嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

想い

あの頃~マイ・マイ・マイ5

「マイ・マイ・マイ」

マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ 俺らのBABE
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ 俺らのBABE

俺がいえるのはこれだけ 君の純情が 俺をまともにしてくれるだろう
さあガッツのない言葉なんて むなしいものさ OHそうだろう

マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ 俺らのBABE

俺にいえるのはこれだけ 君は優しい救い主かい 
それとも姿を変えた悪魔かい

溶けてしまいそう 固体から液体へ OH!俺!

マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ 俺らのBABE

みんなにいうのはこれだけ 世界が滅んだとしても 残ったものから作り出すのさ
最良のもの 価値ある愛をみつけ 生きぬく事さ

君にいうのはこれだけ 言葉は便利なものさ 
愛を告げるのも あざけ笑うのもできる 
両刃の件さ おぼれれば縛られ 犯られちまう

俺がいえるのはこれだけ 君の純情が 俺をまともにしてくれるだろう
さあ まともにして くれるだろう さあ Oh

マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY
マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY マイ マイ マイ マイ MY-MY-BABY

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

アルバムの最後の収録曲ってバラードが多かったところ、珍しくアップテンポの曲だった。
GUTS,、勝つことを信じろということをテーマに作られたアルバムだったこともあって、今曲の効果がいいものがあったと思ってた。
それは当時も今も変わらないな。
この心情があれば、まだ甲斐を聴いていくことができる、そう思わせてくれた曲でもあった。




あの頃~メタモルフォーゼ3

「メタモルフォーゼ」

わすれない わすれない わすれない
切ない 切ない 切ない
あんなにも熱かった身体が このまま冷え切っていくなんて
沸きおこる 沸きおこる 沸きおこる
火のように 火のように 火のように
高まりは赤く胸ただれ 行きつく先などもなく

メタモルフォーゼ すべて変えて生まれ変わりたい ああ
メタモルフォーゼ すべてを捨てて死んでいく 明日へ
わすれない わたさない わたせない
骨さえとけたあのボサノヴァ 燃える唾で濡らした唇
灼熱の海岸(うみ) わたさない

メタモルフォーゼ すべて変えて生まれ変わりたい お前は言う
メタモルフォーゼ すべてを変えて生きてゆく 今夜を
メタモルフォーゼ

メタモルフォーゼ すべて変えて生まれ変わりたい ああ
メタモルフォーゼ すべてに破れ旅立つ ああ今夜を
メタモルフォーゼ

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

変わりゆくことが望みだ、とはデビュー間もない頃甲斐が言った言葉。
人は加齢とそれに応じた状況の変化で変わらざるを得ないのは自然な事だと思い、それを成長と呼ぶんだろうなと思っていたけど、成長と結びつない者もいるというのが最近、気が付いたこと。
人って、変わるということを成長と誤解して同じようなところをグルグルわ待っているだけかもしれないと最近思うことが多くなった。
しかし、この曲の歌詞は今の自分の否定で、生まれ変わりたいという欲望めいたこと。
それだけは思ったことはないな。


あの頃~放課後3

「放課後」

Ah-A 授業は終わった Ah-A 授業はすんだ 君はやりつくしちまった

あと少しであの娘は戻る 学校からすぐこの街に 手紙に入れた君のピンナップ
成績以上に万点さ 何年振りの笑顔にきっと 最初は欲しくてたまらなくなる
恋に落ちた それは証拠 そして痛い思い泣く

Ah-A 授業は終わった Ah-A 授業はすんだ 君はやりつくしちまった

AtoZ しつけのイロハ 教わる事は学んだろう 後は試してみるだけさ
ハラを決めて飛び込もう 少しでもうまくいたなら もっと欲しくてたまらなくなる
遂にはひざまづき願うのさ 恋におちためまいさ

