嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

甲斐バンド

たわごと~射程距離3

射程距離

「射程距離」

アルバム『GOLD/黄金』が発表されてもしばらくの間、この曲はライブでは取りあげられなかった。
ライブという熱狂の坩堝の中では似合わないと思われたかもしれない。
そういうこととは無関係だったかもしれなかったが、この頃取っ付きにくそうな曲だと思ってた時期があった。

ロッキュメントで取り上げられたかもしれないけど、行ってないので当然のように記憶には残っていない。
でも、この頃かな、この曲を時に聞くようになったのは。

なんとも雰囲気があって、艶めいた曲だと思う。
以前の「カーテン」とはタイプが異なるけど、時間が経って艶めいた表現が変わって詞の一つ一つが際立ってるような感じがしてる。
それでいてライブ模様の終焉模様の一つの表現なのかもしれない。

♪ カーテンおろすのは 海の潮が満ちる前のコールサイン ♪

このフレーズが艶めいていて結構気に入ってる。





たわごと~胸いっぱいの愛5

「胸いっぱいの愛」

この曲は2008年に再収録されていた。
リメイクされたようだけど、何の意味もなく、アルバム『GOLD/黄金』に収録されていた曲の出来がかなり良く、アレンジ仕様もお気に入りでこれ以上ないと言いうものだっただけに、2008年のリメイクは意味が分からないどころか、駄作になりかけていたので逆に腹が立っていた。
作り手、歌い手と同様、曲にも旬というものがある。
アルバム『GOLD/黄金』の頃は、甲斐のボーカルにもノビがあって艶もあったし、歌い手としては最盛期だったので、お気に入りの中のお気に入りの曲となっていた。
バンドのライブ演奏としては、「THE BIG GIG」の時だけだったかもしれない。

甲斐がソロになったばかりの頃、演奏されていたことがあったけど、何度聞いてもアルバム『GOLD/黄金』に収録されたものが最高だった。

歌詞とか言葉に裏打ちされたものはないけれど、リズム感とテンポがいいナンバーで、バンドの曲としては珍しく、ドライブ中に聞いているのも何故かハマるような曲だった。
この曲を聴いて、改めてバンドが明るくなったと感じたことを思い出す。
アクが強いとかクセがあるとかいうイメージが強い中、そういう雰囲気とは無縁だった。
この曲もまた、甲斐にはこういう曲が書けるんだという発見があった。





たわごと~SLEEPY CITY3

SLEEPY CITY 

「SLEEPY CITY」

ストレートというか、捻りがなくポップで軽快なナンバー。

甲斐のイメージからするとアクが強いとかクセがあるとか、いわゆるこだわりがるような曲が連想される。
それでいて、甲斐本人は否定するけど、曲のワンフレーズにメッセージみたいなものを感じることが良くありがち。

甲斐本人はロックをやりたがっているのだから、こういう曲もそれまでの活動の延長上にあってちっともおかしくはないんだけど、それにしてもこの曲はイメージとは違う。

ロックに対する世間的なイメージとして、叫びとか歌詞がよく聞き取れない、意味が分からないと言うことがあると思うんだけど、この曲も歌詞に魅力を感じてはいけないんだろうな。
軽快でポップなイメージを、アップテンポなイメージで表現してみたらこういう曲になったという感じがする。

バンド終期には良く取り上げられていて、ライブの盛り上がりに加速度をつけるにはもってこいの曲だった。





たわごと~危険な道連れ4

危険な道連れ

「危険な道連れ」

どこか歌謡曲臭がするこの曲は、逃避行もの3作の2曲目。
逃避行ものにスピード感など必要ないから、ある意味、この曲のアレンジは正解だった。

甲斐はその昔、ロック詩人になりたいと言っていた。
これはアレンジが思う通りに行かないか、音でどういう具合に表現して言っていいのか分からなかったことの裏返し。
だから、バンドの曲は音的にもう一つという時が長く流れていた。
それが表現できるようになって、それでいて詞の世界も独特の匂いが色濃くなった感じがあった。
それがハードボイルド。

