嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

レコードジャケット~バス通り3

バス通り

「バス通り」

この曲でロックを志していたなんて、多分誰もわからないだろう。
甲斐本人がそれを言っていたのだけど、真意はひょっとして本人にもわからないかもしれない。

デビュー曲なんて、こんなものかもしれない。
右も左も分からない者が、曲を書いたはいいけれどどう表現していくのかは取り巻きの勝手な思いだけが動かしていく。
仕方のないことかもしれない。
アマチュアコンテストで「ポップコーンをほおばって」を歌う甲斐みて、何を思ったのか、そしてどう披露していこうとしたのか。

そこには甲斐の想いはなかったのかもしれない。
けれど、この曲を通してデビューするのは甲斐バンドだったから、まったくなかったというのもどうかな。

まだ、よちよち歩きを始めたばかりの甲斐バンドの姿が、ジャケットには見えていた。



レコートジャケット~アルバム『らいむらいと』2

らいむらいと


甲斐バンドは、市民権を得てなかったロックを志していたのだと甲斐よしひろは語っていた。
しかし、それはどう表現していっていいのか、音的にも詞的にもアレンジ的にも何もわからず、周囲にしたってロックといえば海の向こうのやばい音楽といった程度の認識しかなかったと思う。

後に階段を少しずつ上り、ロックしていったと思うけれど、後の世界しか知らないと甲斐バンドのスタート模様には随分と解離性を感じるものだと思うね。
何もわからない連中が何もわからないプレーンに操られるように一枚のアルバムができた時のレコートジャケット。

思い違いが思い違いを生んでしまい、意味不明のジャケットになってしまった。

これから12年後、甲斐バンドが解散し、さらにその後ファーストアルバムの手入れが行われたとき、ジャケットの差し替えが行われたけど、あくまでそれはデビューから何年もの時間が経過し、その中での甲斐バンドの活動状況とイメージを踏まえてのものだった。

今でも、この時のジャケット、これはないよなあと思ってしまうよ。
らいむらいと①




たわごと~グッド・フラストレーション4

「グッド・フラストレーション」

この曲、というか『KAIFIVE』という名を新聞広告で見た時、これは甲斐が何かしたなと思ったけど、この曲が収録されていたアルバム『幻惑されて』を聞いた時、何が起こったんだというのが率直な感想で、バンドでもソロでもなく、まったく違うスタイルで現れたのには驚かされた。

この頃はもう自分は若いサラリーマンで仕事に忙しい最中であり、音楽を楽しもうという時間すら取れなかった時代。
それでもある休みの朝、新聞に目を通していたら『KAIFIVE』という名が、目に飛び込んできたのを覚えてる。

時間を何とか作ってライブに出かけてみたけど、今になってみるとあれは『KAIFIVE』デビューツアーだったのかもしれない。
オープニングでこの曲が披露された時点で、そこはもう自分が知ってた甲斐が作っていた世界とは明らかに違っていた。
きっと余裕がなかったんだろうと思う。
離れていた時期の始まりの頃だったこともあって、余計に遠ざかってしまった。
今になってみれば結構惜しいことをしたなと思うんだけど、今のように自分が作り上げていた一つの世界だったのに、何故か『KAIFIVE』の作品を演じないことを思うと貴重な時代だった。

この曲一つとってみても、ハードロック。
パンクではないけど、それに近い次元まで行っていた。



たわごと~アルバム『エゴイスト』3

エゴイスト

アルバム『エゴイスト』

様々な要素が含まれていたアルバムだった。
個人的に前作『Chaos』がお気に入りだったこともあって、一口にロックといってもそれまでのものとは次元の異なる世界で演じていくものだと思っていた。
ところが、、、

それまでのロック調、アコースティックが似合いそうなもの、他への提供曲のカバーもあれば、セルフカバーもあった。
様々な要素とやり口で、自分にはまだそれまで見せてない世界もあるということを見せつけているようにも感じた。
それはある種、バンド回顧主義への抵抗のようにも見え、またこのアルバムにまつわるライブ模様を思っても今までのことは置いといても自分がやりたいことを作り上げているようにも思えた。

きっと、ここまでの甲斐を見てきた人には大きな抵抗があったと思う。
御多分に漏れず、自分もそうだった。

次へのステップなど予想もできないこのアルバムは、もっと基本的に泥臭くやり長けてもそうではないところまで来てしまったということだったのかもしれない。



たわごと~TWO MOON JUNKTION3

「TWO MOON JUNKTION」

この曲のフルバージョンは、今だ聴いたことがない。
シングルで当時のレコードのB面にライブバージョンが収録されているらしいけど、今となっては聞こうとする興味はない。

2つの月が交わるとき、、、不吉な感じ満載のこの曲のタイトルは、どこかの映画から持ってきてたような気がする。
多分、この時は明らかに甲斐は次へのステップを考え、それまでと全く次元のことをお考えていたんだろう。
バンドを気にせず、まったく別の世界のこと。
それは、多分誰も気づかなかったんだろう。