Ah-A 授業は終わった Ah-A 授業はすんだ 君はやりつくしちまった
あの娘が帰ってくる 永遠の放課後が待ってる

君は親父になれはしないし 俺におふくろはできはしない
二人の魂素っ裸にして 愛のかわさに飢えようぜ

Ah-A 授業は終わった Ah-A 授業はすんだ 君はやりつくしちまった
Ah-A 授業は終わった Ahすべてもう終わった
サマーロマンスの始まりさ 永遠の放課後が待ってる

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

放課後なんて言うWordは、高校を卒業してから滅多に使わなかった。
この曲を聴いて、いや曲名を聴いて思い出したくらい。
色恋ごとの比喩になってるのは分かるけど、甲斐にしても自分にしてもいい歳だったからこの曲は意外だった。
でも放課後に開放感を感じてた頃を思い出してた。
高校の時は縛りがきつかったからね。


あの頃~Midnight Interval GO-MEN5

「Midnight Interval GO-MEN」

しけた声でこんな夜中何の電話だい いつだって前進なけりゃあ 世に出なきゃあと
死に物狂いで戦ってたお前
そんな気力もなえてくるのは分かるけど みんな仕事や見栄や世間のしがらみに
首までどっぷりつかりきり 搾取や企みに 麻痺してる毎日 何かにむしばまれ
少しづつ自分の事をすりへらしてる

だけど
GO-MEN ぐちってんじゃないよ GO-MEN 泣きいれるその間に
GO-MEN 走り出すんだぜ GO-MEN GoGoGoGoGo 夜をぶっ飛ばせ

聞いたよ噂 彼女とのあやしい雲行きも あけすけな台詞で口説いて 誓った約束も
月日にうもれいつかかすんでく 二人の高ぶりも忙しさにうすれてく

だけど
GO-MEN ぐちってんじゃないよ GO-MEN 泣きいれるその間に
GO-MEN 走り出すんだぜ GO-MEN GoGoGoGoGo 嵐にむかって

いけいけ男たち Go-Go-Go-MEN Go Go
詫びるその前に Go-Go 立ち上がるんだぜ

教えてやるぜ じっとしていたって始まりゃしない
深呼吸してプライドを持ち 通りに立てよ
決まりきった暮らしじゃない 自分の道を進むのさ
自由でいろよ 闇吹き飛ばし さあ行こうぜ

だから
GO-MEN ぐちってんじゃないよ GO-MEN 泣きいれるその間に
GO-MEN 走り出すんだぜ GO-MEN GoGoGoGoGo みんな明日へ

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

結構なメッセージを歌った曲だと思った、この曲が出た当時。
しかしその時代は、男たちが弱くなったわけではなく迷ってばかりの世の中だったように思う。

ここ10年位かそれ以上かもしれない、世の女たちが誤った強さを前面に押し出してきたのは。
そして混乱した世は男たちをたじろがせた気がしてる。

21世紀前よりも今、歌われる曲だと思ってる。
自分もその当時迷っていた。
迷っていたことさえ自覚できず、それでも自分をとりまく環境を守ろうとし、自分がこれだと思った餅を歩もうとしていた。
それは今も同じで、その当時以上だろうな。


あの頃~GUTS5

「GUTS」

風の行方を探せ 進む道を今決めろ
いくつもの海を 空をかけてきた
荒ぶる波をこえた すべては君のために

傷だらけの帆を上げろ 嵐が来る 船を出せ
街を這いずり 戦い抜いてきた

探し求めるものを でも俺は見つけてはいない
Guts For Love 二人の朝はどこだ

雨の匂いを愛せ 痛みは生きてるその証か
止まることのない 君の鼓動
いつか涙も乾く すべては君のために

地滑りする 世界の叫びを聞け 空が低い 大地飲み込むよう
俺は知ってる 天国も地獄も 

探し求めるものを でも俺は見つけてはいない
Guts For Love あの夜明けはどこだ Guts!

