週末

「週末」
曲は詞と共に、記憶に残るシーンがあればズーッと脳裏には残っていくと思うし、気になる曲になっていくと思う。

この曲は、このアルバムにしては結構好きな曲で甘くて、かつ幼さが残る曲というのではなく、後の甲斐バンドの特徴が垣間見えた曲だと思ってた。
甲斐バンド結成後、何年も経ってとあるアイドル歌手に向けて作られた「Weekendララバイ」につながっていったかどうかは分からないけど、甲斐はサラリーマンだった時もあったことから週末の喧騒が好きだったかもしれないとどこかで思ってた。

この曲が何時頃までライブで取り上げられていたかは分からないけど、曲の終盤で大森さんとハモるシーンを見かけたことがあった。
このシーンが何故か甲斐ではなく、大森さんを記憶に残すシーンとなって未だに忘れられずにいる。
詞にはメッセージ的なものは全くないものの、決してラクではないのに落ち着き加減から盛り上がっていくようなものを曲調として感じてしまう。

今の時代ではそんなに週末の雰囲気などは顕著でないものの、昭和という時代には欠かせない要素をうまい具合に曲にしたためたような気がしてる。