嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

甲斐よしひろ

カバーアルバム『翼あるもの』3

翼あるもの

カバーアルバム『翼あるもの』

賭けに出た甲斐よしひろ。
ライブ活動は盛り上がるものの、レコードセールスが伸び悩む状況において、メンバーにも活をいれるため、甲斐よしひろは単身渡米し、スタッフもミュージシャンも現地調達、しかも、曲はほとんどが自分のオリジナルではない。
しかも、レコード製作会社を決めずして、製作発表されたアルバムだ。
このアルバムの選曲、製作の模様は、甲斐よしひろの趣味もあるだろうが、懐の深さも見せてくれる。

このカバーアルバム制作で、その後の甲斐バンドの活動に緊張感が出、目指すものと求められるものがはっきりしてきた。
それが甲斐バンドの音楽活動にエネルギーが新たに送り込まれ、空前の盛り上がりをみせていくことは、その後の姿を見てれば一目瞭然である。

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たわごと~マドモアゼル・ブルース3

マドモアゼル・ブルース

「マドモアゼル・ブルース」

然程知らなかったこの曲は、死なず知らずのうちに耳に入っていたかもしれない。
甲斐の歌う「マドモアゼル・ブルース」はバラードではなく、転調さも絡めながらのブルース調だけれど、ザ・ジャガーズが唄ってヒットさせたのは、ある一定のバラードだった。
この曲に含まれていた壮大さ(極端かもしれないけど)を、タイトルにブルースとあるが如く、表現したかったのかもしれない。

GSにありがちな複数のメンバーによるハモリも当然ないけれど、ピンで歌った方がすっきりしていた。
GSったって、いくつもの要素が重なり過ぎてるキライもあったから、そこを取っ払って緊張感を出したかったカバーだと思うね。
お互いどころか曲すら知らないメンバーによる演奏だろうから、その緊張感がもっとも出ていたカバーだったということになるかもね。





たわごと~恋のバカンス3

「恋のバカンス」

ザ・ピーナッツが唄ってヒットさせた曲だった。
いろんなミュージシャンにカバーされてるけど、ピーナッツのイメージが強いこの曲を甲斐が唄ったら、、、と思ったけど、いい選曲だったと思うね。
甲斐バンドの転機にさせるにしても、カバーアルバムに取り組むにしても、『翼あるもの』は所属レコード会社を決めずに制作されたという想い切った状況であり、人知れずいい曲をという反面、歌謡界でのヒット曲もあってよかったという感じだった。

当然だけど、甲斐の作る曲にはデュエット曲はないし、女性が唄って似合いそうな曲もない。
オリジナルでなくて、カバーだけど、この曲を歌ってくれててよかったなあというのが正直な感想。
まだキレがあってもボーカルに甘さがあった時期だから、こういう曲をカバーしてもいい味が出たのかもしれない。
後に甲斐がステージで娘と歌ってたこともあったけど、これしかなかったんだろうなという想いで、それは当たっていたことを思い出すよ。





たわごと~あばずれセブンティーン3

「あばずれセブンティーン」

甲斐バンドを聞くようになって、後に浜田省吾に近づいたこともある。
ファンというにはおこがまけど、一時はライブにも行ったな。
甲斐バンドのファンには浜田省吾を聞く人も多いみたいだけど、音楽性そのものが全く違うのになぜだろうという想いがあるね。
浜田省吾の場合は、本院も言うようにロックンロール、甲斐の場合はやっぱり本人が言うようにロック。
この表現の差に、タイプの違いが分かるような気がする。
でも、お互いが刺激し合っていい関係を気づいていた時期もあったようで、今はどうなってるんだろうという想いもある。
甲斐の数少ないヒット曲「安奈」のスタジオ録音で、ギターを弾いていたのが浜田省吾だったというのも面白い。
その前に、当時はライブでやるものの、アルバム未収録となっていた「あばずれセブンティーン」に甲斐が目をつけて、カバーアルバム『翼あるもの』で収録していたというのも面白い。
この曲はいい曲というよりも面白い。
浜田省吾の歌いっぷりが脳裏に浮かぶ曲だけど、面白い曲でありながら他にカバーされてる向きもない。
ここに当時の甲斐の目線が透けて見えるようだ。








たわごと~ユエの流れ3

「ユエの流れ」

奥深いこの曲。
甲斐がカバーしたこの曲はザ・フォーク・クルセダーズの曲だとばかり思っていたけど、ザ・フォーク・クルセダーズ自体もカバーであり、原曲は戦後間もない頃の曲らしいね。
しかもザ・フォーク・クルセダーズのメンバーにははしだのりひこがいて、そこから触発されたフォーク界に名を馳せたミュージシャンがいたり、また甲斐が憧れたサディスティック・ミカ・バンドの加藤和彦がいたりと、その基からその後の変遷をたどっていくだけでも興味深いところが多々あるという感じがする。
多分、この曲の原曲は甲斐の親父で、ザ・フォーク・クルセダーズのカバーは甲斐自身が知っていたからということになろうと思うけど、いずれにしても古きアジアの匂いがタップリしてる。
ベトナムの古都の近くで流れる川がユエ川ということだし、それは分裂させられていた当時の南ベトナムのことだから、某国の占領下にあった国の川の畔で、、、ということを思うと、東アジア独特の哀感が漂っているという感じがする。

原曲やザ・フォーク・クルセダーズとは一線画したような甲斐のカバーは、それはそれできれいな旋律でこれもまた独特な歌いっぷり。
思わず、聞き入ってしまうその歌いっぷりは、まだ甘さがあった甲斐のボーカルと曲自身の色が相まっているからだと思っている。





