嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

甲斐バンド

たわごと~感触(タッチ)2

感触(タッチ)

「感触(タッチ)」

この曲がチャートを上がっていったのも、「HERO」あったればの話。
柳の下の2匹目のドジョウを狙うかのように、曲調が「HERO」の延長上にあった。
あんまりヒット曲の後の曲について。同じようなとか異なっているだとかを思ってほしくなかった。
この頃はまだファンじゃなかったけど、「HERO」で注目したにも確かなことだった。
期待したわけではないけど、ヒット曲の次の曲ってのは大事なことだったけど、これは考えすぎ。
後に甲斐バンドを聞くようになって、後追いでデビューからこの頃までを追ってみても、「感触(タッチ)」が出てきたのにはかなり違和感があった。

何と言っても軽すぎて、軽薄じゃなくて独特のクセやアクがあってこそのバンドだったのに、逆流してた。
今でも、この曲には違和感を感じて聞いちゃいない。
何も聞くようになったからと言って、バンドの全ての曲がお気に入りという訳じゃない。
自分のテリトリーに入らない曲があったって、それはそれでいいと思うんだけどな。





たわごと~三つ数えろ24

三つ数えろ①

「三つ数えろ」

この曲については以前書いた通り、その想いは変わらない。

イントロ部分から醸し出される独特のうねりは、リードギターによるところが大きいだろうと思うけど、そうなるとここにきて故・大森信和の腕前も上がったということになるのかな。
甲斐バンドが甲斐バンドたる所以みたいなものは、色々あるだろうけど、この大森信和の存在とギターは最たるものかもしれない。

今日7月5日は、その大森信和の命日。
折に触れ思い出すこともあるけれど、この曲もそんなエッセンスの一つだな。





たわごと~ベストアルバム『甲斐バンド・ストーリー』5

甲斐バンドストーリー

「甲斐バンド・ストーリー」

甲斐バンド初のベストアルバム。
“HERO”がチャート1位を獲得した直後に発売され、このアルバムも甲斐バンド初のチャート1位になった。まさにタイムリーな発売で、「HERO」がライブを除くアルバムで収録されているのは、ベストアルバム第2弾“Here We Come 4 Sounds”とこのアルバムのみ。

甲斐の選ぶベストと、ファンが選ぶベストは、食い違いを見せることがほとんどだが、ボクはこのアルバムについては選曲に納得していた。
デビューから“HERO”に至るまでの、甲斐バンド初期から中期間もない頃までの変遷を思う時の選曲とするならば、こういうことになったという感じが強いし、きちんとその歩みが踏まえられている。
今現在、ベスト盤を乱発してしまう甲斐バンドと称する別のユニットを組む連中とは別の姿であることは明らかだ。

アルバムジャケットはモノクロだけれど、甲斐の胸に飾られたバラの花が、印象的で、アルバムの存在を象徴していたような気がしてならない。
如何にも甲斐らしいという表現がピタリと来る。
こういうこだわりを持った姿に痺れていたんだと、今更ながら強く思う。


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たわごと~メモリーグラス4

「メモリーグラス」

同名の異なる曲がヒットしたのが1981年だったし、自分が甲斐バンドを聞くようになったのはその後だったから、この曲を知った時はタイトルだけでけっこう混同してた。
でも、この曲が発表されたのは1977年だったから、ヒットした曲よりも前だったということにもなるし、何より高尾の曲にはひ弱さがなくて、芯みたいなものを感じてた。

シングル「氷のくちびる」のB面収録だったということと相まって、共通した悲哀みたいなエッセンスも感じられた。
この曲はとあるアイドル歌手に向けて提供されていたけれど、アレンジはともかく、詞を呼んでるとこれがアイドル歌手への曲なのか、、、と思っていた。

