嘘-たわごと

懐かしき甲斐バンド、甲斐よしひろを振り返りながら、時を思う

たわごと~影3

「影」

シルエットを影と称してタイトルに持ってきた。

優しくほのかな旋律の中で、際立つ言葉はしっかり紡がれている感じがする。
KAIFIVEはしっかりしたプレーヤーの際立つテクニックとパワー、それと豊かな個性でハードなロックを作り上げてるユニットというイメージがあった。

多分、それはKAIFIVEのデビューの鮮烈さがそうさせているんだろうけど、そんなイメージは強さも生み出していた。
だから、この曲のような優しくほのかな旋律は貴重だったような気がする。
でも、紡がれている師の中にしっかりイメージは残っていた。
忘れ去りそうでそれを許さないというような強さなのかな。


たわごと~切ない痙攣3

「切ない痙攣」

この曲も「涙のアドレス」と同じだった。
詞においての言葉の紡ぎ方が強く、バンド時代のロック詩人がハードロックの世界に入り込んでハードロック詩人になったようでもあった。

それでいて、歌詞の言葉やフレーズにはバンド中期に使われていたようなところも散りばめられ、KAIFIVEの向こう側にバンドの姿が透けて見えるようなところもあった。

この曲は進行が平たんだけに目立たなかったけど、この曲が収録されていたアルバムからバンドへの志向が感じられたのは、そんなところにあったのかもしれない。



たわごと~涙のアドレス4

「涙のアドレス」

ダーティというわけじゃないけどアンダーな旋律は、力強い運送で結構印象的ではあった。

そうしたアレンジとか音的なことよりも、この曲を聴いてると甲斐バンド時代のアルバム『MY GENERATION』の頃に良く甲斐が言ってたロック詩人になりたいということを思い出してしまう。

印象的というより強く感じたこの曲の歌詞は、意外とそれまで書かれることのなかった言葉が散りばめられていたような気がする。
『MY GENERATION』の頃と違っていたのは、サウンドが思い描くものを作り切れてないということではなく、出来上がっていたところにこうした歌詞が使われていたことが斬新だった。

目立ちはしない。
だけど、この曲は好きでよく聞いてるよ。



たわごと~落下する月5

「落下する月」

甲斐の曲はアルバムを通して、、、ということが多かったため、うっかり見逃してしまうことが多い。
KAIFIVEもアルバム3枚目となると、様々な状況と想いの変化があったのか、表面的にはそれほど感じなかった揺らぎがあった。
アルバム『嵐の明日』がKAIFIVEの最後のアルバムになるとは思わなかったけど、当初の驚きのKAIFIVEの感じが驚かされたものから落ち着いてきてしまっている感じがあった。
それはアルバムを通して聴いてしまうと、アルバムの雰囲気に左右されてしまい、曲ごとにじっくり耳を傾けることを失ってしまうかもしれない。
多分、甲斐がソロ第2期に突入した時、振り返るようにKAIFIVEを聞いた時、こんな曲があったんだと気づかされた曲がこの曲だった。

幻想の世界は、曲のタイトルに象徴される。
あるべきものがなくなっている喪失感と月が落ちるなど絶対起きない現象が想定されている驚きは幻想の世界へと引き込まれるようだった。
低重心気味の甲斐のボーカルがうまく響き渡るのは、この曲の持つテンポとビート。
なによりシンプルに抑えたアレンジが良かった。
メロディと詞があってる感じがして、寄ってしまいそうな曲感覚はお気に入りだった。



たわごと~風の中の火のように4

風の中の火のように


「風の中の火のように」

この曲が出た当時は若干甲斐から離れていた。
甲斐がどうのではなく、会社の仕事が激しくなってたからで、甲斐に振り向く時間が持てたのは週末だけだった。

そんな週末のある日、雑誌で甲斐と誰かの対談が掲載されていたのを偶然に見つけて思わず読んでいた。
なんでもTV番組の主題歌を依頼されていた甲斐に対して、「翼あるもの」のようなスケールの大きい曲を、と期待されていた。
シングルを買ったわけではなく、いつものようにアルバムを買ってこの曲を聴いたのと同じくしてTV番組を見て、この曲を聴いていたのを思い出す。
対談での「翼あるもの」というワードに引きずられていたせいか、そのラインで考えていたこともあって、違った局面に驚いていた。
風にさらされた火は、その火の芯は風の中でも揺らぎは見せない。
そんな感じを歌いたいと甲斐は言っていたような気がする。

TV番組の主題歌でもなければ売れなかっただろう。
作り手の意図はそうでもないと伝わらないものだから。
甲斐は往年を過ぎ、違う世界に転移してバンド時代の姿とは異なっていた。
KAIFIVEというユニットは、パワーとテクニックを備えた大人のバンドだったと思っていたけど、どうも肝心の甲斐がバンド志向になっていた。
それがこの曲で洗わrていたような気がする。
人間なんて時が過ぎて変わっていくけど、芯は変わらないものだと言ってるようだった。



