虜

「虜」

決してライブ向きの曲ではない。
これまでライブでは聞いたことがないけど、長年気になってた曲でもある。

アルバム『虜/TORIKO』はボブ・クリアマウンテンによってミックスされたことでサウンド的な新境地を開くことになったけど、ボブを意識していたのはこのアルバムのA面収録曲だろう。
タイトル曲でもあるこの曲は、ボブが前提となったり、ミックスし直しが施された曲とは思えない。
曲が出来ていたのは、結構前で熟成されていたのではないかとも思えた。

ジャジーでダークさがタップリのこの曲。
甲斐によれば音楽的にもサウンド的にも様々な要素が織り込まれ、バンドの曲全体のベースになっていたらしい。
専門家じゃないし、甲斐でもないからそれは分らないけど、詞も気になる書き方がされているが、アレンジがハードボイルドだった、そんな感じを持たせてくれた曲だった。