嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

たわごと~Lady3

LADY

「Lady」

ライブ最高潮を目指し、盛り上がっていった甲斐バンド初のミラーボール使用曲が、「Lady」だった。
残念ながら自分がライブに行くようになった頃は、ライブ演奏曲のラインナップから外れ、解散前に聞くことは出来なかった。

この曲はアルバム『誘惑』で変わってきたそれまでの曲での活動を比喩するかのように、やっと表舞台に出られるみたいようなバンドの成長感を感じることがある。
男女の恋愛における一つの区切りから、意を込めて飛び立とうとする姿にそれまでのバンドの姿が被さって見られるということだけど、曲調が悲哀に近い感じもするから、シングル化されても一般には受け入れらかっただろうと思ってた。
それはチャートを知れば明らかだった。

曲の中にバンドの姿が透けて見えそうな感じがするのは、「翼あるもの」に通じるところがあるけれど、ライブで盛大に演ろうというよりは、A.T.GIGなんかでシンプルかつストロングに演った方が良いと思う。
「HERO」ヒット前には結構ライブで取り上げられたこの曲も、その後目立った取り上げられ方がされていないのは何故なんだろうな。






たわごと~シネマ・クラブ23

「シネマ・クラブ」

曲の様々な源となる要素の中には、映画があっても全くおかしくない。
それが一つの映画を通してのテーマなのか、一つのワンシーンなのかでまるで違ってくると思うけれど。
ライブは生き物というけれど、ステージ上の演奏者の状態や心持がその時々で違うように、客席も客自体も異なれば、ステージ上の演奏者と似たような状態であることも、ライブの度々でいろんな局面が出ることの大きな要因であり、そういう意味では生き物という言い方もできる。

こだわりの強い甲斐を思えば、それは良くライブに反映されてる。
少なくとも、甲斐バンドが解散しても2000年位まではそういう起伏の激しいステージだった。

そうしたライブが、後に映画のワンシーンのように切り取られ、演奏者もその後に行かせるだろうし、ライブに行ってる者もまた行きたくなる大きな要素になる。

ライブ模様は映画のようであってほしいと思うこともあるし、この曲が出た頃は甲斐バンドライブが最高の盛り上がりを迎える過渡期だったことを思うと、タイムリーで甲斐のこの時の心情を物語っていたのかもしれない。

ライブに対する想いの一つ。
それが反映していたと思いたい。





たわごと~二色の灯4

二色の灯

「二色の灯」

この曲の詞を読むと、本当によく描けてるなあと思う。
作詞というのではなく、まさしく詩人、、、そんな感じかなあ。

青と赤に自分の二つの心を乗せて、流れ出る汽車の流れにタブらせる。

この時期なのかな、ロック詩人でありたいとか何とか言ってたのは。
メロディはともかく、曲を作ってもアレンジには感心しないことが少なからずあったように感じてた。
それは、今でいう伸びしろがまだまだあったということの他に。味わい深さもあって、そこに怯むことなく聞き入ってみると実に味わい深いものがある。

聞き入るというのではなく、詞を感じ入ってその世界に自然に入り込んでみると、、、という方が正しい言い方かもしれない。

ロックというのは心意気であって、詞が紡いでいる世界はそれとは無縁ではないけれど、この曲はじっくり入り込んでみたい気分になる。

入り込んでしまうとなかなか抜け出すのが難しくなってしまうけれど。
まさしくそれは官能の世界だったのかもしれない。






たわごと~バランタインの日々4

バランタインの日々

「バランタインの日々」

♪ 離れたままで暮らしていたから
  心変わりにも気付かなかった  ♪

この曲を想うと、このフレーズが心にも身にも染みてくる。

香りの酒であるスコッチには味わいがある。
あの味わいに似合ったムードを漂わせながら、楽しみたいもの。
それがバランタインかな。
この酒を知って、時に楽しむようになったのは20代後半になってからだな。
この酒を20代間もない頃に知ってたのは、ある意味相当スゴイことfだと思う。

グラスの中で漂うバランタインを見ながら、その向こう側に見たものは。。。という感じがする曲だった。

この曲は松藤の曲ということもあって、“きんぽうげ”の世界にも通じるものがある。
きっと、松藤はこういう曲たちに描かれた世界が好みで、そこに甲斐のエッセンスを注ぎ込んでできた曲なんだろう。
甲斐については語られたりすることは多いけれど、松藤に関してはかなり少ない。
器用だし、メロディアスだし、、、器用貧乏なのかもしれない。
甲斐バンドという複数のメンバーでは欠かすことのできない大事なピースだったんだろうけど、ソロでは寂しいものになっていた。
自分を引き出す引き出しは多かったようだけど、引き出し方が分かっていなかったように思う。
その数少ない例外がこの曲だったと思う。





