「涙の十番街」

きっと、この曲を書いたころは気持ちがいっぱいいっぱいの状態だったんだろうな。
それはバンドではなく、甲斐個人のこと。

この曲が書かれた頃は、規制の枠では収まれない若者があふれていた時代で、若者を押さえつけようとした規制が追いつかず、規制が出来てきても治まれない時代へと変わっていった頃だろうと思う。
それは「100万$ナイト」が出てきた頃にも顕著だったし、若者だけに限ったことではないけれど、若いとは幼いと言うことでもあり、自分を表現する術を知らなかったと言うことになろうかと思う。

溢れ出ていた感性みたいなものをモチーフにしたこの曲は、その当時の甲斐個人の状況を一つまみしていくには格好の材料だったのかもしれない。
アレンジが妙にハマっていた記憶がある。
唄うべき時に唄った曲と、時を経てその当時に想いを馳せながら唄う状況の差の面白さ。
そんなものがこの曲にはあった。