嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

たわごと~ロマン・ホリデー4

「ロマン・ホリデー」

アルバム『Repeat&Fade』の大森編の最後を飾ったこの曲。
何と言うか、休日の緩い昼下がりに聴きたくなるような曲の流れだったけど、ある程度様々なところへ想いが移ろいだ心が、この曲で落ち着かされた感じがする。

バンドの他のメンバーでは書けない曲だったと思うし、旋律だったと思う。
大森さんの人となりなんて言いたくはないけど、曲やバンドの活動を通して入り込んできた大森さんへの想いが、そのまんま曲になってくれた感じがする。

『Repeat&Fade』の大森編の最後がこの曲で良かった。
様々な想いの落としどころがこの曲にはあったんだという想いが強い。





たわごと~JOUJOUKA5

「JOUJOUKA」

「25時の追跡」も大森さんの曲だと思うけど、大森さんのギターの音色に聞き耳を立てていると、やっぱりこの曲になってしまう。

牧歌的というか郷愁を誘う様なこの旋律は、いかにも大森さんが好みそうなものだなと感じてる。
バンドの成長はそのまま大森さんのギターにも生きていた。
甲斐の意向に沿ったようなしっかりしたロックナンバーの根幹を占めつつ、しかし大森さんの人となりを勝手に思う時、こういう旋律になるんだろう。

人間っていつのまにか、自分が出てきたところに帰っていく帰巣本能がある。
大森さんのギターには、そういうものさえ感じてしまう。

だからと言って郷愁とか哀愁だけではなく、しっかり高揚感もあるし、メリハリが効いてる。
こういうところがバンドの肝であり、屋台骨を支え続けていたんだろうな。





たわごと~エコーズ・オブ・ラヴ4

「エコーズ・オブ・ラヴ」

大森さんのギターは今でこそ哀愁のギターなんて言われてるけど、最初からそうだったわけじゃない。
デビュー当時の音源を辿っていくと、決してうまいとは言えない。
けど、バンドがデビューしスタートを切ってから、バンドとしての狙いとメンバー個々の狙いは一致してた者じゃないと思う。
バンドの進化に寄り添う様な歩みは、各メンバー個々がそうだったように、大森さんも様々な想いがあったはず。

弱弱しい時もあれば、強気になった時もあったと思うし、様々な想いと並行してギターワークも進化していったはず。
アルバム『Repeat&Fade』の制作過程に入った時、一つのゴールだったのかもしれない。
デビューからここに至るまでの変遷、聴き手であるこっちは分かるはずもないその感情の強弱みたいなものが「エコーズ・オブ・ラヴ」を聴くと、感じてしまうことがある。
特にアルバム『破れたハートを売り物に』を製作しようとしてた時、それは甲斐について語られることがほとんどだけど、この時の大森さんの気が現れてる様な気になる。

気のせいなんだろうが、アルバム『Repeat&Fade』までのバンドスタイルは、各メンバーに影を落とし、その経緯を現わしている旋律みたいなものがこの曲にはあったような気がしてる。





たわごと~25時の追跡5

25時の追跡

「25時の追跡」

バンドの活動のなっかで、詞や曲を大森さんが書いたケースって、本当に希少だった。
バンドの中でも大森さんの存在感は大きく、大森さんの奏でるギターの音色がバンドの特徴のほとんどを引き出していた。
大森さんがいなければ、甲斐バンドではなく、そこにあるのは甲斐よしひろバンドとなり、まるで色の異なるバンドだったことについての想いは、今も昔も変わらない。

そんな大森さんが、バンド結成12年目で本格的に曲を書いた。
アルバム『Repeat&Fade』の大森プロジェクトの4曲は、大森さんの人となりの特徴がよく出ていた気がしてた。