たわごと~嵐の季節3

嵐の季節

「嵐の季節」

数年前、何故かこの期に及んで甲斐バンド結成40年記念か何かで「嵐の季節」という書籍が出たけど、これは物書きが書いたとは思えないほどの駄作だった。
40年記念で出すような出版物でもないし、こういうことをやること自体、無駄なことだった。

「嵐の季節」という曲については、甲斐バンドが成長と展開を続け、ライブパフォーマンスも去ることながら、ライブバンドとしての信条の真骨頂を現わしているような曲だった。
この曲が収録されたアルバム『誘惑』の発売の時から、空前の盛り上がりを見せていったライブのことを思うと、この曲を発表するタイミングがよかったと思う。
何度かライブで体感したけど、甲斐バンドがライブバンドであり、そこからまた成長していった心意気と雰囲気が充満し、紅葉間みたいなものを感じたけど、曲をライブの高揚感を続けさせるためにロングアレンジして、曲自体分前後のものになっていたこともあり、この曲を聴き終えた後は疲れた感じが残ったものだ。

甲斐はこういうライブにまつわる曲が好みだね。
心意気とか心情とか雰囲気とか。
TVという場面とは距離を置いたのだから、それは自分たちの音楽に触れる者を多くしていくためにはライブを充実させないとお話にならないのは、当時の時代を物語ってると思うね。





たわごと~翼あるもの5

翼あるもの(オリジナル)

「翼あるもの」

甲斐バンドというか甲斐よしひろがプロとなって作った作品では最高傑作の曲の一つで、極端に言えば希代の名曲。
甲斐バンドは、これという曲、バンドの代名詞みたいな曲はシングルのA面に収録されず、何故かB面収録の曲が多かった。
「ポップコーンをほおばって」もそうだったし、「きんぽうげ」もそうだった。
「翼あるもの」も、シングル「安奈」のB面だった。

ライブで定番化された曲だけど、数あるライブツアーも当然のことながら漫然とやってたわけではなく、その時々のテーマがあったはずで、狙いも異なっていたはず。
それでも、「氷のくちびる」、「ポップコーンをほおばって」、そして「翼あるもの」という流れは定番中の定番と分かっていても、とにかく気分が高揚するものだった。
多分、甲斐の作った曲でNo1はどれかと言われても決められないけど、「ポッポコーンをほおばって」と「翼あるっもの」の2曲が双璧なんだろう。

♪ 今に生きる俺たちに 星は道を指してくれる ♪

様々なアーティストが自分で詞を書き、メロディをつけて曲にしていくとき、これ以上ないものがあると思うけれど、甲斐にとってはそれがこのフレーズだったんではないかと思う。
聞き手の取っ手はこれ以上ないメッセージだったし、甲斐が好むと好まないとにかかわらず、ドラマの中に込められた見事なメッセージソングだった。

曲の詞も好きだし、リズムを刻むドラムも好きだったけど、アルバム「誘惑」の頃はアレンジが進化したとは言え、まだ追いついていないイメージもあった。
だからかな、ライブ映えがしたのかな。
「BIG GIG」でのアレンジは大好きだったし、解散ライブでの演奏もお気に入りだった。
甲斐バンドが解散し、甲斐がソロとなった時の斬新なアレンジも意表を突かれたようで面白かった。
階段をきちんと上がり、甲斐バンドから甲斐よしひろとなっても失われていなかった緊張感の中で、この曲は最高に生きたと思う。

もうこんな曲は出ないと思ったのは、甲斐のソロ第1期が終わった頃だったかな。
でも、この曲に往年の姿で出会えたことは、本当によかったと思うよ。





たわごと~からくり3

「からくり」

甲斐バンド最高のヒット曲となった「HERO」のシングル盤のB面に納められていたこの曲。
そのイメージが強かったせいか、ヒット曲の舞台裏を歌った曲のように感じたものだ。

でも「HERO」が1978年12月発売に対し、この「からくり」が収録されたアルバム『誘惑』の発売は1978年10月発売という年月で思うと、「HERO」が後発なんだよね。
作られた時期は分からないし、「HERO」の大ヒットなど予想できなかっただろうから、「からくり」がヒット曲の舞台裏を歌ったというのはありえないことかもしれない。

