「オクトーバー・ムーン」

ため息と蜜の味 ささやくラヴ・バード 陽炎と熱いキス 天使のささやき

めまいの中で過ぎる ワインのようにゆれる あの人がくれたまぶしい 輝くシーズン
燃えたつ草原のざわめき 甘い夕暮れ 
二人をてらしたあの日々 Un オクトーバー・ムーン

ため息と蜜の味 軽やかに ラヴ・バード コリタスの草の匂い 天使のはばたき
ほてった肌を重ねた 切ないホリディ
二人を映したあの時 Un オクトーバー・ムーン

嵐はいつも突然 夕暮れをひきさき 妖しい月灯りさえ 奪っていく
つないだダンスの手もきれ 涙の旋律
うたかたのステップだけが 夢のよう 響いてた

ため息と蜜の味 ささやくラヴ・バード 陽炎と熱いキス 天使のはばたき
静かな朝が残り 愛もみえない
あの人がくれたシーズン 
にじんで オクトーバー・ムーン

ため息と蜜の味 ささやくラヴ・バード 陽炎と熱いキス 天使のささやき
LuLuLuLu LuLuLuLu 

(作詞作曲:甲斐よしひろ)

他の人への提供曲のセルフカバー。
提供された女優のムード・雰囲気を重要視して書かれたような幻想的な曲。

甲斐バンドで作るアルバムとはアプローチがまるで違ってた『REPEAT&FADE』
その甲斐編はセルフカバーだったけれど、ここにきて起用されていたアレンジャーが変わり、より大人の世界へ向かったようだった。
甲斐バンド解散ということは、甲斐がソロになるということで、そこを目指していたんではないだろうけど、意識して別の世界を作ろうとしていたような気が、当時も今もしてる。
この曲で表現しようとした世界がソロとなっても続いていたらどうなっていたのかな、と今でも思う。
変化を好むわけではないのだろうけど、時を読み変わっていくスタイルだったから、この雰囲気も一時のものだったけれど、物凄くお気に入りだった。
詞の紡ぎ方、メロディ、アレンジ、どれをとってもそれまでの甲斐、そこからの甲斐には見ない世界を見せて感じさせてもらって、ありがたかった。