嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

港からやってきた女

たわごと~港からやってきた女24

港からやってきた女

「港からやってきた女」

いい曲だなあと思う。
場末の酒場でのドラマがフューチャーされたような詞の展開は、曲調とアレンジが実に似合っていた。
この当時、アレンジが良かったという想いを持ったのは、この曲とHERO位で、多くはなく、それだけライブバンドだったということを物語っていたのかもしれない。
以前も書いたけど、この曲はロックというのではなくブルースだったと思ってる。
限りなくロックに近づけた、或いはロックテイストを盛り込んだブルース。
甲斐の持っていた音域にピタリとはまったこの曲を歌う時、実に気分良く歌ってるなあ、と感じたもの。

1985年のスタジアムツアーで、この曲が取り上げられ、それは多分久しぶりの演奏だったと思うけど、この1985年の年間に行われたライブは、時にかなり以前の曲が取り上げられ、それがHEROだったりしたこともあった年。
リアルで知らず、いつもこの曲をライブで体験したいと思っていた身にとっては、この年のライブには良い想いしかない。
当時の新しいナンバーと昔の曲の混合、古きも新しきも思い思いに盛り上がれたライブだった。





たわごと~港からやってきた女4

港からやってきた女


「港からやってきた女」

甲斐バンドを遡って聞き込んでいるとき、ピンと耳に残った曲があった。
「港からやってきた女」

ロックと言われるほどロックは感じない。
ただ、思い切りいい意味でクセがあって、取り込まれそうになった記憶がある。
一時、甲斐はロック詩人でありたいとかなんとか言ってたそうだけど、そういう意味じゃなく気持ちがそういう具合になってるということお感じたんだ。
それとアレンジだね。
甲斐バンドのアルバムは『破れたハートを売り物に』まで、なんともパッとしないという印象で、試行錯誤はしてるんだけど、自分の思う様なアレンジができずにいるんだろうなという感じだった。
曲によってはこれは・・・と思うものもあったけど、概してそんな感じだった。
詞と精神的なものと表現しようとしてる世界が一致すれば、野暮ったく感じるアレンジでもそんなことは感じさせないものが出来上がる様に思えるけど、どこかアンバランスだったんだろうと思う。
そんな中の例外的な一曲がこの曲だった。

この曲がライブで取り上げられていた時期は知らない。
ライブアルバムを聴いても、この曲はスタジオ録音のものが最高だと思ってた。
でも、ライブには臨場感があるので感じ方に違いが出てくる・・・そんなことを思ったのが1984年の武道館ライブだった。
確か・・・アンコールでこの曲をやったと思うけど、「酒場の女が鼻をかんでくれる曲だ」と甲斐が言ってやり始めたと思う。
大森さんのギターでイントロが始まるライブ演奏は、なるほどロックを志していたんだということを感じさせてくれた。
基本的にこの曲はブルースだと思う。
でも、ブルースであってもロックを志せばそれを繰り広げることも十分可能なんだと思わせてくれた曲でもあった。

後に甲斐がソロでやったのを聴いたけど、やっぱり大森さんのイントロとは全く別物だった。






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