だから、このタイルルなんだろうし、それは全く読めないことだったので不気味さが増していた。





たわごと~エゴイスト3

「エゴイスト」

この曲というかこの曲がタイトルとなるアルバムの頃は、個人的なことから甲斐から離れ始めていた。
特に甲斐を聞かなくなったとかということではなく、あくまで個人的な理由で。

だから、よく曲を聴いてる時間的な余裕もない時代だったかもしれず、ライブに至っては遠ざかっていたような気がする。
甲斐はこの曲の後、驚くような変貌を遂げていくのだけれど、この曲の意味を深く知ろうとすればそれは感じられたのかもしれない。
意味深な曲。
この曲が出て、時が経った後に感じることが多くなった。
利己主義ということだけど、そういうことではなくやりたいことをやる、それが正しいかどうかは別として。
そういうことだったのかもしれない。





たわごと~女たち3

「女たち」

♪ 俺は 広いこの窓から、世界が通り過ぎるのを見てきた ♪
というフレーズがこの曲にはある。

以前も今も、このフレーズが甲斐の眼が何処を向いていたのかを物語っている気がしてた。

「レッドスター」もそうだったけど、この時の甲斐は実に世界をよく見てたと思う。
自らを取り巻く状況もよく見、自分の想いとの乖離を感じていたとはず。

それがこの曲が出た時の動きであり、その後の動きにも影響を与えていた。

曲としては地味かもしれない。
だけど、その詞は味わいがあるものだった。





たわごと~シンパシー3

「シンパシー」

ソロアルバムも3枚目微なった時、それでもバンドを望む声は多かったかもしれない。
いったん解散したものがおいそれとまたやるとは思えず、この時点での甲斐は今と違ってそういう方向への匂いは全くしなかった。
アルバム『Chaos』が出た頃は、新境地を見出し実践してるようで、様々な取り組みを見せて、これがソロかと思わせた。
きっと、バンドを望む声というのは、スタッフに多かったんだろう。
メンバーの肉体的な問題を無視してたようで、本当にそんな声があったとしたら、許せない気持ちも湧いてしまう。

まさしく利己主義的なアルバム『エゴイスト』は、そういう状況に置かれた甲斐の声だったかもしれない。
そんな中でも、自分をわかってくれる声を望んでいたかもしれない。
そうしたことの象徴の様な曲が、この曲だった。






たわごと~炎5

「炎」

この曲も、横浜本牧で行われたライブ「Night Tripper A・G・LIVE・AT・THE APOLLO」では最高の印象を与えてくれた。

バンド最後のアルバムとなった『Repeat&Fade』で培われた流れは、この曲まで続いていたような気がする。
そして甲斐のソロ第1期はここで終わった。
いや、バンド時代に培われた甲斐の印象は、ここで止まった気もしてる。
でも、この曲はそうしたことを問題にしない位、作り手の甲斐が気づかないほどいい印象を残してくれた。

何処だったか、この曲は実話から作られたと言うことを聴いた。
それが本当何かは分らないけど、ステージやアルバム製作において聴き手や自分の想いの為に音作り、曲作りをしてたところ、方向性が変わった気もしてた。
曲作りの要素なんて、想い次第でどこにあったっていい。
それは決して落ち着くということではないけれど、刺激はあらゆる面から得られるもの。
そこにはロックもフォークもなく、想いを曲に込めるという根幹は外してはいなかった。

この曲については、「Night Tripper A・G・LIVE・AT・THE APOLLO」での演奏しか、ライブ演奏は知らない。
この時のギターワークが良かったと記憶している。
またライブで、、、という想いもどこかにあった。
でも、叶わぬ夢みたいなことに現を抜かしている気にはならなくなった。





たわごと~嘘-たわごと5

Night Tripper A・G・LIVE・AT・THE APOLLO

「嘘-たわごと」

アルバム『エゴイスト』発売前に横浜本牧で行われたライブ「Night Tripper A・G・LIVE・AT・THE APOLLO」。
実にいいタイミングで内容の濃い良いライブだった。
甲斐のバンド時代から今日に至るまで、最高のライブだった。
選曲もよく、シンプルでいいアレンジで、その模様は何度見ても飽きが来なかった。
最近になるまでビデオはあってもDVDがなかったのは、このライブの模様をライブで切り取ることに意味があったからだと思うけれど、それでもDVDでの発表は心待ちにしていたんだ。

タイトルさえもなかった「炎」もいい。
それと同じくらい、見入って聞き入ってしまったのが「嘘-たわごと」だった。

この曲は田中一郎のソロデビューへの提供曲だった。
多分この頃からだろう、提供曲を自分のアレンジでやってみようとした試みは。

映像でのカットも言うことなく、曲としての魅力も十分だった。
この曲に世界に入り込んだような甲斐のボーカルが染み入ってきていた。
多分、この曲は聴覚と視覚、両方に訴えかけていたことで魅力が上がったに違いない。

この本牧ライブでの演奏以外、ライブでは体感したことがないけれど、それでもいい。
この時の本牧ライブの演奏だけで、これ以上望むものはないからだ。





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