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

この曲は、日本のプロ野球で活躍すれど球団との攻防で苦しんでいた野茂か、若しくは後にメジャーへ移籍して大活躍したイチローのどちらに触発されたのかは覚えてないけど、その模様を描いた曲だということで、甲斐らしい言葉、表現とメロディーを駆使した曲のように思ってる。
勝つことを信じろというこの曲がタイトル曲としたアルバムも、そこへつながっていってたように感じるね。
全ては新しいことやりだす時は、思わぬ苦しみ、弊害が訪れるものだけど、それは音楽や野球に限ったことじゃない。
新しいことではなかったけど、それまでやって来たことを否定されたようなことが多く起こっていたこの時期。
この曲を知って、自分の想いを素直にやり抜かなければと思ったものの、自分にとって外崎が現れるの10年以上も先になるとは、この時は思わなかったな。
ある意味、この曲がどこかで支えになっていたんだ。





あの頃~時の人2

「時の人」
(時の人 時の人)
眠らない奴さ あいつの事さ 24時間休んだことを見たことがない
(時の人 時の人)
時代のきざし 速さを求め やすらぎ吹き飛ばし 激しさ欲しがる 悪夢のように
(時の人 時の人)
必要なものはさらりと奪い 成功という形に変える たやすい事さ

時の人さ お前は若者の神さ 
鋭く切り裂いてくる レーザー光線のように お前は脅威だ
(時の人)
みんなの傷痕 甘さで癒し リムジンの中で高笑い 疲れない奴さ

(時の人 時の人)
名声は君を 疑い深くさせて 虚ろな目が眩む場所へ さあ連れていく
(時の人 時の人)
燃え盛る炎 時代やきつくす ねじれた狂気へ 君を駆り立てる 破滅へゆっくり

時の人さ お前は若者の神さ 
鋭く切り裂いてくる レーザー光線のように お前は脅威だ

手にしてるのは未来じゃあない 犯罪的な君の喜びも
ぬか喜びさ つかのまの現実 熱狂狂乱かいくぐり
栄光という一瞬のまばたき 死んでいくのか 無事に生き延びるのか

HEY!STAR
だから楽しめよ この快楽すべて楽しめよ

時の人さ お前は若者の神さ 
鋭く切り裂いてくる レーザー光線のように お前は脅威だ

(時の人 時の人 時の人 時の人)
(時の人 時の人 時の人)

時代は小室だった。
小室の時代のように音楽の世界の表面は動いていた。
その始まりは分かっちゃいたけど、小室の曲は好きになれなかった。
いや嫌いだったから避けていた。

その小室への曲がこの曲だったのだろう。
だから、ほとんど聞かない曲になった。


あの頃~スマイル4

「スマイル」

いつまでも笑顔のままで見送らなくてもいいよ 
ふりむいて手をふった時の その笑顔でわかっていたさ
大丈夫 笑顔を絶やさぬような気づかい この胸に届いてる
きごちない明るさの下で 涙隠してることさえ 

だってあの娘は彼女だったんだろう 
道行く人が俺にきいてる 
優しさはある時ひどく残酷に胸をひきさいてく

あの人は彼女だったんだろう
ふるえるほほに風が舞う

すべての事にケリをつけて 卒業して君は街を去る
季節を巡り心の色が 変わって二人も忘れていくのか
ドレスの白が青に変わる ふりだす雨にしみいる石だたみ
わがままで押し切れぬ愛のもろさが ひどく悲しかっただけさ

だってあの娘は彼女だったんだろう
みんな知らずに聞いている
誰のせいじゃない その娘の髪にさよならとくちづけをした
だってあの娘は彼女だったんだろう
ぬれてる頬は雨のせいさ