この世界を光そのものと取り巻く状況を直線的に描いた曲と、光を目指し闇という障壁の向こう側にある物としてそこを目指していく曲とが多くなった。
これはバンド解散後も続いていくのだけど、そこには様々なドラマ性と想いが渦巻き、その匂いみたいなものが好きだった。
「危険な道連れ」はそういう意味でのアプローチもあったけど、アレンジの世界に棘がなさそうな感じが気にっていた。





たわごと~MIDNIGHT4

「MIDNIGHT」

男の涙は、ひっそり人知れず流すもの。
この思いは今も昔も変わらない。
自分はそうしてきたし、息子たちにもそう言い聞かせてる。

これでも小さい頃は泣き虫だったんだよな。
多分、中学生になった頃から涙は流さなくなった。
特にきっかけがあったわけでもないけど、人前で泣くのは恥ずかしいとどこかで思ったんだよな。

「MIDNIGHT」を聴いた時、そんなことを思い出してた。
この曲はそういう男の部分と家庭を持った男の責任感、そこまで自分は来てしまった時の感慨を歌った曲のように思えた。
時代を切り取るのがロックなら、時に今を起点に遡ってみるのもロックの要素。
時代というより時の表現者であるのがロックの基本かもしれず、そういう意味ではこの曲も見事なロックナンバーだった。





たわごと~ムーンライト・プリズナー3

「ムーンライト・プリズナー」

デビュー当時は、女を魔女に見立てて書いてた曲が結構あったような気がする。
世界観は全く異なるけど、「ムーンライト・プリズナー」を聴いて、「魔女の季節」を思い出してた。

月明かりに囚われた人、それは得も言われぬ妖艶な悪魔・魔女。
魅入られたら最後、生贄とされてしまいそうな感覚は、深い情愛みたいなものを感じる。

軽快ではないけど、ダンサブルでまとわりつきそうなこのメロディは、パターンを変えた他の曲と合わせてロックンロールナンバーとしてライブ途中、数曲まとめてやったら面白いかもしれない。
どうも、ノリにくく歌いづらい曲だけど、そのリズム感に囚われてしまうと、抜け出すのが難しいみたいだ。





たわごと~マッスル5

マッスル

「マッスル」

後期甲斐バンドの中では、メチャクチャ好きでお気に入りの曲だった。
郷愁の世界からハードボイルドへの転換は、バンドの中にそういうエッセンスがそこかしこに見受けられていたからハマったという感じで、その代表曲のようだった。

ライブ「THE BIG GIG」は当時の新譜『GOLD/黄金』からの曲が多かったけど、何故か「マッスル」は演奏されなかった。
まだバンドのファンに成り立ての頃、「THE BIG GIG」が終えた後、しばらくライブを吟味してた時、何故この曲をやらなかったのだろうと不思議な気持ちになってた。
ライブのラインナップとして、ライブの趣に合わなかったのかとも思ったけど、アーティストが新譜を発表し、その後にイベントをやる時、新譜からのナンバーを入れないなってことは考えられなかった、
1983年だか84年の年末ツアーの時は、軽くMCを入れた後、「THE BIG GIG」ではやらなかった曲を、、、と言ってこの曲が演奏された。
バンドの曲はライブの時、一緒の歌うのが常だけど、その時の「マッスル」は、呆気に取られた感じになって歌うことなくステージを見つめていた。
最高の演奏と歌われっぷりだった。

バンド解散時のPARTYツアーで、この曲は取りあげられるんじゃないかと思ってたけど、それもなかった。
何故かつい最近になるまで、バンドスタイルでの演奏がなかったのが不思議な感じを強くしていた。

甲斐がソロになった時、この曲をバラード調でやったことがあった。
そういうアプローチもあるんだなとは思ったけど、それもバンドスタイルの演奏があったればのこと。
この曲には詞の紡ぎ方で、様々な演奏方法があるんだと思ったけど、そういうのは基本があったればの話。