そんな中でも、「25時の追跡」はバンドに寄り添った曲だったと思う。
甲斐バンド結成30周年ライブだったかな、この曲が印象的に演出されたのは。
でも、その時の甲斐バンドは甲斐バンドではなく、また「25時の追跡」も甲斐バンドの曲ではなく、大森さんの曲だった。
1986年に甲斐バンド解散劇が演じられたとき、当初はPartyと名付けられたツアーでこの曲が取りあげられるんじゃないだろうかと思っていた。
この曲の演奏はそこではなく、黒澤フィルムスタジオでのライブで演奏されたらしい。
自分はそのライブに行けなかったので、リアルでは分からなかったけど、この曲の立ち位置は唯一そこだけが想いきり似合っていた。
それ位貴重な曲だった。





たわごと~アルバム『LOVEminusZERO』4

LOVEminusZERO

アルバム『LOVEminusZERO』

バンド初のアルバム名がついたツアーをやったのは、このアルバムだった。
確かに1曲1曲の出来は素晴らしく、日本ではこれ以上の和製アルバムにはお目に係れないかもしれない。
ニューヨーク3部作の最後を飾ったわけだけど、この頃になると曲の仕込みは日本で行い、mix等最後の仕上げをニューヨークで行っていた。
バンド解散前では、最後の通常形態アルバムとなったわけだけど、このアルバムをじっくり通して聞いていたリアルタイムではここまで来てしまったら次の舞台は何処へ、、、もうバンドを止めるしかないのかなと思っていたら、解散劇が待っていた。

当時は知る由もなかったけど、今にして思えばこのアルバムは音的要求が大きすぎてバンドの体をなしていなかった。
甲斐バンドではなく甲斐よしひろバンドのアルバムを甲斐バンド名義で出していたということ。
できれば知りたくなかった。
アルバム『GOLD/黄金』は、「TORIKO-虜」からこのアルバムまでの過渡期だったと言われるけれど、アルバムという一つのテリトリーで作品を作るとなると、『GOLD/黄金』に軍配が上がる。
解散を目の前にして甲斐はバンドの代名詞のようなアルバムを、、、と言っていたけど、そこで出てきたのは『Repeat&Fade』というアルバムという名を語ったバンドメンバー個々の12インチシングル2枚組だった。
通常形態でそういう位置にあったのは、『LOVEminusZERO』ではなく、『破れたハートを売り物に』だった。
それでいいと思う。

確かに音的には素晴らしいアルバムだった。
属に言うクオリティが高かったことは感じられる。
曲単位で取りあげれば、お気に入りの曲も多い。
でも、ここまで来てしまうと甲斐バンドとはライブバンドであったことがどこかへ行ってしまった感があった。
それでも当時のライブの熱狂は、曲やアルバムのセールスとは別に異常な盛り上がりを見せていた。
だから、もっとバンドであることに拘りを持って欲しかった。





たわごと~夜のスワニー4

「夜のスワニー」

アルバムの中では、「悪夢」と並んでバンドが収録した曲。
今になって、バンドが一緒になって、、、などと聞かされると、興ざめすることがあるけれど、そこを割り引いてもこの曲の出来は気に入ってる。

NYナイズされたような詞ではあるけれど、詞の一つ一つや構成が良く、真新しいところもあってアルバム発売当時は好んで聞いてたね。

この曲だけではないけれど、アルバム一つ一つを意識した時、アルバムの最後に収録される曲はいつも印象的でいい曲しかない。
このアルバムはこういう結末かあ、という感じになるけれど、この曲も「野獣」から順を追ってしっかり聞いてくると味わいが深くなる。
そんな曲だった。





たわごと~悪夢3

「悪夢」

この曲はアルバム収録の方が甲斐ボーカルで、シングルの方が一郎ボーカルだった。

バンドを通して聞いてきたので甲斐のボーカル表現の中にこういう世界があってもいいだろう、という納得感はあったけど、ARBのことをほとんど知らずに聞いた一郎ボーカルの影響は大きかった。

一郎のイメージは、この後発表された『Repeat&Fade』で分かりかけてくるけど、この曲でのイメージはそれとは異なっていた。
ボーカル的には甘く、しかし歌いこなしにアラさを感じる。
曲の作りに一郎が加わっている割には、本来一郎のイメージを作り上げる要素が違っていた気がする。
もっととんがっていてもよかったと思う。
バンドの新たに加入して、バンドの一員に染まることを知らず知らずのうちに意識していたんじゃないだろうか。

