嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

ダイナマイトが150屯

あの頃~ダイナマイトが150屯5

「ダイナマイトが150屯」

とっぽい野郎 どいていな すかした間抜けめ 気を付けろ
シャクなこの世の カンシャク玉だ

ダイナマイトがヨ
ダイナマイトが150屯
畜生 恋なんて吹き飛ばせ

惚れても無駄さ あきらめな どっこい涙は 禁物さ
胸につまった カンシャク玉だ

ダイナマイトがヨ
ダイナマイトが150屯
スカッと器用に 咆えてみろ

ダイナマイトがヨ
ダイナマイトが150屯
畜生 恋なんて吹き飛ばせ

クールな野郎 どいていな 死にかけた奴らも 気を付けろ
しゃくなこの世の カンシャク玉だ

ダイナマイトがヨ
ダイナマイトが150屯
畜生 スカッと咆えてみろ

(作詞:関沢 新一、作曲:船村 徹)

一度聞いてショックを受け、すぐお気に入りの曲となったこの曲。
1981年というよりは1982年初頭に触れたのが初めてだった。
アルバム『破れたハートを売り物に』に収録された曲はどれもショッキングだったけど、ロックを感じたのはこの曲が群を抜いていた。
音楽に疎かった自分は、この曲が甲斐オリジナルとしばらく信じていたけれど、カバーと気づくまで2,3年かかっていたな。
甲斐が言うカッコよさがあるというのは想いが同じだったけど、それはテンポが単調でありながら良さが際立ち、底辺に演歌が流れていたということにある。
原曲も演歌界でロックに挑戦して造られたようなところがあったからだけど、一部歌詞を変え、アレンジも変えていたところにこの曲の持つ迫力が出て。際立つこととなった。
ライブの定番になるまで時間がかからず、今で言うところの銅がとかではなく、ライブで体感することが最もな聞き方であり、そこにこの曲の魅力が大きく出ていた。
1983年から1986年までの間の演奏がよかったと思うけど、そこに甲斐が持つセンスが注ぎ込まれ洗練されていった感じが強い。







和製ロック~その445


元々、原曲にハードボイルド感があったところを甲斐が甲斐バンドとしてカバーした曲に「ダイナマイトが150屯」があった。
原曲にも演歌にしては珍しくハードボイルド感があったけど、歌い手を生かした作り手の傑作だった。
あらゆる曲を聴いて育った甲斐がこの曲を見逃すはずもないと思ったのは、この曲を知ってからずっと後になってからだった。
甲斐は決して歌がうまいわけじゃないけど、地声は強く味があった。
それを生かす味のあるギターで旋律を奏でる故・大森さんのギターは音が強く、そして味のある強さがあった。
松藤のドラムが刻むリズム感は、曲をのうねりを引き出し、甲斐のボーカルをも強くいい味を出させていた。

「ダイナマイトが150屯」はリズムを刻むドラムが2拍子でありながら、ギターにはきちんとうねりがあり、それをボーカルが表現していた曲だった。
スタジオ録音もいいけれど、多分1983年頃から1986年にバンドが解散するまでの演奏が最も強く、リズム感を伴ううねりと高揚感があった。
この高揚感はライブでないと出ないけど、しっかり歌われる曲の要素に日本的な要素が組み込まれていた。
スタジオよりもライブでの演奏はバンドの大いなる特徴だったけれど、ライブパフォーマンスも印象的でこう言う味わいのある曲が印象的で甲斐バンドらしい曲だったけれど、それがカバー曲であったのは甲斐の見ていたところがどこだったのかを物語っていた。
バンド演奏でなければいけない曲だったと思う。



スタジオとライブ~ダイナマイトが150屯5


アルバム『破れたハートを売り物に』がきっかけではあったけど、しっかり甲斐バンドに目も意識も行ってしまったのはこの曲だね。
BIG GIGの2曲目でこの曲を体感し、それ以降1986年に甲斐バンドが初めて解散してしまうまで欠かさず演奏されていた。
甲斐のマイクスタンドの扱いに注目されたのも、この曲だった。
この曲はカバーであり、でも曲のあちこちに手を入れていたこととこの曲のライブ演奏の時のバンドの躍動を体験したとき、この曲はオリジナルだとずっと思ってた。
版権の問題なのか、ライブで欠かさず演奏されていたのにライブ動画がほとんど見当たらない。
けど、この曲は後にPVも出たけど、やっぱりライブで体感しないと。

PVについても考えさせられた曲だった。
一つのドラマのようにイメージで押す場合もあれば、ライブ模様の状況を捕えてまとめたもの、ディらもアリだと思ったけど、この曲は後者の方がいいと思ったのは当然だったかもしれない。
ただ、昔のイメージを負いすぎているのか、加齢による衰えが見える今のバンドでは見たくないとも思う。
やっぱり2000年までのライブなんだろうな。






たわごと~ダイナマイトが150屯5


「ダイナマイトが150屯」

確かにこの曲はカバー曲だけど、もはや甲斐バンドの曲と言っていいだろう。
2拍子で刻まれるリズムに、変えたりしてる歌詞が旨い具合に乗っかってて、甲斐のボーカルが良く似合ってる。
アルバム『破れたハートを売り物に』を初めて聴いた時、この曲が最も印象的だったことはよく覚えてる。

1981年頃だったかな、この曲が発表されたのは。
甲斐バンドのライブに行く=「ダイナマイトが150屯」という縮図みたいなものは甲斐バンド解散まで続いていた。
ライブで体験する度に、この曲には味が出ていい感じとなり、その時のテイストが織り込まれていたような気がする。

甲斐が言うロックの一つの形が、ここで見事に形になっていた。





たわごと~ダイナマイトが150屯5

ダイナマイトが150㌧
「ダイナマイトが150屯」

カバーされた曲だということを、しばらくの間、ほとんど知らなかった曲。
初めて聞き込んだアルバム『破れたハートを売り物に』に触れた時、この「ダイナマイトが150㌧」は甲斐バンドの曲だと思い込んだところから始まってた。

原曲にかなり効果的に手を入れられており、原曲の作詞家:関沢 進一とは話がついていたということは随分前に聞いたことがある。
作曲家:船村 徹との間でも当然のように話がついていることは曲を作るプロとしては至極当然の事。
ただし、それがおそらく口頭だけだったということが痛かったように思う。
ステージ上で取り上げられ、かなりアレンジを変えて演奏されることはあっても、動画として或いはライブアルバムの1曲として残されることはなかった。
だからということではないけれど、聴き手の記憶によるところが大きい。

2枚目のアルバム『英雄と悪漢』から曲に漂ってた要素、ハードボイルドがこの曲では顕著になってる。
若い頃って、こういう世界観に憧れたりしないだろうか。
少なくともボクはそうだった。
郷愁めいた雰囲気の中にあるしっかりした芯のようなものは、郷愁だけで済ませていれば軟弱になるところ、そうではないところへ駆けあがっていく大事な要素だった。
2拍子2拍子で刻まれる単純とも思われるリズムも、この曲の魅力を出している。
先にも書いたアレンジャーとしての甲斐の素質を感じる1曲で、これだけライブ映えの擦る曲もそうないだろう。

ただ、甲斐バンド時代に演奏されたこの曲と解散後に演奏されたこの曲は別物。
そこを履き違えない様にしないと魅力は半減する。
甲斐バンド時代にはなかったパワーが解散後に感じられるのは、この魅力を一つ上げたなと思ってる。
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