嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

フィンガー

あの頃~フィンガー4

「フィンガー」

ふられた気分で Midnight HighWay つらい気持ちで Hard Hard Rainy Day
カーラジオが切なく歌う ミック・ジャガーが今叫んでる
”可愛い子ちゃん 愛なんて キスのようにはかないものなのさ“
からみつくようなその指で 俺らを愛してもう一度だけ 

交差点では Car Crasyu Troubule 交通渋滞涙のCrazy Love
それは予期せぬ 不意の出来事 お前俺の港出て行く船
誰かこの胸の痛み ああナイフでとりのぞいてほしい
からみつくようなその指で 俺らを愛してもう一度だけ

からみつくようなその指で 俺らを愛してもう一度だけ
ふられた恋は Midnight HighWay つらい恋も Hard Hard Rainy Day
カーラジオが夜っぴきで歌う ミック・ジャガーが今叫んでる
”可愛い子ちゃん 愛なんて キスのようにはかないものなのさ“
(作詞作曲:甲斐よしひろ)

アルバム『虜/TORIKO』に収められたからと言ってこの曲は1982年発表課と思いきや、その前年1981年のシングル「暁の終列車」のB面に既に収められていた。
早過ぎた発表と海の向こうに行っても思うに任せられなかっらアレンジ。
それ位、思い入れがあって、こだわりがあった曲で、曲が出来上がってくるのが早過ぎたのかもしれない。
それでもこういう曲を書きたかったんだろうな。
ジャジーなブルースのようなロック。
それはまだ日本では早すぎたということだろう。





和製ロック~その564


ニューヨークmix活動については、音とか演出法にこだわりを見せた甲斐の判断だから、良いも悪いもない。
良く言って正解がないと言った方がいいのかもしれないけれど、詞の内容もサウンドもそれまでとは違ってた。
新たな局面を押し広げようとしてたけど、それまでの匂いも感じさせることもしてたように思う。
どんな曲でも、テンポとかリズム、共通する一つのポイント・要素があったということだろうな。

アルバム『虜/TORIKO』には二面性があった。
表向き、ウケがよさそうだったのはA面に収められた曲たちだったけど、バンドのそれまでの匂いがしてたのはB面の曲たちだった。
「呪縛の夜」、「虜」、「フィンガー」。
派手さは全くなかったけど、こだわりを持ってた人はこの曲たちに敏感だったかもしれない。
「虜」についてはライブで演奏された話は聞いたことがなかったし、「フィンガー」についてはバンドが解散して何年も経ってから陽の目を見たような曲だった。
バンド解散前に唯一ライブで体験できたのは「呪縛の夜」だけだったけど、ライブバンドと言われた彼らがライブで演奏するため曲を生み出していたのに、曲を作ってもほとんどライブで演奏しないというのはそれまでのスタンスを変えた一つの表れだった。
でも、時が移り、場所を変えればやり方にも変化が出てくるのは当然のことで、そうしたことに節差を感じられなかったことが嬉しかった。






和製ロック~その524


アルバム『虜/TORIKO』収録曲を知った時、この曲には驚いた。
「フィンガー」がその曲だったけれど、この曲自体シングル「暁の主列車」のB面に収められた曲でアルバム『虜/TORIKO』発表よりもかなり前の曲だったから、意外でもあった。
この曲をどう見ていたのか知る由もないけれど、曲自体の取り組みはかなり前衛的だった。
リメイクされてアルバム『虜/TORIKO』に収められたけど、この時のアレンジですらまだ何かが違うという感じが残っていた。

曲は取り上げられるタイミングで、合っていたりそうでないことがある。
「かりそめのスウィング」もそうした曲だったけれど、今に日て思うと前衛的過ぎてバンドでは演じきれなかった感が強い。
甲斐のソロ活動についてはカバーアルバム「翼あるもの」があったけれど、それが本格化していたのはアルバム『虜/TORIKO』制作の頃もまだまだで、曲は作ったもののバンドでやるということが前提的に置かれていた。
でも、こうしたことが嬉しかったし、甲斐の魅力が増していたと思っていた。
前衛的であることの必要性は、音楽活動の幅を広げるし、まだ当時の日本にはそうしたミュージシャンがとにかく少なかった。






スタジオとライブ~フィンガー4


この曲がアルバム『虜/TORIKIO』に収録されていたことには驚いた記憶がある。
シングル「暁の終列車」のB面に収められていたけど、かなり前衛的とは思ったけど、その想いもアレンジが追い付いていなかった。
アルバム『虜/TORIKIO』収録曲は「観覧車」を除き、全曲新曲だと思っていたからだけど、甲斐なりにこだわりがったのかもしれない。
それでも甲斐バンド時代にこの曲がライブで取り上げられたことは全く知らなかった。


ロッキュメントでゲストプレーヤーを迎えてこの曲が演奏された。
ロッキュメントもその半分はライブに行っておらず、後に発売されたDVDセットで見たけど、こういうアンダーなロックは甲斐の思うところだったのかもしれない。
Baseが効いて、この曲の大きなポイントとなっていた。
甲斐バンド終期は正式なベーシストがおらず、そういう意味ではやり辛かったのかもしれない。
けど、そうでなくても「この曲は甲斐バンド向きではなくソロ向きだったように思う。
ニューヨーク三部作も後期に入ると、バンド向きの録音とソロ用の録音と試みていたみたいだけど、この曲自体は奏したきっかけになっていたかもしれないな。





もう一つの主役~フィンガー4

「フィンガー」

シングル「暁の終列車」のB面に収められたものと、まさかのアルバム『虜/TORIKO』に収録されたものを聞いてみると、前者はサウンド的に限界に来ていたんだなと思わざるを得ないし、後にMIXし直した甲斐の意気込みが感じられる。

当時はレコードを出そうrとすると、売ろうということからA面に重きを置いてたけど、この曲のように発表されて時間が経ってからよくなっていった曲もある。
バンド時代は陽の目を見なかったきもする。
けど、バンドが解散し、ソロとしての活動期に入って、しかも時が経ってからだろうな。

悪戯に往年の曲をやるより、この時のような陽の目を見ない曲に息吹を吹き込むようなやり方は好きだったな。





たわごと~フィンガー3

フィンガー

「フィンガー」

この曲はシングル「暁の終列車」のB面に収録されていた。
「暁の終列車」自体、「BLUE LETTER」の前のシングル曲であり、しかもそのB面だったからアルバム『虜/TORIKO』に収録されたのは意外だった。
新しいアルバムと思えば、収録曲は新曲というのが建前だったからね。
でも、今にして思えば「観覧車」が「観覧車82」になったようなこともあったから、当初発表されたいた「フィンガー」には、その時どうしても描こうとする世界が描き切れてなかったところがあったんだろうね。

「フィンガー」は「呪縛の夜」と同様、ジャジーナンバーだけど、より以上にダークでいて艶っぽい曲だった。
この曲自体ライブ体験はないけれど、ロッキュメントでの演奏はテンポが速くなっているものの、曲の持ってる雰囲気が良く表現されていて、こういう狭い会場の薄明りの中でやるべき曲なんだろうな。

アルバム『虜/TORIKO』にはあんまりライブで取りあげられていない曲がある。
「虜」もそうだし、「呪縛の夜」もそうだった。
この頃のバンドはスタジアムツアーを目指して実践していた時代だったけど、「フィンガー」も含めてライブハウスのような会場でやった方が、思い切り味が出る曲なんだろうと思うね。





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