嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

たわごと~橋の明かり4

「橋の明かり」

この曲でバンド時代の「100万㌦ナイト」を、ソロでやろうとしたのだろうか、、、

喪失感しかないこの曲は、喪失感というより喪失したばかりの情感を歌ってた気がする。
それはバンドでもなく、ソロ第1期でも見られなかった世界で、甲斐らしいといえばそうなんだけど、上官だけというのも珍しかった。

ソロ第2期をスタートさせるに際し、KAIFIVEの実質的解散があって、それは必要に迫られてというものだった。
バンドであれ、ユニットであれ、一度は思いを同じくして活動を共にしたのだから、こういう実質的解散に割り切れない思いもあったかもしれない。

今にして思えば当然の帰結だったし、それは甲斐のわがままというべきものだったけど、それでも喪失感に苛まれ、これで区切りをつけようとしたことは想像に難くない。



たわごと~愛と呼ばれるもの5

愛と呼ばれるもの

「愛と呼ばれるもの」

この曲のアレンジと方向性は、甲斐よしひろ以外の人が作ったものだった。
ソロ第1期後期からKAIFIVEに至るまでの間で、甲斐の世界はあらぬ方向へ向かってしまった。
これも甲斐の歩んだ流れだから聞き続けてはいたけど、その流れの中にいてもどこか違和感はあったものだ。
もっと言えば、甲斐バンド解散以降は、甲斐の姿が見えにくくなっていた。
ソロ第1期はかろうじて、、、という時期でもあった。

だからソロ第2期の始まりの世界を甲斐以外の人が、従来紡いでいたイメージそのままに作っていってくれたことはうれしかった記憶がある。

この曲が収録されていたアルバム『太陽は死んじゃいない』の頃は、もうライブから離れて数年たった頃だったけど、それだけに従来のイメージ復活に帰するところがあったんだ。
そうしたイメージを表現した曲はこの曲だけでもなく、でもアルバム『太陽は死んじゃいない』全曲でもなかったけど、でもハードボイルド感だけではなく骨太な感じと力強さが見えていた。
それがうれしかったんだ。

確かに、誰もが知ってた甲斐よしひろが返ってきたんだ。
この時は。



レコードジャケット~ダニーボーイに耳をふさいで4

ダニーボーイに耳をふさいで

「ダニーボーイに耳をふさいで」

♪   突然君が去った時から  始まったからっぽの日々
   この街は風がいっぱい  君の香りがいっぱい
   最後の手を振る雨の十字路  ふるえる背中見送った時
   いつも君が唄ってた  あの歌が聞こえてきた

   いつものように灯りを消して
   いつものようにドアを閉ざして
   君との昨日に鍵をおろした
   冷たいあの日

   いつか切りすぎた君の髪が  雨になって降りそそぐ
   思い出という傘をやぶって  僕の肩に降りそそぐ
   いるはずもない君の声が  二人生きた日を呼びおこす
   すがるようにからみつく  ダニーボーイに耳をふさいで
 
   いつものように灯りを消して
   いつものようにドアを閉ざして
   君との昨日に鍵をおろした
   冷たいあの日


   いくつかの ああ喜びと
   いくつかの  ああ苦しみが
   街角のショーウィンドゥに
   浮かんでは消えた   ♪
(作詞作曲:甲斐よしひろ)

男性から見た女性からの別れ話をアイルランド民謡の「ダニーボーイ」に喩えた曲のよう。
そんな話をずいぶんと前に聞いた記憶が、、、

甲斐バンドを聞いたのは、TV番組で「裏切りの街角」を見てから。
曲とは裏腹にぶっきらぼうな様相が曲とあってなかった。
しかし、曲はよかったから次の曲に期待してた。
で、出てきたのが「かりそめのスウィング」。
曲が難解すぎてここでいったん離れたけど、自分の周りでは甲斐バンドの曲は暗いということだった。
そのイメージ通りだったのが「ダニーボーイに耳をふさいで」。
周りに感化されやすい年頃だったし、その中にこの曲も埋もれそうだったけど、深夜ラジオで偶然この曲を通して聴く機会があった。
イメージと違うな、、、そういう部分と詞よりもメロディラインに味があるなというものだったかな。
だからと言ってこれ以降甲斐バンドを聞き始めたということはなかったけど、街のレコード屋さんでこの曲を手に取った時は、イメージ通りのレコードジャケットだと思ったね。
田舎だったし、ライブなんてまるで知らない時代でもあったからそれ以上に期待することもなかった。