不遇で貴重な曲にしてしまったのは、作り手書き手の甲斐自身。
見事にハードボイルドエッセンスが満載となってるのに、敢えてなのかそこに目を瞑ってしまってる。

この曲は今でも好きでお気に入り。
その時のバンドのイメージを強くしてたからね。
でも、この曲を扱う甲斐はその逆だな。




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たわごと~シーズン24

「シーズン」

♪ シーズン 波打ち際 ロマンスの波を浴び ♪

このフレーズで始まるこの曲。
やさしく柔らかいメロディで奏でられるけど、その歌詞と言い、歌いまわしと言い、それまでのバンドに対するイメージは見事に裏切られていた。
無骨で骨太、そしてアクの強さが日に日に際立っていたバンドに、こんな曲が出てくるなんて、、、

ロマンティストは男の方に多いなんて言う曲の一つの現れ方なんだろう。
まだバンドをよく知らなくて、TVからCMソングとしてこの曲が流れてきた時、甲斐バンドのイメージはなかったことはよく覚えてるね。
女性にこのバンドの曲を最初に進めるのなら、この曲からということが多かった。
それ位、女性向な感じが強かった。
歌詞的には男から女を見た眼で書かれてるけど、受け入れられるのは女性の方が多いだろうという勝手な思い込みがあった。

アルバム『GOLD/黄金』が気に入ってるのは、甲斐のボーカルが大きな要素となっていた。
よくハスキーボイスと言われるけど、言われる程ハスキーではない。
荒々しかったボーカルが、何年もかけて角が取れてきて円熟味が出てきた感じがあって、それが生かされた曲が多かったのがこのアルバムだったし、似合っていた曲の一つが「シーズン」だった。
バンドの歩みの中でも、歌いこなしと声質は、この時が最高潮だったはずだ。





たわごと~ボーイッシュ・ガール4

「ボーイッシュ・ガール」

アルバム『GOLD/黄金』の頃になると、それまでとは違ってライブ演奏よりもアルバムでの収録演奏のものが出来が良くなっていた。
それまでライブバンドと呼ばれてたのが、ウソのようにライブ演奏が追いついてない。
仕方のないことだろうけど、ここに一つの物足りなさもあった。

そんなことを感じさせたアルバム『GOLD/黄金』だったけど、特にこの曲は当時のお気に入りだった。
抑揚が効いてるというかメリハリが効いてると言うか、時に差し込んでくるギターが最高だった。
ハードボイルドと言えば甲斐が書きそうな言葉とフレーズが並び、唸りもこの曲の味だった。
こういう世界が書けるのは、多くの海外アーティストの曲に触れ、レコーディングを海外で行得たところも結構影響してるような気がする。

それでも近い将来を象徴するような裏表の世界は際立ち、まるでそこから数十年経った世相を反映してるようでもあった。

こういう目が持てていた当時の甲斐は、本当に魅力的だった。

ただ、このフレーズが当時の甲斐の状況を現わしているような気もしていた。

♪ 俺は孤独だった ♪





たわごと~GOLD/黄金3

GOLD

「GOLD/黄金」

バンドが何かを抜けた感があった。
『虜/TORIKO』を作ったことで、バンドの色も変わり、さらに昇華させた感があった。
バンドの持っていた色が変わったということは、この曲で明確になった。

曲はいいけど、暗い感が強いというのは以前から言われてたことだったけど、ロックを志向しながら作られていた曲はフォークや歌謡曲に近いものがあって、サウンド的に特異なもう一つ感が何時も漂ってたことの起因するものだろうと思う。
バンドのスタイルを作っていく過程でそうなてしまったと言うことであって、決して元からそういうところに根っこがあったわけじゃない。
むしろ逆なのに、色付けができてなかった。
その証拠がこの曲で、やっとこういう曲が出てくる段階になったということ。

バンドに対するイメージとは対をなすようであるけれど、個人的には結構面白いと思ってた曲だった。
逆にライブアレンジにはもう一つ感があったけれど、こういう曲がライブの2曲目で唄われるとライブ自体の趣が変わるかもしれないと思っていたら、1984年のBEATNIK TOURはそういう曲順になっていた。

光りが差し込むような気分は、この曲と演奏され方でうまく表現されていたんだろうな。





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