たわごと~喫茶店で聞いた会話3

「喫茶店で聞いた会話」

この曲の歌詞は面白いね。
1番から3番までの歌詞が、物語として繋がってるよ。
本当に喫茶店の中で聞こえてくる会話のようだし。
先日亡くなってしまった‟かまやつひろし”のカバーだけど、この曲の面白さに、誰が作っていたかも忘れていたよ。
でも“ヨーコ”なんていう女性の名が出てくるところなんかは、いかにもかまやつらしいと思ってるんだけどね。

こういうユニークな曲を甲斐がしっていてもちっともおかしくないことだけど、かまやつが唄ってるところを知らないだけに、何とも言い難いな。

こういう曲も弁えていて、自分でカバーするところを見ると、甲斐にもGSの流れの尻尾がついていたんだと思うよ。





たわごと~サルビアの花3

小学生になって1、2年経った頃かな。
演歌とか長唄が好きな親父が珍しく聞いていたような覚えがあるんだ、「サルビアの花」は。
多分、原曲であるジャックスの早川義男が唄っていた曲だったと思うけど、この曲も多くの人にカバーされてる。
カバーされてる曲の方が売れてたみたいだけど、原曲の方がいいな。
昭和40年代初期の独特の匂いが凝縮されてる様な感じがして。

そんな想いがあった曲を、甲斐がソロでカバーしてるとは、、、という感じだった。
甲斐が唄った方がボーカルが立ってる感じはする。
けど、昭和独特の匂いは薄れていたように感じてた。
カバーはしたけど、原曲は超えられなかったということかな。
甲斐独特の世界観をこの曲で感じたかったけど、そうはうまくいかなかったというところかな。
それでも、若かりし甲斐のボーカルは立って、そこに甘さがあってこれもいい感じだな。

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たわごと~10$の恋3

「10$の恋」

残念ながら、この曲についてはほとんど覚えちゃいない。
憂歌団の曲のカバーということも、どこかで忘れていたな。
思い出したように歌詞を読んでると、面白そうなフレーズがあったりする。
 
♪ すべての男がお前にゃ 親戚みたいなものだから ♪

こういうフレーズは、同じようなニュアンスの歌詞を甲斐も書くことはあったけど、面白味とか感じられる味がまた違うんだな。
曲全体の歌詞から得ている流れに沿ったニュアンスに、独特の面白味と世間受けしないけど、味があるような気がするよ。

世間受けはしない、けど味があるというのは昭和という時代の象徴のようなもので、知る人ぞ知るというところがいいと思うんだけどな。
何より、タイトルが良かった、、、そんな思いを持ったよ。






たわごと~えんじ4

えんじ

「えんじ」

この曲はMODSの森山が作った曲だけど、森山はプロになってからはこの曲を収録していない。
ということは森山がまだアマチュア時代に作り、歌ってた曲ということになるけれど、そうした曲を甲斐が覚えていたということには唸るものがあるね。
福岡は照和の先輩後輩だからとか、森山を表舞台に引っ張り上げたのが甲斐だったということもあるけれど、それでも森山がこの曲を収録したということならともかく、森山の曲を聞いてた方だった甲斐が記憶にとどめていたこと自体、ある意味信じられないという想いが強いね。

いいものは良いということだろうと思うけど、プロアマ問わず深く広く音楽にしっかり聞き入ってたことが甲斐の根底なんだろうな。

原曲が形になっておらず知る由もないけれど、『翼あるもの』収録の中では最もお気に入りだった。
甲斐バンド解散後、ソロになってカバー曲を歌うことも多くなったけれど、この曲がチョイスされたことはあるんだろうか。
良いテンポと軽快なリズムは、当時のロックシーンの一つなんだろうし、言いようのない甲斐らしさがカバーぶりに現れていると思うんだけどね。






たわごと~グッド・ナイト・ベイビー3

グッドナイトベイビー

「グッド・ナイト・ベイビー」

この曲はカバーだけど、この曲が収録されたカバーアルバム『翼あるもの』に気が付くには、結構時間がかかった。
なんせ、甲斐バンドを聞くようになったのは遅れたものだから、うっかりすると埋もれてしまいそうなアルバムに気が付くには甲斐バンドの変化に気が付かないといけなかっただろう。
『この夜にさよなら』から『誘惑』へ至る変化には、甲斐バンドを辿る様に聞いていれば分かることだけど、そこの必然というか何故かということを辿っていけば、このカバーアルバムに気が付くかもしれない。
『この夜にさよなら』から『誘惑』への変化は、その間に何もないはずがないと思って、いろいろ探ってたらカバーアルバムが見つかったというところかな。

その先行シングルとして出ていたのがこの曲。
基本線はそのままに、結構なアレンジ振りだったから、この曲がザ・キング・トーンズの大ヒット曲であったことを思いすまで、またもや時間がかかったな。
ザ・キング・トーンズがヒットさせた頃って、まだ自分が小学生に成り立ての頃だったし、今と違って情報量が少なかった時代だしね。
『翼あるもの』でこの曲を聞いた時、どこかで聞いたことがあると思って八方手探りで辿って行って何年か後で気が付いたかな。
ザ・キング・トーンズに比べて、アップテンポになってる割りには甲斐特有の転調が消えてしまってる。
原曲にはあったのにね。
ここは、甲斐バンドのメンバーではなく、ナッシュビルで集めた現地ミュージシャンが演奏していることと何かしら関係があるのかもしれない。

でも、いいカバーぶりだったと思うし、軽快さに裏打ちされた斬新なアレンジはには、甲斐バンドの匂いがしないところがミソだな、なんて思うよ。

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