でも、この時のレコードジャケットを見た時の思いは、後年かなり心に響いていたことが大きいことが分かったんだ。



たわごと~ビューティフル・エネルギー4

ビューティフル・エネルギー

「ビューティフル・エネルギー」

甲斐バンドがヒット路線に出てきたのは「HERO」から。
いろいろアイディアも工夫もあったんだと思うのは、「HERO」がバンドの走る路線に沿って出てきたヒット曲だったけどCMの影響力も大きかったことから、純粋にロックでありながらフォークソングのような「安奈」がヒットしたことに表れていた。
次は何だと思ったとき、出てきたのがこの「ビューティフル・エネルギー」。

この曲も「HERO」と同様CM曲だったけど、違っていたのはドラムの松藤がボーカルをとってたことだった。

「一日の終わり」以来の松藤ボーカル曲。
松藤の作るメロディは優しく、それでいて独特なもので、そこに甲斐のボーカルが乗っかると結構な違和感があってそこが好きだった。
「きんぽうげ」に代表されるその路線も立派なバンドの特徴だった。
ハードボイルドとかパワフル、郷愁だけではない甲斐バンドの魅力は、松藤の作る路線から出ていた。

「ビューティフル・エネルギー」は化粧品CMの曲だったけど、CM曲としては松藤のボーカルで正解だったと思うけど、世間から見ればかなりの違和感を持って甲斐バンドを見るということになったんだと思う。
それがオリコン9位まで行くヒット曲になった気がする。

後年、甲斐バンドが解散して何年も経ってベスト盤で買いボーカルの曲が収められた。
個人的には艶めいた感じの甲斐ボーカルのほうが好みなのは、松藤のボーカルは優しく柔らかいけど、なんせボーカルをとるには弱すぎたということだった。




たわごと~汽笛の響き3


「汽笛の響き 」

この曲についてはほとんど印象に残らなかった面と印象に残ってしまった感があった。

甲斐バンドを聞き始める前でも「HERO」の大ヒットは、目の当たりにしていた。
次は何だ、、、と思った時に出ていた曲が「感触(タッチ)」だった。
ボクは甲斐バンドを聞き始めた後も前も、ほとんどシングルは買ってない。
ボクの高校当時の数学の先生が甲斐バンドのファンで、その先生から借りたレコードが「感触(タッチ)」だった。
借りたのだから当然にB面の曲も聞いたけど、それが「汽笛の響き」だった。
「感触(タッチ)」も「HERO」の二番煎じのような曲だなあと思ってたけど、「汽笛の響き」はそれとは違ってた。
セカンドアルバム『英雄と悪漢』、そんなイメージがついて回った。
けど、曲のイメージとしては残るものではなく、サビの部分がそれとは違って甲斐バンドのイメージそのままだった。

甲斐バンドを聞き始めて、この曲に出会ったのはライブアルバム『流民の歌』だった。
この曲に触れた時、何だこの曲?だったけど、サビの部分に触れてようやく思い出していた。

この曲はベーシスト長岡の曲。
どこかに「きんぽうげ」のイメージがあった。
長岡の曲はアレンジが難しい。
「きんぽうげ」も曲としての魅力があったけど、アレンジで失敗してる。
汽車・列車をモチーフとした曲が多かったのは甲斐バンドの当時の特徴だったけど、それとは別に「汽笛の響き」はライブで取り上げられることも極端に少なかったけど、アレンジがうまくいかなかった曲かもしれない。

松藤・甲斐のライブでこの曲が取り上げられたのは意外だったけど、途中脱退となってしまった長岡に対する思いの表れだったのかもしれないな。


たわごと~アルバム『嵐の明日』4

嵐の明日

アルバム『嵐の明日』

KAIFIVE初のヒット曲「風の中の火にように」が収録されていたアルバムで、結構期待して購入した記憶がある。

曲自体はその曲もよかったけど、シングルカットされたタイトル曲の方に気が行ってしまった。
これが休止目前のKAIFIVE最後のアルバムになったとは言えない位、甲斐だけのアルバムとは感じなかった。
ヤッチが曲作りに出て、ボーカルを撮った曲が3曲もあり、全曲通して今川のドラムによるリズムテンポとパワーは利き手を引き付けるには十分だった。
これだけバンドメンバーの個の力を出そうとしたアルバムって、甲斐がデビュー以来初めてのことだった。
アルバム制作に関しての甲斐のプロデュースのセンスが、如実に出ていたのは結構珍しいことだったかもしれない。

