吟遊詩人の唄

「吟遊詩人の唄 (One Man Band)」

この曲はカバー曲であることは言わずもがな。
でも、詞の一つ一つがフォークロックのミュージシャンの根幹、いわゆる根っこだね。
誰から見てもおんぼろのギターには、その持ち手の気が籠っていて、そのギターで奏でる音をベースに何処へでも行く。
そんな感じかな。
ただ曲調が軽く、まだ曲をカバーし、カバーするに値する意味を十分に理解してはいなかった感も強い。
だからファーストアルバムに収録されているんだけど。

この曲のシングル化は、この曲が発表されて数年後のライブからだけど、『らいむらいと』は甲斐バンドであって甲斐バンドでないような素振りを見せながら、曲として取り上げられることもあったんだと思うと、貴重な曲かもしれない。
この曲で歌われる心情は、いつになっても変わることなく、それが根幹としてあったからこそKIFIVEのライブでも取り上げられることがあった。

ここがスタート中のスタート。
そんな気もする。