嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

トランスレディ

あの頃~トランス・レディ4

「トランス・レディ」

ストリート40 あの悲鳴 スリルの嵐に躍り出た彼女
とっておきのナゾめいたキス 闇夜の君の鋼(はがね)の微笑み
溜息を盗み 秘密を食べる 狂ったようにまわり 夜通し燃え上がる

トランスレディは 黒くうねる世紀末のポイズン
トランスレディは 俺と愛のために死ぬんだろう

女神は爆弾を抱え TEROる エクスタシーでロマンさえふっとばす
アトミックだ 白い恐怖とクライシス 俺の魂は泣いているのさ
銀のように輝き 熱にふるえ炎を歩き 雨と涙がまじりあう 愛なき街角

トランスレディは 黒くうねる混乱のポイズン
トランスレディは 俺と愛のために死ぬんだろう

トランスレディは 黒くうねる終局のポイズン
トランスレディは 俺と愛のために死ぬんだろう

(作詞作曲;甲斐よしひろ)

この曲というかこの曲が収録されたアルバムが出た頃は、状況的に甲斐のライブに行けなくなった頃で、甲斐に神経がいかなくなった頃でもあった。
それでも何年も聞き続けてきた曲は折に触れ、自分の部屋で聞き入ることは多く、曲を聴きながらいろんなことを思っていた。
甲斐のライブのこと、甲斐にまつわる状況の変化のこと、仕事のこと、これからのこと、、、様々だった。

アルバム『chaos』ではバラード調の曲が多く、それは甲斐の状況的なこととは無縁じゃなかったらしいけど、今ほど情報が入らないことなどからそれも当時は耳に残らなかった。
流れとしてもう少しアップテンポな曲が欲しいと思っていた頃にこの曲を聴いた。
アレンジ一つでここまで曲が変わるのかという思いと相まって、この曲は気になる存在となった。
助詞の使い方など感心しない歌詞もあったけれど、ロックナンバーとして欲しがっていた曲でもあった。


たわごと~トランスレディ24

「トランスレディ」

甲斐ソロ第1期の最後を飾ることとなったアルバム『エゴイスト』。
確かに勝手気ままなアルバムだったけど、好みが激しいのは甲斐自身もその方向性に迷いがあったことが現れていた。
そのアルバムの1曲目に収められていたのがこの曲。
「トランスレディ」については以前も書いたけど、やっぱりお気に入りなんだ。
特にピックアップして聞く機会なんてないけど、このアルバムに触れようとすると必ず聞いている。
リメイクされたアレンジの方が聴きごたえがる。

どこか別の世界にトリップしてしまいそうな曲のタイトルとその内容。
ここまで来ると曲のアレンジはアレンジャー任せではなく、甲斐の想いも十分反映されて作られているはず。
リメイクされる前の曲には、アレンジに迷いを感じ、いい曲調なのにどこか澱んでいる感じがあった。

この曲に限らず、この曲やアルバムが出た頃は、解散からかなり時が経っているというのにバンドを望む声があったようだ。
状況的にそれは不可能なのに、それを無視したかのようなその声にイラついていたのかもしれない。
アルバム『Chaos』の制作は正解だったと思うけれど、その後の活動については感心しないこともあった。
バンドを知る人にとってはそれが、、、ということなんだろうけど、でも甲斐自身もイラついていたも確かなこと。
でも、活動自体にかなりいい切り口もあったんだよな。
この曲はそういうことを敢えて無視しつつ、アレンジ面で迷いが出てしまったという感じがしてる。





たわごと~トランスレディ4

トランスレディ

「トランスレディ」

結構好きなこの曲。
オリジナルバージョンよりも、リミックスした方がより好みだね。

この曲が収録されたアルバム『エゴイスト』発表の頃は、大きく言えば甲斐ソロ第1期が一つのヤマを越え、次の展開はどうなるのか測れなかった時期でもあった。
様々な試みと企画の中、アルバム的には打ち込み系の作りにも、かすかな限界が見えていた。
この時期は甲斐から離れ気味の時期だったし、積極的に情報を得ようとする気もなく、そんな余裕などまるでなかった。

ここにきても甲斐バンドを望む声は根強くあったんだろうな。
そこから離れて独自の線で行こうとする傾向が強くもなっていたけど、周囲の声よりも自ら解散の道を選びながら自分がバンドスタイルに最もこだわって独りよがりになっていたかもしれない。
だから、アルバム『エゴイスト』の内容はバラバラで、良いも悪いも同居していたようなものだったと思う。
好き嫌いが激しくなったアルバムも、収録されてる曲自体にも同じ傾向があった。

けど、アルバムの最初に収録されていたこの曲は、前作のアルバム『Chaos』の影響を大きく残しながらも、当初の印象は曲調よりも詞の持って行き方にかなり気が取られた。
リミックスは後年になって発表されたけど、やっと詞の色合いが曲調に馴染んだアレンジになったと感じていた。

もう、この頃の曲は取り上げられることもないような気がする。
でも、置き去りにされた曲の中にも、気になる曲は多いんだよね。





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