嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

地下室のメロディ

たわごと~アルバム『地下室のメロディ』3

地下室のメロディ(アルバム)

アルバム『地下室のメロディ』

甲斐よしひろが離婚した時期に作られたアルバム。
男女の別れに伴う痛みを感じられずにはいられない。
けど、それは映画のワンシーンのようでもあった。

甲斐よしひろの私を感じるのには適したアルバムと評する向きもあるが、ボクも賛成だ。
作り手の気持ちの浮き沈みみたいなものが感じられ、それは完全に甲斐よしひろ個人にまつわるものであり、そういう意味からすると、甲斐バンドではなく、甲斐よしひろバンドのアルバムだったのかもしれない。

自らを切り取る、それがロックを作る上での一つの要素だとすれば、これは辛くも高揚感を引き出すものだったかもしれず、やっぱり、このアルバムはソロで制作されていた方が似合っていた感が強い。
また、このアルバムはこれまでのアレンジャーとは変えられ、一風変わった感じが強いが、それでもアレンジ等は表現しきれてはいなかった。

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たわごと~涙の十番街4

「涙の十番街」

きっと、この曲を書いたころは気持ちがいっぱいいっぱいの状態だったんだろうな。
それはバンドではなく、甲斐個人のこと。

この曲が書かれた頃は、規制の枠では収まれない若者があふれていた時代で、若者を押さえつけようとした規制が追いつかず、規制が出来てきても治まれない時代へと変わっていった頃だろうと思う。
それは「100万$ナイト」が出てきた頃にも顕著だったし、若者だけに限ったことではないけれど、若いとは幼いと言うことでもあり、自分を表現する術を知らなかったと言うことになろうかと思う。

溢れ出ていた感性みたいなものをモチーフにしたこの曲は、その当時の甲斐個人の状況を一つまみしていくには格好の材料だったのかもしれない。
アレンジが妙にハマっていた記憶がある。
唄うべき時に唄った曲と、時を経てその当時に想いを馳せながら唄う状況の差の面白さ。
そんなものがこの曲にはあった。





たわごと~マリーへの伝言(メッセージ)3

「マリーへの伝言(メッセージ)」

高橋真梨子とは幼馴染だったと言うこともあってか、この曲からは「ジョニーへの伝言」や「五番街のマリーへ」が連想されてしまう。
きっと、遠からずインスパイアされてるものがあるんだろうけど、多分、この曲でマリーとされてるのは甲斐の前妻のことなんだろうと思う。

どんな経緯がったかは分からないけど、離婚という衝撃の後、区切りをつけるにも一苦労したんだろうと感じる。
人に伝えるべきことではないけど、でも、その時の心模様を曲にしてしまうこと自体は、切なく、そして味があるような気がする。

伝言をメッセージと振り替えているけれど、このこと自体は余計なことだった。
タイトルも曲の内容も、伝言とするだけで充分だし、ジャジーなブルースのようで曲としてはお気に入りだった。





たわごと~街灯3

「街灯」

メロディの感じは、「安奈」の二番煎じのような曲だった。
そういうこともあってか、当初は気にも留めなかった。

昭和という時代のモチーフが感じられるこの曲。
トレンチとか、タイトルからして「街灯」なんていう言葉は今、使われること自体が珍しくなってしまった。
それでも、今の時代にありがちな焦りとは裏腹の曲だったと思う。

しっとり感みたいなものを、「街灯」という言葉とイメージで生み出そうとしていた。

甲斐バンドベストアルバム第2弾、『Here We Come The 4 Sounds』でこの曲が収録されたときは結構驚いたね。
気にも留めていなかったこういう曲がベストの中で選曲されたりすると、何かあるのかなと思ってしまう。
今のようにベスト盤が乱発されて全く無意味な愚行が繰り返されている時とは全く異なった時代のベストだったからね。

こういうしっとり感とかムーディな雰囲気のある曲は、昭和という時代では珍しくはなかったけど、今とはこれも裏腹だな。





たわごと~地下室のメロディ4

地下室のメロディ

「地下室のメロディ」

イントロに特徴がある曲。
アレンジはともかく、この曲をBasement Melodyとしているのが、この曲を書いた甲斐の想いが出てる。
地下室の酒場というより、地下に広がる酒場は、その賑わいと雰囲気が酒という一つの要素で様々な世界が広がる。
沈着というより一つのドラマ性のあるムードは、うっかりすると自分を見失いがちにはなるけれど、もう一人の自分と会えそうな感じがする。

ムードと雰囲気を盛り上げていくには、こういう曲は打ってつけなのかもしれない。
ドアのこっち側と向こう側ではまるで違う世界が広がっていそうなその感じは、一転して高揚感に転じていけそうで、そこがこの曲のミソなんだろう。

ライブバージョンでは、様々なアレンジが施されていたけれど、どれも面白そうな感じがしたけれど、ピタッとくるものは少なかったかな。

バラード調とかミディアムテンポの曲から転じてテンポが良く迫力ある世界に転じていく一つのライブポイント、そこがこの曲の置き所なんだろうな。





たわごと~聖夜3

聖夜

「聖夜」

この曲の作詞は甲斐だけど、作曲はもんた&ブラザーズのギタリスト。
意外な感じもするけど、この曲のアレンジャーがこれまでとは違った方が行っていたのだから、様々な人が絡んでいても不思議じゃないかもしれない。

