜/TORIKO』での曲についていた不満みたいなものが払しょくされていた。
バンドに拘り過ぎる者にとっては異論はあるだろうが、曲自体の詞から出てくる世界観は圧倒的にアルバム『エゴイスト』収録の方が良いに決まってる。
そんな感じだった。
曲としての魅力とでも言えばいいのだろうか。
この曲の原曲を聴いたミキサーはアレンジに迷ったのかもしれない。
その迷いがあった次のミキサーが、その点をよく理解していい曲の世界を作ってくれたものだと思う。
ただ、ソロ仕様であることは確かなんだけど。

この曲を聴こうとする時、ほとんど『虜/TORIKO』収録の方を聴くことはない。
圧倒的にアルバム『エゴイスト』収録の方だし、そこには本来の甲斐の世界が広がっていた。





たわごと~無法者の愛3

無法者の愛

「無法者の愛」

アルバム『虜/TORIKO』の収録曲の中では、異色の曲だった。
この当時はLPレコードであり、A面とB面があってそれぞれ色が違ってたけど、この曲はその境目にあって、それでも違和感が強かった。

曲のタイトルにも出てるように“無法者”なんていう言葉が出てくるから、イメージとして荒くれ、或いは無骨なイメ0時が湧いたけど、曲調やアレンジにはそのイメージとはかけ離れた軽さがあった。
バンドにはバンドに対するイメージがあるし、この曲の詞はそれにそぐうものだった。
当時、ハードボイルドさが色濃く、しかも立ち上がっていった時で、そういうことも背景にあって詞としては好みの曲だった。

曲調もいいと思うけれど、これはアレンジの仕様なんだろうか。
この曲は先行シングルだったけれど、シングルに収められたこの曲は知らない。
専ら、アルバム収録の方ばかり聞いてたけど、mixは当然のようにボブ・クリアマウンテン。
彼以外の意向でも働いたのか、どうしてもこの曲には違和感があって今でもその感覚が強い。
ボブもうまくアレンジできてなかったのか、甲斐にしても想定していた曲とは違っていたかもしれない。

後に甲斐がソロになった3枚目のアルバムでセルフカバーしてるけど、それも当然の成り行き、想いだったかもしれないな。





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