このアルバムには甲斐バンドよりの匂いもあったけど、それよりKAIFIVEがプロのテクニックとセンスでバンドとしてはっきり確立したことを現していたんじゃないだろうか。
ハードロック路線に打って出たKAIFIVEは、それまでの甲斐の変遷を思った時、どこかに違和感を感じていたものだけど、ここに来てピタッとハマっていた感じがする。
ここからどうやって次の展開に打って出るのだろうと思っていたのだから、このアルバムがKAIFIVE最後のアルバムになってしまったことの衝撃が強く残ってしまった。



たわごと~都会のつらら4

「都会のつらら」

KAIFIVE最後のアルバムとなってしまった『嵐の明日』の最後の収録曲となってしまった。
今川の刻むドラム音が印象的で、KAIFIVEのいい特徴の一つだった。

この曲が最後とは思いもしなかったけど、曲の展開に甲斐節炸裂で、KAIFIVEじゃなくソロ仕様の曲のようでもあったけど、この曲は今川のドラム抜きでは考えられなかったので、やっぱりKAIFIVEということになるのかな。

最後の曲とは思いもしなかったけど、この位置に置こうとして曲が生み出されたような気もしてる。

エンディングの曲の高揚感が好きだったね。




たわごと~桟橋の街3

「桟橋の街」

この曲もヤッチの曲だった。
アルバム『嵐の明日』も終盤に差し掛かったところでヤッチの曲を連続。
これって何かあったのだろうか。

曲のテンポをあえてゆったり目にしたため、ヤッチのボーカルがさえて大きなスケール感を感じる。
アレンジについてもいい感じなんだけど、ヤッチのボーカルのためにもうちょっとやりようがあった感じもする。

リズミックで味のあるヤッチだけど、底知れぬ魅力もあって、ハマる人はハマるんだろうな。


たわごと~青二才(ナイーヴ)3

「青二才(ナイーヴ)」

この曲もヤッチの曲だった。

ただ、曲のモチーフとヤッチの歌いまわしがアンマッチのような気もしてた。
でも、ヤッチは俗にいう歌が上手いという感じが強いけど、曲に比してボーカルが強すぎたかなという感じがあった。
甲斐が歌ってしまっては、もっといけなかったと思うけど。

ヤッチのボーカルがあってこの曲なんだろうけど、それは本人が思う以上にボーカルが強かったんだな。



たわごと~甲斐ソロ第2期のエース5

KAIFIVEのいきなりの結成直後から、2001年まで、この間は甲斐関係のライブに行けなかった時期だった。
人の人生には大きな区切りがあるわけで、自分にとってはこの時期だったということ。
特にライブ等に行けなくなったのは、甲斐の変化とは無関係だった。

KAIFIVEの時期はともかく、甲斐のソロ第2期についてはアルバムが発表されれば聞いていた程度だったけど、それはKAIFIVEでもなく、まして甲斐バンドでもなかった。
甲斐のソロ第1期でもなかった。

気になったのはこの時期ギターを弾いていたのは誰?ということで、アルバムの世界を作ることまでしっかり絡んでいたということだったら、大きなキーパーソンになっていたはず。
ROCKUMENT という企画も甲斐バンド再結成もという取り組みにも違和感を小さくして甲斐が取り組め、またこちらも接しられたのは、鎌田ジョージの存在が大きかった。
甲斐とは考える大きな風船であり、どこかへ飛び去って行かないよう大きな重しが添えられていた。
甲斐バンド時代は大森信和だったし、ソロ第1期も松下誠だった。
KAIFIVEはギター・ヤッチ、ドラム・今川がその存在であり、それを無視するかのようなことに出たから活動休止にまで行ってしまった。

甲斐バンド再々結成までは鎌田ジョージだったわけだけど、今にして思えば甲斐が最も様々な試みや実験を繰り返していた時期で、今の甲斐も鎌田ジョージの存在無くしては語れない。
甲斐の傍に鎌田ジョージがいなくなってから、最も様々な試みや実験が色薄くなりあらぬ方向へ行ってしまった。

鎌田ジョージは甲斐ソロ第2期のエース的存在と捉えていた。
そのジョージが先日亡くなってしまった。
外見とは裏腹にきめ細かいギターワークでありながら大きく出るところは出てくる強弱の表現がうまいギタリストで、それはさながらサポートではなくエースだった。

ご冥福をお祈りしたい。


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モン太

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