だってあの娘は彼女だったんだろう
あの娘は恋人だったんだろう
優しさはある時ひどく残酷に胸をひきさく

あの人は彼女だったんだろう 

いつまでも笑顔のままで見送らなくもわかってる
明るくふるまう君が最後に言った 「さよなら」で

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

この曲のバックボーカルに松藤が入ってる。
後にラジオでこの曲はもっと壮大に作るはずだったようなことを松藤と話していた。
この頃から甲斐バンド解散10年をもって再結成の思いはあったんだろうなあ。
となると自分も働き始めて10年になろうとし、それまで壁にぶつかったこともうまくいったこともあったけど、どちらかと言えば壁にぶつかったことが多かった。
平坦な時を過ごしていたわけではなく、言ってみればいつも必死だった。
今も同じだけど、それが自分の財産になったかどうかって引退した後に気づくことかもしれない。
躓き、そして立ち上がろうとした人生。
それは時に思うこともあり、こうして甲斐に想いを馳せることで気づくこともある。
それも良きことなのかな、、、それは分からないけど、やり直しは効かないな。


あの頃~風吹く街角5

「風吹く街角」

ひどく暗く悲しい 夜に別れたんだ わきみちに君をおろす 手を上げたままの君を
みとがめもせずミラー越しに 降り出した雨の中 車進めたんだ 痛すぎる瞳の奥へと

風吹く街角 お前を救おうとしたんだ 何にも起こらないこの街から
風吹く街角 光の中に連れ出そうとした
どうでもいい思い出だけのこの街から

出会いは地下室のBAR 満たされぬ思いの二人が 終わりを知りながら互いに好きになった
身をおさえつぶやいた 答えたのは車の闇 決めた君との別れさえ 一人虚ろだった

風吹く街角 お前を救おうとしたんだ 何にも起こらないこの街から
風吹く街角 光の中に連れ出そうとした
どうでもいい思い出だけのこの街から

二人破裂したのさ あの夜思うと寒気がする 君を引きとめた時の苦い味だけが残ってる
線路の氷が解け 膝に吹き付ける風がやめば 乗りこむのかい君は 街に戻る夜行列車

風吹く街角 お前を救おうとしたんだ 何にも起こらないこの街から
風吹く街角 光の中に連れ出そうとした
奇妙な風吹く 変わるはずのないあの街から

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

いい曲だった。
この曲が収められたアルバム『GUTS』の中では最も気に入った曲だったかもしれない。
街角、地下室、BAR等々甲斐が好む言葉が散りばめられ、街角というと「裏切りの街窓」を連想しそうになるが、この曲の世界観は「きんぽうげ」や「地下室のメロディ」に近いのかもしれない。
まだ阪神大震災の影響が残る中、知らぬ土地での生活の中で、この曲に何かをすがるようなきぶんでいたのかもしれない。

世の中は今や便利になって、動画が見られるようになってこの曲の動画を見るとあの頃の新鮮な気分が思い起こされそうになる、そんな気分の曲だな。


あの頃~レディ・イヴ5

「レディ・イヴ」

レディ・イヴ 生まれかわれるさ きっと君も ダイナマイト 爆発しそうな 愛の予感に気づけば
レディ・イヴ 本物の’LADY 誕生する前夜 そいつが君 20世紀 最後の愛の幕悪を

WAR-WAR-WAR-OH 飾れ WAR-WAR-WAR-OH 今夜

世紀末だからと 無力になっちまうような 言葉にのせられるより 楽しんだら今を
ヤケにならないでさ ムキにもならないで 真実の自分磨いて 輝けば

新しい生き方していかなきゃあ 息をのむクールビューティも
ベソをかいてちゃあ だいなしさ 心に掛かった手錠 
はずせ 燃やせ 猛炎で

レディ・イヴ 生まれかわれるさ きっと君も ダイナマイト 爆発しそうな 愛の予感に気づけば
レディ・イヴ 本物の’LADY 誕生する前夜 そいつが君 20世紀 最後の愛の幕悪を

WAR-WAR-WAR-OH 飾れ WAR-WAR-WAR-OH 今夜

気づけよ その魅力 キュートでゴーマンな君 発熱する未来が 手の中にあるのmに
金色に光るうぶげ お前はニューセンセーション エレクトリックな街を さあ駆け抜けよう
なれるのさ君にだって 21世紀のビィーナス 答えを探し出すのさ 何かを失っても
愛に生きろ 昂る胸で 

