嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

シーズン

あの頃~シーズン5

「シーズン」

シーズン 波打ち際ロマンスの波を浴び シーズン この愛を洗い流すそのために

ブルーで孤独な夜だったと言う 二人ダンスに出かけた過ぎ去った日 
眩しく輝いた あの日々のPHOTOGRAPH
見つめては一人 泣いていたという
お前は幻だという 二人の仲は終わりだと
いちばん近い海に行き 二つのハート やりなおすため

シーズン 波打ち際ロマンスの波を浴び シーズン この愛を洗い流すそのために

青き星の群れ きらめく海岸で 俺たちはいつも 出会うはずだった
口吻を交わし 切ない息づかい その中で固く結ばれはずだった
今も光り失った その目でおまえが笑ってる
今から行ける海に行き 痛んだハート死に絶える前に

シーズン 波打ち際ロマンスの波を浴び シーズン この愛を洗い流す時が来た

シーズン はじけ飛ぶ 黄金色に光る岸辺 シーズン あいつと俺 よりそいながら降りてゆく

シーズン 波打ち際ロマンスの波を浴び シーズン この愛を洗い流すそのために

シーズン 波打ち際ロマンスの波を浴び シーズン この愛を洗い流すそのために

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

この曲はCMソングだった。
CMよりも曲に聞きほれ、甲斐が歌ってるとは気が付かなかった。
きれいなメロディライン、歌詞、イメージどれもがそこまでの甲斐バンドとは違っていた。
こんな曲も書けるんだと、後に妙に感心していたこと思い出す。

ただライブ向けの曲ではなく、イメージの中できれいに存在する曲で、当時も今もそれは変わらない。
ロマンスあふれる曲だったと思う。






和製ロック~その594


甲斐バンドはライブバンドという観念が、アルバム『黄金/GOLD』の頃にはひっくり返っていた。
演奏そのものが国内では行きついていたんだろうと言うことがはっきりしていた。
泥に紛れたハードボイルドからの転換の必要性を感じたのもこの頃。

数年ぶりにCMソングに起用され、ヒットした「シーズン」はその最たるものだった。
いくらライブでアレンジをどうしようとスタジオ録音の方には敵わなかった。
TVを横目で見つつ、この曲が出てくると甲斐バンドの曲のようでそうではない感じもし、こういう海と波、そして浜辺という夏をイメージさせたロマンティックな曲も珍しかったと思う。
ロックはハードでアクが強くないとと思いつつ、ロマンティストでもないと多面性が表現できないと思わされた曲だった。

今聴いても、3~40年も前の曲とは思えない柔らかさがあると思うな。






スタジオとライブ~シーズン4


キレイな曲だった。
CMソングとなり、CMで流されても歌って演奏しているのが甲斐バンドとはわからない時期もあった。
こんなきれいな曲を書き、世に送り出すことも出来るんだと妙に関していた。
この曲のPVは、モノクロでそれでいてイメージを描き立たせるような優れたPVだったと思うね。
これまでもこの曲のようなきれいなイメージの曲はあったけど、キレイさを連想させる曲の中では群を抜いていた。

ライブでもこの曲は体感したけど、圧倒的にPV・スタジオ録音の方がいい。
意外とライブで多用せず、イメージを大切にすべき曲だったように思うけど、この曲が収録されたアルバム『黄金/GOLD』のあたりからそんな曲が多くなってきていた。
でもそれは、甲斐バンドはライブバンドという観念を覆すものではなく、一つ先のステージに行っていたということなんだろうな。





レコードジャケット~シーズン5

シーズン

「シーズン」

レコードジャケットは曲と関係ないように見える。
けど、この曲がCMソングとなり、シングルとなったところから甲斐バンドは大きく路線を変えていたと思う。
アルバムで言ったら『黄金/GOLD』、シングルで言ったらこの曲だった。

あまり甲斐バンドをTVで意識したことがなかった。
CMでこの曲が流れて、耳に入り込んできた時、機バンドの曲とは思えなかった印象があった。
軽やかで陽の中の海辺を意識させたのは、前曲の「ナイト・ウェイブ」とは逆だった。
でもその転換具合が、いわゆる甲斐バンドらしくて良かった。

