「レイン」
そして夜がやって来た 二人の隙間に
もやに霞む 思い出のターンバイク 消えていくパラダイス
胸の高まりは聞こえない きっと時間が経てば
俺たちのこの鼓動で 愛は切り抜けられるさ
Call Ny Name 抱きしめて こんな冷たいハートじゃあ
Call Ny Name 君さえ 暖めることはできはしない
こみ上げる痛みをベイビー 冷たく殺して
今夜 今夜 すべての星が 彼女を照らす
霧雨の中を歩いた 悲しみを隠して
身体がきれるような Winter すぐに終わるはず
シェイドをおろそう おしよせる闇を隠すために
誰にも傷つけさせはしない 愛は昔のままさ
Call Ny Name 叫ぶのさ こんな冷たいハートじゃあ
Call Ny Name 君さえ 暖めることはできはしない
次の駅へと誘うように 行き場のない涙
もの悲しい汽笛が響く 消えていくパラダイス
Call Ny Name 抱きしめて こんな冷たいハートじゃあ
Call Ny Name 君さえ 暖めることはできはしない
そしてやってくる 二人の隙間に
今夜 今夜 すべての星が 彼女を照らす
今夜 今夜 すべての星が 二人を照らす
(作詞作曲:甲斐よしひろ)
この曲が出た頃、これは名曲だと思った。
シングルは勝っておらず、アルバム収録の方を何度も聞いて感心しきりだった。
詞の紡ぎ方から物語をしっかり作り、曲独自の世界を織りなす。
その素晴らしさの前に、感心する他なかった。
スタジオ録音のアレンジに痺れていたところにライブでの斬新なアレンジにも感心してた。
この曲専用みたいなリードギタリストに起用されていたのはスライダースの土屋公平。
この後しばらくしてこのギタリストは多用されるようになったけど、この曲のギターワークは曲を見事にロック化するようにワークしていたという思いは今も変わらない。
このギターはおそらく土屋公平にしかできなかったことだろうと思う。
ソロ初期中の名曲であることは間違いないけれど、この曲のできた頃とアレンジされた頃はまだ甲斐バンドは解散されておらず、それでいてバンドの匂いが全くしてなかったことにも感心していた。