絵日記 

「絵日記」

何とも牧歌的な曲。
田舎中の田舎に身を置かないと、こういう詞は書けないんだろうな。

今時の子供は、昆虫を取るモノではなく買うモノと思ってるし、穏やかな時が流れる中でトンボが飛んでる様な風景なんか想像もできないんだろうな。
子供だけでなく、その親たちまでも、、、実に嘆かわしいと思うね。

ロックだなんだと言うけれど、甲斐バンド、甲斐よしひろの根っこはフォークに近いし、そういうジャンルにあるんだと思う。
ハードボイルドのエッセンスがそこかしこに顔を出す以前の特徴として、こういう牧歌的な要素があった。
だから感情豊かな比喩表現が出来たと思うし、いろんなジャンルのエッセンスが取りこめたんだろうと思う。

この曲の妙技は、詞の中で

♪ 足りない何かを・・・♪というところであり、急な転調で次の曲を展開し、それを悟ったような曲が唄われていったところにあったと思ってる。