オリジナルアルバムへの収録を想うと、「氷のくちびる」とバッティングしてしまうことも考えられるから、選ばれたのが「氷のくちびる」であって、またもや曲の存在自体が悲哀の感じがする曲だった。
曲のエッセンスと存在が同じようなところにあったのが惹かれるきっかけであり、ベストアルバムに収録されたのは知る人ぞ知るという感じがあって、とにかく有り難かった思いが強かった。






たわごと~ダニーボーイに耳をふさいで5

ダニーボーイに耳をふさいで

「ダニーボーイに耳をふさいで」

ちょっと音楽に興味を持てば、ダニーボーイがアイルランド民謡だということはよく知られていたこと。
幼少のころから父親の影響で、様々な音楽に触れていた甲斐がそういうことを脳裏に刻んでいたとしてもちっともおかしくない。

男女の別れを女の方から見たような民謡だったと思うけど、それは母性から来ていたのかもしれない。
いずれにしても別れに際して、その場面を女の目線で見ていた心情みたいなモチーフを、“耳をふさいで”敢えて分かれてきた場面を悲哀を込めて、男の目線から現したようにも思える。

摩訶不思議なこの曲の詞も、その心情をより深く察するように見ていると、奥深さを感じてしまう。
こういう詞を書けるのは、やっぱり基本が詩人なんだよなあと思ってしまう。
曲調と相まって、どうしても引き込まれるようなこの曲は、甲斐バンド初期の名曲。
ベスト盤『甲斐バンドストーリー』でようやくアルバムに収録されていたけど、とにかくよかったと思う。
甲斐バンドがスタートして、後期から遡る様に聞き込んだとき、このベストアルバムはありがたかった。
そして、この曲に巡り合った時、初期の魅力であった哀愁を浴びることができて、ホッとしたと言うか、より深く引き込まれたような気分になっていった。

うねりというか渦というか、得体の知れなさそうな魅力がこの曲にはあったんだ。





たわごと~HERO(ヒーローになる時、それは今)5

HERO(ヒーローになる時、それは今)

「HERO(ヒーローになる時、それは今)」

あれは次年度に高校2年になる年を迎えようとしていた年の1979年、当然年越しで蕎麦を食べてようとしてた時に年明けとなり、TVの画面にいきなりこの曲が流れると同時に甲斐バンドのメンバーが登場してことにはインパクトがあった。
当時セイコークォーツのCMソングに起用されたこの曲は、そのインパクトも去ることながら実にタイムリーな曲だったと記憶している。

言うまでもなく、甲斐バンド最大のヒット曲となったこのナンバーは、リズムとアレンジもそれまでに見ない良さがあったところ、詞にも随所に見事な比喩表現と甲斐バンドが歩み始めていたテーマが「踏まえられていた。

♪ 今が過去になる前に、俺たち走り出そう ♪

ここを踏まえなくてはこの曲はなかった。
甲斐は広告社に提示された様々なテーマの中から、“ヒーローになる時、それは今”を指して、作りたい世界があると言い、出てきた曲がこの曲だった。
このフレーズに代表されるように、この時のバンドのテーマが疾走感にあったことは明らかで、それはしっかり今を踏みしめながらということなんだろう。

自分がライブに行くようになったのは大学生になってからだし、既にライブのラインナップからは外れていたけど、甲斐バンド解散ツアーPartyで取り上げられていたのが初ライブ体験だった。
それはその時まで、ヒット曲に頼る活動を良しとしなかったバンドの姿勢が表されていたことで、今現在とは180度異なっていた。






たわごと~アルバム『誘惑』4

誘惑

アルバム『誘惑』

このアルバムから、本格ロックバンドになっていった気がする。
サウンド面でのロックへの特化はもちろんのこと、詞も官能の世界、愛と性を意識させる内容に変わりつつあるアルバという感じが強い。
リアル体験というより、そこから一段駆け上がった世界は、それまでと違う世界が広がっていた。
アマチュアの路線から確実に区別されるべき世界は、本物の創作者と演奏家みたいな感じがする。
よく甲斐バンドファンは、「HERO~HEROになる時、それは今」というヒット曲の前と後で区別されることを聴くが、それはミーハーに他ならないもので、バンドの取り巻く世界観はアルバム『誘惑』からそれまでとは明らかに違っていたので、仮に区別するならこのアルバム発売の前と後「とされるべきなんだろう。