この曲で田中一郎のイメージを持ってしまったことは、大きかった。
ここ数年で甲斐がバンドをやるとしたとき、キーとなるのは一郎と思っていたけど、それもこの曲で持ってしまったイメージが強かった。
違ってたんだな。

曲としては好きなんだけど、この曲の持ってた意味はそういうこととは別に深かったかもしれないな。





たわごと~Try3

「Try」

運転免許を持たない甲斐が、車に関する曲を書く。
妙に愉快やら面白いやらだったけど、予想してなかった曲だった。

軽快なテンポにうまく車を題材に言葉を乗っけてるけど、どこか浅はかで軽い気がする。
憧れだけの車の世界に理解が通ってないから、そんな感じもするんだろう。
けれど、この曲が出た当時はもうバンドの解散は決まっていた。

決まっていたバンドの結論に関しての想いを、車のイメージに扮して現した曲と解釈ができないだろうか。

どんな人も一度決めたことに後悔しないはずがない。
結果が良しとでればそんなこともないけど、この当時バンドの解散後の動向なんて誰にも分らなかったのだから。
バンドの解散は、表向きには大森さんの耳の不調とされていたけど、多分それだけじゃなかったんだろう。






たわごと~デッド・ライン5

「デッド・ライン」

この曲だけはシングル化されていなかった。
アルバム『LOVEminusZERO』はシングル化された曲が多過ぎたキライはあった。
この曲のようにシングル化されずとも、異彩を放って強烈なイメージを持ついい曲もある。

打ち込み系タイプの方向へ甲斐が舵を切ったことについては賛否両論であるという。
でも、バンドの進化方向を思い、曲やアルバム制作の特徴を思うと、打ち込み系とハードボイルドの方向へ行くのは分かりそうなことだし、そういうことを含めて聞いていないと鼻っ柱を折られそうな気がする。
個人的には当然の舵取りだったと思うし、ある程度は予想が出来ていた。

この曲については打ち込み系という気はしなかった。
シングルで強烈なイメージが、いつでもつきまとい、スリルとサスペンスの象徴の様な曲でそれを極限までシンプルにしていたような感じがあった。
ドラムのイメージが強く、こういう強烈なドラム感は松藤では出ないということはリアルで感じていた。
それでもこの曲は好きなんだよな。

ライブでの演奏はもう一つの感は、やっぱりあった。
でも、ライブが後半の盛り上がり部分に差し掛かる時、この曲がチョイスされた時は結構嬉しかったのを覚えてる。





たわごと~LOVEminusZERO5

LOVEminusZERO(シングル)

「LOVEminusZERO」

街の喧騒感が漂う雰囲気で始まるこの曲は、結構お気に入りだった。
バンドもNY3部作に入る頃は、バラードという曲はなくなった。
アップテンポというよりミディアムテンポの落ち着き加減で、時の間を感じるよりも時の流れに任せるという感じはバラードでは出ない。
「ナイト・ウェイブ」にも通じるこの曲の流れは、そうした感じで、聞いてると口ずさみそうになる。
そこが良かった。

この曲は当初、バンド用ではなく、甲斐のソロアルバムに収録される予定だったと聞く。
ソロ仕様のこの曲も聴いてみたいけど、バンド仕様にアレンジしたアルバム収録曲は、枠にはまった感はあったけれど、とにかく雰囲気が好きだった。
ただ、ソロ仕様ということが先にあったためか、アルバム収録の出来が良すぎてライブ演奏は落ち着きがなかった。

甲斐はソロになってしまって縛りがなくなると、どこかへ風船のように飛んで行ってしまう存在だから、こうした曲がバンドのテリトリーに入っていてよかったと思う。
後に「LOVEminusZERO2000」がバンド名義で出たみたいだけど、これはバンドの名を借りたソロの曲。
でも、そこにこの曲の妙技があったのかもしれない。





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