曲を自分じゃない人に敢えてつけてもらったのは、作詞が自分で行っていたにしても、それまで作ってきた世界とは見事に異なっていることからして、何かの想いをこの曲で表現しようとしていたのかもしれない。
バンドの在り方とか進もうとする方向性とか、そういうバンドがらみのことじゃない気がする。

この頃は私事でいろいろなことがった時期と重なっている。
決して、そういう裏舞台のことは口外しなかった頃のことなので知る由もないけれど、だからこそ演奏してるのはバンドだけれど、曲自体は甲斐自身のことだった感じが強い。






たわごと~スローなブギにしてくれ3

「スローなブギにしてくれ」

ヒットした南佳孝の同名の曲とは別で、これより1年前に甲斐はアルバム『地下室のメロディ』で唄ってた。
同名の曲としては先に南佳孝の曲を知ったけど、後に甲斐バンドを聞くようになってこの曲に辿りついた時、甲斐のこの曲の方がブギという感じが強く感じられたのは覚えてるんだ。
場末の酒場、しかもピアノバーのようなところで奏でられるピアノの旋律とその府に気を思う時、黒人のピアノ弾きが発祥とされたカントリーミュージックであったブギの匂いがしっかり表現されてた、そんな感じだった。

曲の舞台が単なる男女の恋愛のもつれ、ということだけではなく、その場の設定とそれを表現する曲調が抜群だった。

この曲は未だにライブで聴いたことがない。
この曲が出た頃はスタジアムバンドになろうとして奮闘してた時期でもあるので、こういう場の設定が肝である曲はその時の状況と合わなかったということなんだろう。

ロッキュメントでも記憶がないけれど、この曲は甲斐バンドというより甲斐よしひろソロで、しかも演奏される楽器等をとにかく少なくし歌いこなすボーカルで演じた方が味が出るようなそんな曲で、秘められながら結構なお気に入りの曲でもあった。





たわごと~ダイヤル4を廻せ3

ダイヤル4を廻せ 

「ダイヤル4を廻せ 」

松藤作曲のこの曲。
松藤ならでは、という感じよりも、こういうメロディは甲斐には書けないだろうな。
でも、この曲のサビの部分は甲斐との共同作業で、詞はもちろん、いいメロディだと思ってた。

ライブでは唯一の体験となった『松藤・甲斐』。
ライブでの弱弱しいボーカルを聞くと、レコード収録ではいろんな工夫が施されたんだろう。
サビの部分の甲斐のボーカルが強めに出ていることもあって、そこまで持って行く松藤のボーカルが対照的だった。
この曲に限らず、どの曲でもそうなんだろうけど、サビの部分を効かせるために様々な工夫がなされる。
松藤と甲斐のボーカルが展開上ハマったというのではなく、対象的だった。





たわごと~一世紀前のセックスシンボル4

「一世紀前のセックスシンボル」

アルバム『地下室のメロディ』に通して流れてる曲アレンジは、あまり好きではなかったんだ。
「漂泊者/アウトロー」にしても、もっとアレンジの仕様もあるだろうと思っていたから。
でも、そんな中でもこの曲は別だった。

女優・烏丸せつ子が、この曲には影響してるらしいと聞いた。
当時を知る者としてはなるほどと思わせることはあったけど、そういうことは別にして曲の曲調に思い切り特徴があった。
この頃はライブバンドと言われ、スタジアムライブを意識した活動が顕著だったけど、ライブをやるということと曲を作り上げることが別にされていた感があって、アルバムの変遷を想うとこの辺りで停滞してた感じが強い。
でも、そういう中でもそこにはまってしまうことがるんだね。
この曲がまさしくそれで、アルバム『地下室のメロディ』の中では珍しい曲だった。
甲斐の使う甲斐語という言葉遊びみたいな表現もあったりして、この曲一つでも十分楽しめるものだった。





たわごと~漂泊者/アウトロー4

漂泊者/アウトロー

「漂泊者/アウトロー」

この曲は2面性を持ってしまった。
往年の甲斐バンドから演奏され歌われていた曲と、2001年の再々結成以降のものと。
大人びた曲じゃなく、この曲は荒々しさが特徴だったのだから、前者がいいに決まってる。
それもこの曲が出てきたばかりの頃じゃなく、曲が出来て2,3年の頃の歌いっぷりが最高だったんじゃないのかな。
荒々しさが特徴としたけれど、その頃の演奏とアレンジは曲の特徴に追いついてはいなかった。
甲斐の歌いっぷりが見事で、演奏とアレンジのもう一つ感は見え隠れしながら、それが気にならなかった。
演奏としては、BIGGIGの頃が良かったと思うけど、それ以降は荒々しさが徐々になくなってた感じがしてた。
2001年以降の演奏など、歌いっぷりも含めて問題外。

この曲には歌い上げるのではなく、叫びを感じていたかった。
その叫びを演奏が追随するような、しかも若干の未完成感が理想かな。
だから、甲斐バンドのメンバーも3人態勢の頃の演奏がよく曲の特徴が出ていたのかもしれない。

どんな思いで歌ってるのか分からないけど、「HERO」と並んで封印して欲しかった曲でもあった。
時に思いついたように演奏され、歌われるのが最も似合ってたと思ってる。






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