レコードジャケット~かりそめのスウィング4

かりそめのスウィング


柳の下の2匹目のドジョウは狙わない、そういってこの曲は発表されたらしい。

「裏切りの街角」以降、甲斐バンドは都会の喧騒を秘めながら活動を本格化していったと思うけど、そうした喧騒を現したくてレコードジャケットにしたかもしれない。
「かりそめのスウィング」は歌詞をよく読んでいくと、アレンジも併せてそうしたことが表されていくけれど、この曲の良さは音楽的にセンスがあって理解度が深くなければわからないモノだったと思う。

後にバンドの解散ライブで体験もしたけど、その良さに本格的に触れられたのはバンド解散後のソロ時代、横浜本牧ライブの時だった。

このライブはこの曲で始まったけど、この曲で一気にライブに引き込まれてしまった感があった。
逆にシングルが発表された当時のたどたどしさに触れていなかったために、この曲の良さに触れられた感があった。

今ではバンドの代表曲の一つと思える曲だけど、この曲を知った時は幼過ぎて分からなかったから。

B面に収録されていた「ポップコーンをほおばって」は、甲斐がデビューする大きなきっかけの曲だったのに、この時やっとシングル化されたのは甲斐らしいこだわりだと思うけれど、「かりそめのスウィング」と同様、前衛的過ぎたのかもしれない。



たわごと~アルバム『LOVE JACK』4

LOVE JACK

アルバム『LOVE JACK』

甲斐が長くバンドを続け、ソロになって、、、という流れの次にハードロックバンドを作ることは予想できた人なんかいないだろうな。
だって、流れがまるで違うもの。
ファーストアルバム『幻惑されて』が出てきた時は呆気にとられて何とも言いようがなかった。
甲斐にはこういう一面があるんだなという驚き。
これがどう展開していくのかという観点からは、セカンドアルバムは大事だったかもしれなかった。
同じような流れは期待してなかったけれど、展開されるだろうという思いは楽しみでもあった。
アルバム『LOVE JACK』は、思ってた展開は、シングルとなった「ラブ ジャック」だけだったけど、アルバムというよりは一曲自体の出来はかなり良かった。

もっと速くてキレのいいビート感を期待してたところはあった。
ベーシストがこのアルバムだけKAIFIVEに参加してた影響からか、キレは鋭さを増していたような気がする。
ただ、バンドに戻り始めてる感じがどこかにあった。
ここは賛否両論なんだろうけど、KAIFIVEというバンド自体の独自性をはっきりさせるビート感を明確にしてほしかった。
これはサードアルバムではっきりしてくるんだけど、それでも甲斐の独特の匂いはしてたことが嬉しかった気もした。






たわごと~ノーヴェンバー・レイン4

「ノーヴェンバー・レイン」

雨、舗道というワードも甲斐の持ってる引き出しに必ずあるもの。
このワードを出すと郷愁めいたバンド初期のような様相になるけれど、この曲も例外じゃなかった。
KAIFIVEというそれまでにないエッセンスに満ちたユニットは、それでいてバンドらしきところが出てきたのはそういうところに触れて曲を書いたからだろう。
こういうキーに触れると、甲斐はいい曲を作る。
でも、KAIFIVEという新たな局面に出て間もなかったこの頃、そこに触れる必要があったんだろうか。
もっと、KAIFIVEの新たな特徴を出した局面を聞きたかった気がする。

この曲で出てくる“俺たち、、、”とか“二人、、、”というフレーズは、KAIFIVEを指していたかもしれない。

この「ノーヴェンバー・レイン」が収録されたアルバム『LOVE・JACK』はベーシストが正式にKAIFIVEのメンバーとなっていた。
けれど、それもこのアルバムだけだった。
どこかでKAIFIVEの歪みが出始めていたのかもしれない。






たわごと~ⅰ4

「ⅰ」

ハードロックという感じはしなかったけど、アルバム「LOVE・JACK」の中では、、1,2を争うほどお気に入りの曲だった。
欲を言えば、もっとギンギンしてテンポアップしていてもよく、ドラムを前面に出してもよかった。

この曲は後に甲斐がソロでセルフカバーしてたけど、こっちの方が圧倒的にいい。

テクニカルなプレーヤーがギンギンにロックしてる感じは、ギラついたものが欲しかったと思うけれど、詞の紡ぎ方が興味をそそり、曲の世界に引き込まれるものがあった。

この曲はまだライブで体験していないな。
今の甲斐ではこの曲の魅力は出せないし、出来ればKAIFIVE演奏のものが聞きたかったという思いは今も昔も同じだな。






たわごと~TWO3

「TWO」

歌詞を読んでると、この曲のタイトルが「TWO」とされたことは分かる。
相手に向かって、生きるっていいことだろ、から生きるっていいことだぜと変わっていく様は、自分にも言い聞かせてるような展開になってる。

これって、モチーフ的には甲斐そのものなんだけど、曲として昇華させていくとバンドの世界、しかもバンド中期のものになってることに気づく。
演奏してるのはKAIFIVE。
KAIFIVEに何故バンドのモチーフを持ち込むんだろうということは以前から思っていた。
ユニークな面、メッセージっぽいこともKAIFIVEにはあるんだぜということなんだろうけど、今にして思えばここは区別をはっきりさせてほしかった。
この曲でKAIFIVEの魅力を語るのは、ほとんど無理だった。







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