ライブではうまく演奏・アレンジされていない分、スタジオ録音の具合がとにかくよかったという印象だった。
今でもそうだけど、ライブよりはアルバム『黄金/GOLD』の中で、或いはシングル収録で聞きたい曲なんだ。
CMの映像もいい感じで、曲がうまいことそれに沿っていた。

この時点でもうライブの甲斐バンドという枠は外れていたのかもしれない。


たわごと~シーズン24

「シーズン」

♪ シーズン 波打ち際 ロマンスの波を浴び ♪

このフレーズで始まるこの曲。
やさしく柔らかいメロディで奏でられるけど、その歌詞と言い、歌いまわしと言い、それまでのバンドに対するイメージは見事に裏切られていた。
無骨で骨太、そしてアクの強さが日に日に際立っていたバンドに、こんな曲が出てくるなんて、、、

ロマンティストは男の方に多いなんて言う曲の一つの現れ方なんだろう。
まだバンドをよく知らなくて、TVからCMソングとしてこの曲が流れてきた時、甲斐バンドのイメージはなかったことはよく覚えてるね。
女性にこのバンドの曲を最初に進めるのなら、この曲からということが多かった。
それ位、女性向な感じが強かった。
歌詞的には男から女を見た眼で書かれてるけど、受け入れられるのは女性の方が多いだろうという勝手な思い込みがあった。

アルバム『GOLD/黄金』が気に入ってるのは、甲斐のボーカルが大きな要素となっていた。
よくハスキーボイスと言われるけど、言われる程ハスキーではない。
荒々しかったボーカルが、何年もかけて角が取れてきて円熟味が出てきた感じがあって、それが生かされた曲が多かったのがこのアルバムだったし、似合っていた曲の一つが「シーズン」だった。
バンドの歩みの中でも、歌いこなしと声質は、この時が最高潮だったはずだ。





たわごと~シーズン4

 シーズン
「シーズン」

初めてのライブは、予備知識などなかったから演奏される曲のほとんどを知らず、環境と合うかどうかと印象的なことがなければ、曲のことなど分からなかった。
わずかに知ってる曲はあったものの、そのステージングに驚かされるばかりの中、この曲はどこかで聞いたことがある・・・そんな思いを抱いた曲の一つが「シーズン」だった。

この曲はアルバム『GOLD』の先行シングルだったけど、それよりもサントリーの「トロピカルカクテル」ブルーハワイのCMに起用されてた曲で、よくTVで流されていた。
甲斐バンドをほとんど知らない頃、曲調のきれいなこの曲が甲斐バンドの曲だったなんて結構驚かされたものだ。
甲斐バンドのイメージって、不愛想で無骨、それでいて郷愁を誘う様なイメージがあって・・・というところだと思うけど、この曲のイメージはその対極にあって、波打ち際でロマンスに戯れるカップルといったところだろうか。
少なくとも、この曲だけで甲斐バンドはイメージできなかった。
しかも、甲斐のボーカルが意外とそんな曲のイメージにマッチしていたことが不思議で仕方がなく、甲斐バンドの曲と知ってからもしばらくはそんな感じだった。

BIG GIGでの演奏は、曲の出だしでカーンカーンと何かの楽器の金属音が高めに鳴り響いて演奏が始まっていた。
後のライブも、いや今でもそうかもしれない。
けど、この曲はライブ映えはしない。
甲斐バンドがニューヨーク3部作を作り上げ、音が飛躍的によくなったことと同時に曲によってはスタジオ録音の方が圧倒的によいという曲が出てきたのもこの頃だと思う。
アルバムを聴くと拙くアレンジで何とか支えられていた曲がライブとなると一転する傾向が逆転するというのは、ニューヨークでのミックス作業という新たな行為で何かを失ったのかもしれないし、進化の過程だったのかもしれない。

「シーズン」は動画も面白かった記憶が新鮮さを覚えるよ。
 

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