らいむらいと①

甲斐バンドファーストアルバム『らいむらいと』

のちにこのアルバムはアーリー甲斐バンドと称されていた。

初期中の初期、この頃の甲斐バンドって甲斐バンドであって甲斐バンドではない。
まだ、メンバー寄せ集め状態の甲斐よしひろバンドだったと思う。
ボクのように、かなり後年になってから遡る様にこのアルバムに行き着くと、かなりの違和感を感じるだろう。
特に甲斐よしひろのアマ時代の曲に触れたいとも思わないけど、そうした曲を選んで一つのアルバムにしてみたらこんな感じになったというものと、アマ時代の曲たちを見て敢えて同じような路線の曲を集めてみたというところがあったと感じる。
プロとしてデビューを控えた連中が何を思うかとういうのは二の次。
所属プロダクションが甲斐バンドをどういう目で見てどういう感じで送り出すのかというものが見えるような気がするけど、それは大きな間違いだった。
甲斐をはじめとしたメンバー個々の想いを踏襲しなかった部分が大きいけれど、どう踏み出していいのかわかってないメンバーも聴かれても困るような戸惑いが大いにあったことと思う。
後年、こんなはずじゃなかったという想いを吐露してたけど、何をどう現していったらいいのかわかってない連中だったはずだから致し方ないところがほとんどだった。

このアルバムを聞いて甲斐に何を感じるのか、後年甲斐バンドに何かを感じこのアルバムに遡った時では想いは天と地ほど違う。
こんなはずじゃなかったとは、甲斐バンドだけではなく、聴き手でもそう思った者が多かったはずだというところが正直な想いだった。
ヒヨコが歩き始めたようなアルバムということなんだけどね。



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