甲斐バンド、甲斐よしひろの変遷を辿る時、絶対に無視してはいけない、いや、無視できないアルバムだ。
アルバムジャケットも、当初は瓦礫の中から白い手が出ていて、その上を蝶が舞うという官能のジャケットだった。
誘惑①






たわごと~Lady3

LADY

「Lady」

ライブ最高潮を目指し、盛り上がっていった甲斐バンド初のミラーボール使用曲が、「Lady」だった。
残念ながら自分がライブに行くようになった頃は、ライブ演奏曲のラインナップから外れ、解散前に聞くことは出来なかった。

この曲はアルバム『誘惑』で変わってきたそれまでの曲での活動を比喩するかのように、やっと表舞台に出られるみたいようなバンドの成長感を感じることがある。
男女の恋愛における一つの区切りから、意を込めて飛び立とうとする姿にそれまでのバンドの姿が被さって見られるということだけど、曲調が悲哀に近い感じもするから、シングル化されても一般には受け入れらかっただろうと思ってた。
それはチャートを知れば明らかだった。

曲の中にバンドの姿が透けて見えそうな感じがするのは、「翼あるもの」に通じるところがあるけれど、ライブで盛大に演ろうというよりは、A.T.GIGなんかでシンプルかつストロングに演った方が良いと思う。
「HERO」ヒット前には結構ライブで取り上げられたこの曲も、その後目立った取り上げられ方がされていないのは何故なんだろうな。






たわごと~シネマ・クラブ23

「シネマ・クラブ」

曲の様々な源となる要素の中には、映画があっても全くおかしくない。
それが一つの映画を通してのテーマなのか、一つのワンシーンなのかでまるで違ってくると思うけれど。
ライブは生き物というけれど、ステージ上の演奏者の状態や心持がその時々で違うように、客席も客自体も異なれば、ステージ上の演奏者と似たような状態であることも、ライブの度々でいろんな局面が出ることの大きな要因であり、そういう意味では生き物という言い方もできる。

こだわりの強い甲斐を思えば、それは良くライブに反映されてる。
少なくとも、甲斐バンドが解散しても2000年位まではそういう起伏の激しいステージだった。

そうしたライブが、後に映画のワンシーンのように切り取られ、演奏者もその後に行かせるだろうし、ライブに行ってる者もまた行きたくなる大きな要素になる。

ライブ模様は映画のようであってほしいと思うこともあるし、この曲が出た頃は甲斐バンドライブが最高の盛り上がりを迎える過渡期だったことを思うと、タイムリーで甲斐のこの時の心情を物語っていたのかもしれない。

ライブに対する想いの一つ。
それが反映していたと思いたい。





たわごと~二色の灯4

二色の灯

「二色の灯」

この曲の詞を読むと、本当によく描けてるなあと思う。
作詞というのではなく、まさしく詩人、、、そんな感じかなあ。

青と赤に自分の二つの心を乗せて、流れ出る汽車の流れにタブらせる。

この時期なのかな、ロック詩人でありたいとか何とか言ってたのは。
メロディはともかく、曲を作ってもアレンジには感心しないことが少なからずあったように感じてた。
それは、今でいう伸びしろがまだまだあったということの他に。味わい深さもあって、そこに怯むことなく聞き入ってみると実に味わい深いものがある。

聞き入るというのではなく、詞を感じ入ってその世界に自然に入り込んでみると、、、という方が正しい言い方かもしれない。

ロックというのは心意気であって、詞が紡いでいる世界はそれとは無縁ではないけれど、この曲はじっくり入り込んでみたい気分になる。

入り込んでしまうとなかなか抜け出すのが難しくなってしまうけれど。
まさしくそれは官能の世界だったのかもしれない。






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