「HERO(ヒーローになる時、それは今)」
個人的にはデビュー間もない頃、「裏切りの街角」を歌うバンドを見たイメージから遠く離れていたせいもあってか、バンドのイメージは然程いいものじゃなかった。
この曲がセイコークウォーツのCMソングとなり、、バンド・メンバーがCMに1979年1月1日の0時ちょうどに登場し、民放各局から一斉に放送されたのをたまたま見ていた。
田舎とはいえ、街中に出ればこの曲が流れポスターが貼られていた。
シングルを買いはしなかったけど、そのポスターやCMでのバンドメンバーの様子は思ってたものと違ってた。
この曲がヒットしたことで、初のベストアルバム『甲斐バンドストーリー』が作成されたけど、シングルのジャケットに気が付いたのはもっと後。
甲斐バンドが多分初めて「Kai Band」となったのもこの曲のジャケットから。
これが気に入っていた。
和製ロックの第一人者と後年言われたけど、この辺りから曲の詞だけではなく、アレンジにも変化が見られ始めていたような気がする。
それがのちにニューヨークでミックスダウンを試みるようになっていくけど、そうした意味では「Kai Band」というロゴがはまっていた。
この時の盛り上がりはバンドの流れに沿ったもので十分なこだわりを見せていた。
でも、それがしっかりアルバム作成につながっていくにはまだ数年待たなければいけなかった。
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