嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

甲斐バンド

たわごと~街灯3

「街灯」

メロディの感じは、「安奈」の二番煎じのような曲だった。
そういうこともあってか、当初は気にも留めなかった。

昭和という時代のモチーフが感じられるこの曲。
トレンチとか、タイトルからして「街灯」なんていう言葉は今、使われること自体が珍しくなってしまった。
それでも、今の時代にありがちな焦りとは裏腹の曲だったと思う。

しっとり感みたいなものを、「街灯」という言葉とイメージで生み出そうとしていた。

甲斐バンドベストアルバム第2弾、『Here We Come The 4 Sounds』でこの曲が収録されたときは結構驚いたね。
気にも留めていなかったこういう曲がベストの中で選曲されたりすると、何かあるのかなと思ってしまう。
今のようにベスト盤が乱発されて全く無意味な愚行が繰り返されている時とは全く異なった時代のベストだったからね。

こういうしっとり感とかムーディな雰囲気のある曲は、昭和という時代では珍しくはなかったけど、今とはこれも裏腹だな。





たわごと~アルバム『マイ・ジェネレーション』4

三つ数えろ

アルバム『マイ・ジェネレーション』

アルバム『誘惑』で表現された愛と官能の世界が、発展して世代論を語るようになった。
“三つ数えろ”が“MY” GENERATIONとと表示されているのが、このアルバムの真骨頂だろう。

 “HERO”がヒットし、世間の流れを味方につけたようにも見えたが、甲斐バンドはしっかり先を見据えようとしていたことが実証されたアルバムでもあるだろう。
これまでの変遷をしっかり踏襲して、更に次の段階へと進もうとする姿には、また階段を1段上がったという印象が強い。

名曲“100万$ナイト”はファンならずとも、一度は体験して欲しい曲だ。







たわごと~熱狂(ステージ)4

熱狂/ステージ

「熱狂(ステージ)」

メディアが多様になった今現在でも、その昔、2分間の魂と揶揄された状況はまだ受け継がれてる。
以前は単一と言っていいほど、メディアは少なく、自分たちの活動に目が注がれ、自分たちの曲に耳を傾けてくれるようにするには、ライブを充実させることが成功につながっていくということだったんだろうと思う。
聞き手にとっても、気になるミュージシャンが自分の街に来てくれるという嬉しさは得も言われぬことだし、気にいれば更に、、、ということになる。
それは以前はもちろんだけど、今でも変わらぬ局面はあると思う。

甲斐バンドはライブバンドだったということは言うまでもない。
自分たちを見つめ、自分たちの曲に興味を持つものを一人でも増やすということはライブを儒実させ、各地を回っていくということが最も重要だった。
ステージは自分たちの場所、ステージ以外は観客の場所と区別して、それぞれが充実させにはステージを充実させて客席を熱狂させることがその活動の第一義でならなければならなかった。
良いステージだった、良い観客だったと相互に思わせることは大事なことで、それをつなぎとめるのは曲と演奏だし、ステージから発せられる効果的なコメントだった。

ライブを身上とするバンドが、それまでの変遷を言葉にし、想いを曲にすることは滅多にないことだけど、それだけに当時の想いが身に沁みてくる。
この曲に現された心情は、いつの時代になっても変わらないでいて欲しかった、、、