レディ・イヴ 生まれかわれるさ きっと君も ダイナマイト 爆発しそうな 愛の予感に気づけば
レディ・イヴ 本物の’LADY 誕生する前夜 そいつが君 20世紀 最後の愛の幕悪を

WAR-WAR-WAR-OH 飾れ WAR-WAR-WAR-OH 今夜

レディ・イヴ 弾けて割れた 夜空が落ちてくる 太陽がなぜ手に入るのに 星で我慢するんだい

レディ・イヴ 生まれかわれるさ きっと君も ダイナマイト 爆発しそうな 愛の予感に気づけば
レディ・イヴ 本物の’LADY 誕生する前夜 そいつが君 20世紀 最後の愛の幕悪を

WAR-WAR-WAR-OH 飾れ WAR-WAR-WAR-OH 今夜

レディ・イヴ レディ・イヴ

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

1990年代中盤以降、迎えなくちゃいけなかった新世紀に向けてノストラダムスの大予言が横行し、人類は新世紀を迎えられないじゃかという雰囲気が、何故か濃くなっていた。
バカなことをと思いつつ、慣れない土地で阪神大震災の影響が残った仕事と生活に必死でそれどころではなかった、想いを覚えてる。
この曲を聴くとそうしたことを思い出し、いざ新世紀を迎えてみると何も起こらなかったことが当然のようになっていたけど、いやな事、極悪な事は急性期において来たかった思いもあった。
そんな新世紀に纏わる様々な想いが曲になろうとは、まったく思っていなかったね。


BEATNIK~その15

1940年代終盤から1960年代半ばにかけて、この文学運動の思想や行動様式に影響を受けたライフスタイルを実践する者をBEATNIKと呼んだそうだ。
音楽はそれをやる前に文学が根底にあって、そこから音楽文化が発達する。
保守的なのか革命的・反体制なのかははっきりしないけど、こと音楽については1940年代、1950年代、そして1960年代が発展しつつその年代が基盤としてあった。
そこをどう思うかで自分が今何をやろうとしてるのか、何をやってるのかが見えてきそうだった気がする。
1990年代以降は自分で曲を書き、自分の思いを乗せているようで時代に動かされていることに気づいていない感が強い。
今現在はなおさらで、顕著だなと感じてる。
かと言って自分には当時そこまで時代を読む力もセンスもなかった。
ただ、自分のペースが時代に乱されることが嫌で、もがいていたような気がする。

そんなもがきの中、高校2年の1月を迎えた。
TVに飽き、深夜ラジオを流しつつ、受験勉強などをしてた折、「HERO(HEROになる時、それは今)」のCMを見た。
斬新だった。
セイコークウォーツのCMだったけれど、翌朝街に出てみたらこれ一色だった。
甲斐バンドを知らないわけではなかった。
だけど、はっきり意識したのはこの時は初めてだった。

厳しい進学校だった。
越境入学を苦難の末乗り越えての入学だったから、受験を乗り越えてのひと時はホッとした感が満載だったかもしれない。
それを許してはくれず、有無を言わさず大学受験に向けての道に放り込まれた感じが強かった。
こんな自分も時代の中の極一部であり、歩もうとしてる自分に疑問を持つゆとりはなかった。
ただ自分のペースをつかむのに時間がかかった思いがあって、そんな折、「HERO」に出会って刺激を受けたのは、曲を通してバンドがこの曲を生むまでの変遷と苦難、そしてそれだからこその運を感じたのかもしれない。
甲斐バンドをしっかり把握に近い状態まで引き上げるには、この後バンドが解散した1986年まで待たなければならなかった。
少なくとも高校時代、田舎の進学校ではそれが許されることもなく、自分が今やってることの消化もままならなかった。

この後、高校卒業まで甲斐バンドに触れたのは数回しかない。
だけど、どれも印象的でよく覚えてる。
そういう意味では自分も1960年代のかけらだったのかもしれない。

歳のせいか、この頃のことをよく思い出すようになった。



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