カバーアルバム『翼あるもの』の制作で、バンドの活動にカツを入れたということだから、その後に作られた『誘惑』ではそれまでの甲斐バンドとは一線を画したような状況に自らを置いて、前ヘ進もうとしたときの取り巻きの状況を歌っていたかもしれない。

♪ 見えないものが ある日急に 見えてくるときがある ♪ 

なんていう始まりのフレーズは、実はそうしたことの表れかもしれず、それがヒット曲の舞台裏と被さって見えたのかもしれないな。






たわごと~悲しき愛奴(サーファー)3

悲しき愛奴(サーファー)

「悲しき愛奴(サーファー)」

曲のタイトルがタイトルだけに、この曲に触れると浜田省吾を思い出す。
浜田省吾はそのデビュー前は、愛奴というバンドのドラムスだったからね。
甲斐は「あばずれセブンティーン」をカバーしたりしていたし、当時は浜田が甲斐バンドの前座を勤めていたこともあったし。
注目かもしくは気にしてたんだろうと思うよ。
その浜田の出身バンドまで目をつけていたのがミソなんだろうな。

非常にユニークなバンドだったと思うし、この曲もユニーク。
アルバム『誘惑』が合宿までして精魂込めて作られたアルバムだったし、そういう意味では全曲どうこうというのではなく、こういう楽しめそうな曲もやるんだよと言ってるように思えたな。
演奏してる甲斐バンドのメンバーが楽しそうだった。
そんな具合に思えたのは、この曲だけだったかもしれないな。





たわごと~ちんぴら3

ちんぴら

「ちんぴら」

この曲には最初から違和感を感じてた。
メロディやアレンジというものではなく、曲のタイトルからすると詞がきれい過ぎる、、、
甲斐バンドや甲斐よしひろ、そしてバンドのメンバーを思う時、そうした違和感を感じずにはいられなかった。

この曲は後にアイドルらしい女性に提供されてたけど、この曲を知った当時はそれも知る由もなく、知った頃はアイドルへの提供ありきの曲だから、詞もそれなりにという感じがしたけれど、大きな勘違いだった。
提供自体は数年後になってからだったけど、もっと不思議だったのはこの曲がとある映画の挿入歌となって、甲斐バンド解散後にシングル化されてたこと。

嫌いじゃないけど、好きにはなれない。
違和感がつきまとっていて。
2001年頃、甲斐バンドが本格的な復活とされた時、ライブで取り上げられていたけど、演奏的にポイントがある曲だということはその時知ったんだ。





たわごと~カーテン4

カーテン

「カーテン」

アルバム『この夜にさよなら』まで書かれた曲は、プロデビュー前に罹れていた作品がベースとなり、それまでの経験と想いからくるモチーフがほとんどだった。
だから、郷愁を誘ったり、そこから出てくる風景と心象風景が主だったものとして、聴き手の耳を誘っていた。
最初から都市型人間安なんていないし、そこに惹かれるものは多分にあったと思う。
しかし、これだけでは詰まってしまうことは目に見えていた。
だから、時が経つにつれて、バンド自体に意識するとしないとにかかわらず、ダレたようなところが出てきてもおかしくはなかった。
バンドのリーダーであり、ほとんどの曲の作り手であった甲斐自身が、自ら持ってたモチーフの切り口を変えていく刺激を得なければならず、そういう意味ではカバーアルバムを曲を知らないミュージシャンと共同作業して作っていったことは、いずれやらなければいけないことだったと思う。

で、出てきた新作アルバムの1曲目がこの曲だった。
風景とか心象風景とか言うものとは異なり、キーとなるベースは変わらないものの、情景たっぷりの曲が出てきた。
それまでも、こういう情景を感じる曲はあったものの、より濃度という濃さの趣が如実なものとなったのはこれが初めてだったのかもしれない。
切り口を変えて別の姿を見せてきた、、、そんな感じがした。
想像力を働かせれば、艶っぽいとかなんとか言われそうな曲だけれど、情景感がタップリなこの曲は後に色濃いものとなって効果が出ていた。
同じようなエッセンスをいつも同じ切り口で出し続けると、そうそうに飽きられることもあるだろうから、それまでとは異なる姿を見せる必要もあったという意味では、注目すべき曲だったと思う。





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