たわごと~グルーピー2

「グルーピー」

アルバム『マイ・ジェネレーション』には、ライブ活動にまつわる曲が結構多いような気する。
「HERO」というヒット曲を挟み、地道なライブ活動を生命線としたバンドは『誘惑』というアルバムに行きつき、そして『マイ・ジェネレーション』にたどり着いた。
曲もそれまでの郷愁・哀愁の世界から官能の世界へ、そして世代論を語りながらも、ライブ重視は変わらなかった。
バンドのライブは多分この時一旦は最高潮を迎えていたように思う。
だから、ライブを振り返ってみると、そこには様々なエッセンスが転がっており、まるで信者の如く熱狂的に追い掛け回す者も結構いたと思う。
うまく言えないけど、「甲斐はクセになる」というのは、多分この頃も後も同じで、そうなるような魅力があったんだろうな。
で、グルーピー。
今は死語になったこの言葉も、当時はまるでつきもののように言われてた時代があった。
グルーピーまで行かなくとも、それに近い存在はライブを生命線とするバンドには必要だったんだろうな。
だから、そういうことも残したかったということかな。
さすがにこういう曲は甲斐には書けない。
で、松藤の登場となったんだろうけど、詞を呼んでも意味不明だし、曲としては歌いこなしを思っても不十分だった。





たわごと~噂4

「噂」

″『覚えたての曲なので拍手されると動揺するんだよね、俺、、、』”
これってライブアルバム『100万$ナイト』に収録されてる「噂」の演奏時のコメント。
確かになあ、作り立てって言えばそうかもしれないけど、そんなにライブで取り上げられる曲でもないけどな。

「HERO」のヒットに際し、チャートを登っていくにつれてTV出演が要請されていた状況をモチーフにした曲なんだけど、そういうことを抜きにして、
″一口の水と思いやりを、、、”というフレーズが大好きだった。
似ても似つかないフレーズなんだけど、こういうことを忘れてる人って結構多くて、その当時もそうだけど、今現在はほとんどそういう人たちが街を跋扈してる。

自分たちの歩いてきた道のその向こうにヒット曲がでたことは、バンドの姿勢がそうさせたと言えることだったけど、それによってバンドの置かれてる状況がそれまで通りにはしてくれなかった。
でも、少しでも上へ行こうとしてるのがバンドの姿勢だったから、受け入れなくちゃいけなかったことも多かったはず。
そんな中で、このフレーズ。
束の間の休息というか間というか、いい意味での息抜きだった。





たわごと~特効薬3


「特効薬」

ストレートじゃないけど、単純なロックだよなあ。
ミュージシャンとかアーティストとか、自分で曲を作って自分で歌って演出する者たちって、何かしらの刺激を欲しがるものなんだよなあ。
当然だけど、一時として同じところにいないと言うか、常に今いるところと異なるところにいようとしてる。
それが正しいか、間違ってるかは置いといて。

その刺激を相手(彼女)に置き換えて、そういう存在を特効薬として、、、

特効薬はいい方向への刺激となるものだけど、甲斐バンドは「HERO」という煌めくヒット曲を生み出しながら、その後、ちょっと落ちていく加減に感じてる。
ヒット曲は出せばいいと言うもんじゃない。
自分たちの歩もうとする道のりには、紆余曲折あってというものだけど、やっぱり見失いがちだったんだよなとこの曲を聴くと思うんだよな。







たわごと~異邦人の夜(シスコ・ナイト)3

異邦人の夜(シスコ・ナイト)

「異邦人の夜(シスコ・ナイト)」

一つのアルバムで、夜をテーマにタイトルに掲げた曲が続いたのは、単なる偶然だろうか。
「100万$ナイト」がギリギリと内側に絞り込まれるような情景の曲だとしたら、この曲はその逆にあるような感じがする。

タイトルにあるようにサンフランシスコが舞台のような曲だけど、それはモチーフに過ぎない。
けど、これまでとは違った雰囲気を出そうとしたものの大きな契機になってる。
日本のどの地域の夜とは異なった色合いが、そこにはあった。

「100万$ナイト」で極限に近い唸りと想いを出し、その余韻を別の角度から浸ってみようとしたのかもしれない。

この曲はとある有名な歌手・女優に提供されていたけど、これは立派な昭和歌謡になっていた。





たわごと~100万$ナイト5

100万$ナイト

「100万$ナイト」

都会のストリート状での当時の若者たちは収まり切れない想いをぶちまけ、大人たちはそれを規制しなければ、、、という想いが繰り広げられていた。
規制すればいいと言うものではないけど、規制しないと世の中のルールはレールに乗らない時代の始まりの頃だったような気がする。
「100万$ナイト」の舞台は大都会の、しかもビルとストリートの上だった。
ここに零れ落ちる想いと涙が、様々な要素を巻き込んでいた。

