「スローなブギにしてくれ」

ヒットした南佳孝の同名の曲とは別で、これより1年前に甲斐はアルバム『地下室のメロディ』で唄ってた。
同名の曲としては先に南佳孝の曲を知ったけど、後に甲斐バンドを聞くようになってこの曲に辿りついた時、甲斐のこの曲の方がブギという感じが強く感じられたのは覚えてるんだ。
場末の酒場、しかもピアノバーのようなところで奏でられるピアノの旋律とその府に気を思う時、黒人のピアノ弾きが発祥とされたカントリーミュージックであったブギの匂いがしっかり表現されてた、そんな感じだった。

曲の舞台が単なる男女の恋愛のもつれ、ということだけではなく、その場の設定とそれを表現する曲調が抜群だった。

この曲は未だにライブで聴いたことがない。
この曲が出た頃はスタジアムバンドになろうとして奮闘してた時期でもあるので、こういう場の設定が肝である曲はその時の状況と合わなかったということなんだろう。

ロッキュメントでも記憶がないけれど、この曲は甲斐バンドというより甲斐よしひろソロで、しかも演奏される楽器等をとにかく少なくし歌いこなすボーカルで演じた方が味が出るようなそんな曲で、秘められながら結構なお気に入りの曲でもあった。