嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

レイニー・ドライヴ

あの頃~レイニー・ドライヴ5

「レイニー・ドライヴ」
レイニードライヴ

スピードあげすべってゆく 僕等の車 ハイウェイ
けむる雨をつき抜けたら 君は 自由になる
僕にくれたやわらかな どんな 優しさも
アスファルトに こぼれてゆく みんな嘘になる

最後の Rainy Drive
青ざめた過去の イルミネーション 抱きしめた夜に もう 引きもどせない

息がつまる街の中で 君を 見つけた時
忘れていたぬくもりを 感じたけれど
ささやきさえかき消される 雨音 これ以上
傷つけ合うこともない 恋は終るのさ

さえない Rainy Drive 
黙ったままの 横顔 見つめただけで なぜ つらくなる

サーチライト 見失った Way Out 明日(あした)へと
Slip into the Night Slip into the Rain

スピードあげすべってゆく 僕等の車 ハイウェイ
けむる雨をつき抜けたら 君は 自由になる

さえない Rainy Drive
黙ったままの 横顔 見つめただけで なぜ つらくなる

最後の Rainy Drive
青ざめた過去の イルミネーション 抱きしめた夜に もう 引きもどせない

(作詞:松尾清憲、作曲:松藤英男)

1986年に甲斐バンドが解散するという発表を聞いたとき、ラストシングルになる曲には興味が湧いた。
「レイニー」・ドライヴ」というタイトルを聴いたとき、勝手にドライブ感溢れる曲だろうと勝手に思ってた。
当時のバンドの曲に不満がほとんどなかったけど、バラード系が多いなと思っていたところ、解散と聞き、最後のツアーは華々しくやりたいという言葉も聞いていたので勝手に思いを抱いていた。
ところが曲の実態は逆で、そのバラード系だった。
解散という響きの中に涙を浮かべそうなWordが並び、思ってもいない展開だった。
曲としては詞もメロディも素晴らしく、きれいな曲となっており、解散という事実がなければもっとよかったなと思っていた。
バンド最後のシングルになる予定の曲を、自分で書かなかったことへの不満は当時深かった。






和製ロック~その715


バンドの代名詞になるようなアルバムを作りたいとして、発表したアルバムが『LOVEminusZERO』だった。
個人的にはバンドのライブを除いて動きはそこで止まると思っていたので、アルバムとして発表された『Repeat&Fade』はおまけみたいな感じがして嬉しかった。
ただ、12インチシングルの4枚組であり、各メンバーが作った曲の一つに甲斐が絡むということでのかかわりの仕方でアルバム扱いされていたけど、バンドとしての動きはアルバムで『LOVEminusZERO』で終わっていた。
このアルバムにしたって、バンド活動と甲斐のソロ活動が並行して行われていた中、故・大森さんの耳の具合で脱退が申し入れられ、甲斐がバンドの解散を決心した上でのアルバムだったので、ソロ用の曲をバンドで取り組み、その逆もあったため、メンバー4人が揃って演奏された曲は「夜のスワニー」と「悪夢」だけだったこともあって、バンドの代名詞になるようなアルバムというのは意気込みだけだったかもしれない。
でも、しっかりバンドの匂いはしていた。
バンドとしての取り組みとソロとしての取り組みはやっぱり違うものだなと言うことは、アルバム『Repeat&Fade』を聞いた時の感想。
その中でも「レイニー・ドライヴ」はバンドとしてもソロとしても取り組めた稀有な例だったかもしれない。
松藤が作った曲と言っていいかもしれないが、ドラムう担当だけあってリズムとテンポが明らかにバンドのものだった。
甲斐がこの頃目指したソロとしての演出は、この曲から始まっていたかもしれない。
汎用性があったこの曲で、それを描くにはここから2.3年かかっていた。
そう言うことについては、当時も今も同じことを思ってる。






もう一つの主役~レイニー・ドライヴ (Ballad Version / KAI Vocal)4

「レイニー・ドライヴ (Ballad Version / KAI Vocal)」

この曲はドラムス松藤の作曲で、アルバムではその松藤がボーカルを取り、シングルでは甲斐がボーカルを取った。
更に甲斐バンド最後のシングルとなった12インチシングル「メガロポリスノクターン」のB面にも甲斐ボーカルのバラードバージョンが収められていた。

ここまでやらなくてもと思ったものだけど、「メガロポリスノクターン」はTV番組主題歌での発売で収録曲は全部甲斐ボーカルの上、変化をつけたかったんだろう。
こうしたやり方は、2000年を超えたあたりから顕著になってくるけど、甲斐バンド解散当時はシングルに組み入れてほしい曲は多々あった。
その前に、この曲のボーカルの問題があった。
個人的には弱弱しい松藤ボーカルには味も何にもないけど、去りとて甲斐ボーカルならという問題でもなかった。
そういう意味では取り込みの難しさがあっただろうと思うけど、B面とはいえシングルに取り込む必要はなかったんじゃないだろうか。





たわごと~レイニー・ドライヴ5

レイニードライヴ

「レイニー・ドライヴ」

バンドの最後のシングルとなるはずだったこの曲。
アルバム『Repeat&Fade』では松藤プロジェクトの1曲として収録されているが、シングルでは甲斐がボーカルを取っている。
この曲は作曲が松藤だけど、彼のメロディ操作というところには一目置きつつ、この曲をシングル化するには甲斐がボーカルを取る方が自然な流れだった。
個人的な思考と好みでどちらの歌った「レイニー・ドライヴ」がいいのかと議論されているところがあるけれど、松藤にしても甲斐にしても、味わいがまるで違う。
個人的には甲斐が歌った方が好みだった。

この曲が出た時点では解散が目の前だったけど、バンドが解散し終えたわけでもなく、バンドとしての形態を保ったままの状態であったので、バンドの色合いを出した方が味わいがあった。
バンドを感じていたいのなら甲斐ボーカルで良かった。

バンド解散と知った時、この曲がシングルで出てきた時は結構意外だった記憶がある。
バンド解散の時、真夏の花火のようにパーッと、、、という言葉があったものだから、最後のシングルはロック色の強い曲が出てくるものと勝手にイメージしていた。
そこにこの曲だったからね。
でも、なんとも味わいとムードを感じて、意外ではあったけどこの曲はお気に入りの曲となるのに時間はかからなかった。





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