この曲は、希代の名曲かもしれない。
それまでの甲斐バンドのライブは戦闘的スタイルか、もしくはしっかり決め切れないもので終焉を迎えさせていた。
もっと強烈に独特の世界に巻き込んで終わってもいい、でもそんな曲がないといった感じで出てきたこの曲。
甲斐バンドの限らず、ライブという意味とその終焉という意味では、この曲以上の曲に出会ったことがない。
そういう曲に巡り合えたことは幸運だったかもしれない。
甲斐バンドは知らなくても、この曲を知ってから甲斐バンドの名を知った人も結構いたりしてた。
ギリギリと悲哀に満ちた感情で、曲の世界に捩じるこむようなこの曲は、相当独特だったし、まさしくこの曲に触れただけでその世界にどっぷりはまり込んで、歌い上げる甲斐を見つめるしかなかった。
パーカッションで奏でられるイントロが如何にも印象的で、単純なようで奥深さを感じる。
こういう世界の繰り広げ方も甲斐は出来てるんだという見方もあったかもしれない、
けど、その表現は見事だったと言わざるを得ない。

甲斐バンドライブと言えば照明が代名詞の一つだけど、この曲はそういう意味では代表曲なんだろうな。
ミラーボールが初めて使われた曲はこの曲ではなかったけど、似合う、そしてミラーボールと共に独特の世界を作り上げられたのは、「100万$ナイト」以外にはなかった。
箱根ライブや花園ラグビー場での野外ライブではオーラスの曲となり、BIGGIGでは久しぶりに演奏されていた。
天井を意識しないと壮大な感じがするこの曲は、その持ち味を生かせる場所がそこにあったということかもしれない。





たわごと~街路4

「街路」

アルバム『マイ・ジェネレーション』の中では、一つのポイント、キーとなったインストゥルメンタル。
前の「港からやってきた女」と次の「100万$ナイト」の双方を活かし、つなごうとしたものではない。
甲斐バンドの舞台が大都会に移っていく様を演じているようで、特に「100万$ナイト」を意識し、舞台へ押し上げようとしているようにも感じられる。

高層ビル街の中のストリートに立ち並んでいる樹々が、実は高層ビル街の街並みを生かしているようなそんな感じが強い。
トランペットの音色が、そうした状況を際立たせているような感じが、実はとにかくお気に入りの感があったりしてる。





たわごと~港からやってきた女24

港からやってきた女

「港からやってきた女」

いい曲だなあと思う。
場末の酒場でのドラマがフューチャーされたような詞の展開は、曲調とアレンジが実に似合っていた。
この当時、アレンジが良かったという想いを持ったのは、この曲とHERO位で、多くはなく、それだけライブバンドだったということを物語っていたのかもしれない。
以前も書いたけど、この曲はロックというのではなくブルースだったと思ってる。
限りなくロックに近づけた、或いはロックテイストを盛り込んだブルース。
甲斐の持っていた音域にピタリとはまったこの曲を歌う時、実に気分良く歌ってるなあ、と感じたもの。

1985年のスタジアムツアーで、この曲が取り上げられ、それは多分久しぶりの演奏だったと思うけど、この1985年の年間に行われたライブは、時にかなり以前の曲が取り上げられ、それがHEROだったりしたこともあった年。
リアルで知らず、いつもこの曲をライブで体験したいと思っていた身にとっては、この年のライブには良い想いしかない。
当時の新しいナンバーと昔の曲の混合、古きも新しきも思い思いに盛り上がれたライブだった。





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