Chaos

アルバム『Chaos』

個人的にはバンド時代の代表作はアルバム『破れたハートを売り物に』だと思ってるけど、ソロではこのアルバム『Chaos』だった。

ソロファーストアルバムがバンド解散から時を待たずに発表されていたのはバンド時代に製作されていたためで、ソロアルバムでありながらバンドの匂いがプンプンしていた。
それはそれでよかったし、思った以上の作品ではあったけれど、問題はセカンドアルバムがどう作られてくるのかが注目すべきところと思っていた。

打ち込み系のアルバムだったことに変わりはなかったけれど、多重音の曲がバンド時代から続いていた中、非常にシンプルさが伺え、アルバム製作としては打ち込み系だったけれど、俗にいう生音を生かせるような曲作りが施されていた。
無駄を省く、、、と甲斐は行っていたし、生音を大事にするという様な事も言っていた。
このアルバムからサードアルバムまでの間に取り組んだ横浜本牧ライブA.G.GIGが、実は本来の姿だったのかもしれず、そこに十分に生かされていた。

ミディアムテンポのバラード、純粋なバラード、アップテンポ、そしてカバー等々、思ったことに彩を添えてアルバムが作られて行った感じがする。
バンドの時と違ったソロの匂いを感じたかったという意味では、こういうアルバムが作られ活動していた時期があったのはその後に残すものが大きかったと思いたかった。

収録曲については何十年も経った今でも聞くことの多い曲が結構ある。
このアルバムと収録曲には、それだけではないその時の時代が意味あるものとして確かにあったんだ。

カオス( 2)

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