アルバム『地下室のメロディ』
Side-A
漂泊者(アウトロー)
一世紀前のセックス・シンボル
ダイヤル4を廻せ
スローなブギにしてくれ
聖夜
Side-B
地下室のメロディー
街灯
マリーへの伝言(メッセージ)
涙の十番街
漂泊者(アウトロー)には注目したものの、アルバムまでは行きつけなかった1980年。
漂泊者のイメージが強すぎたのかもしれなかったけれど、バンドとして演じたかった世界の代表曲なんだろうと思う。
甲斐を聞き出したその入り口前にあったこのアルバムは、聴き手のイメージと演じたかったバンド側のスタンスが違っており、正確にはアルバムのタイトルがそのまま曲としてい収められた初めてのアルバムでもあった。
甲斐個人はソロとしてはカバーアルバムだけが発表され、まだオリジナルアルバムがなかった頃。
バンドのイメージがそのまま甲斐個人のイメージに被さっていたかもしれないけど、発表するシングル曲がヒットして誤ったイメージが出ていた時期かもしれない。
結婚はともかく、離婚までして耳目を集めていたこともそうした誤ったイメージを作り出していたのかもしれない。
それ位この時期に発表されたこのアルバムには、バンドを感じた曲が少なく、甲斐個人のような曲が多かった。
オリジナルソロアルバムということではなく、あくまでバンドあっての甲斐個人という考えでいた頃のアルバムかもしれない。
それでもバンドのベースメントとなっていたようなタイトル曲が収められていたことはうれしかったし、意味あるものと思っていた。